戦災も天災も忘れちゃならない(後編)
東日本大震災で被災された方たちが、「今回の震災で、電気や水道、生活上の利便性など、当たり前に享受していたものが、決して当たり前じゃなかったと気づかされたとか、家族や友人・知人、近所とのつながりや絆の大切さを再認識させてもらったとかいった話」をするのは、厳しい避難生活などの生活からの実感だろうから、ただ聞き入るばかりである。
→ 3本、植えたマンデビラのうちの1本に、蕾! ツルもかなり伸びている。
しかし、直接の被害を受けていない人たちが、節電の要の高まりなどを受けて、あるいは大震災の光景を見て、まるで未曾有の大震災であるかのように語られるのは、繰り返しになるが、違和感…というより、反感をすら覚える。
日本人は、戦災の悲惨さを忘れたのか。
沖縄戦の悲惨は他人事なのか。
東日本大震災は、福島原発はともかく、基本的に天災(と人災の面もある)だが、戦災の悲惨さは、まさに人為の極ではないか。
戦争は、殺し合い以外の何物でもない。
天災は、人為によって多少は、被害の程度を抑えられようが、戦争(戦災)は、徹頭徹尾人災そのものなのだ。
その悲惨さは、比べることの不謹慎さを承知しつつも、戦争の悲劇に敵うはずもない。

← もう一本のマンデビラにも蕾が生っている。開花も間近か。
しかも、上記したように、日本は原爆の悲惨を実体験したはずなのである。
なのに、当局や原発村の仲間たちの洗脳に呑み込まれ、原爆を体験した日本人が、時間を引き延ばされた原爆に他ならない原発推進政策に、やすやすと乗っかってしまうとは。
日本人は、忘れやすい民族と(安易にも)言われたりする。
そんな安直で紋切り型の言い草など論外だが、こと、原発に関する限り、忘れやすい、目先のことに囚われやすい性格を共通して持っているのかと、つい、思ってみたくなる。
→ ゴーヤやナス、マンデビラ、朝顔などに水遣りに行った帰り、作業小屋の傍を通りかかったら、何やら白っぽいものが。白いもののほうを見やると、そこに菖蒲? アヤメ? 杜若? 今頃、咲くなんて、狂い咲きなのか?
原発がクリーンエネルギーだなんて。
こんなダーティなエネルギー源はないのに。
出される死の灰の処分の方法さえ、見えていないのに、何がクリーンなのか。
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コメント
中学のとき、国語の先生に勧められて、プロの小説を原稿用紙に書き写すという勉強方法を試したことがあります。
文の構成が身について、国語力がアップするそうです。
私はマンガしか持っていなかったので、文学少女だった姉から本を借りました。
井伏鱒二の『黒い雨』です。
忘れられない場面があります。
原爆投下後、半身が黒コゲになった馬が、倒れそうになりながら立っているというところでした。
横には、馬に乗っていたと思われる兵隊が焼け焦げ、仰向けに横たわっています。
馬もしんどいのに、世話をしてくれた兵隊から離れないんですね。
たくさんの人が死んでしまいましたが、私はこの馬が哀れで、読むのがつらかったです。
ノーモア広島、ノーモア長崎といいながら、原発を稼動させるのは矛盾していますね。
私も原発には反対です。
投稿: 砂希 | 2011/06/24 21:43
砂希さん
井伏鱒二の『黒い雨』は、鮮烈な小説ですね。
小生は、この小説に刺激されて、あれこれ書いたっけ:
http://homepage2.nifty.com/kunimi-yaichi/essay/blackrain.htm
http://atky.cocolog-nifty.com/bushou/2005/08/post_bba9.html
話が違うけど、馬に絡む小説というと、ドストエフスキーの小説が真っ先に浮かびます。
地震国・火山国の日本は、原発の立地条件として、論外の国柄です。
まして、広島・長崎を経験しているというのに、原子力の…その実、核の平和利用という美名に洗脳されてきてしまった。
読売(正力)グループは、アメリカの戦略の先兵で、今もその姿勢は一貫している。
日本人は、あまりにあっさり洗脳されやすい気がします。
天災もですが、戦災(原爆の投下を含め)は、忘れちゃいけないのです。
投稿: やいっち | 2011/06/24 22:50