富山市の市街地随感(後編)
繁華街の魅力は、そこへ行くと、いろんなものが待っている。何があるか分からない。いろんな出会いがある。綺麗な町並みもいいが、入り組んだ路地があって、うっかり入ったら、どんな危険が待っているか分からない、そんな危うさの感の漂う一角の存在。
富山の市街地の中心にあっただろう、戦前からの住宅街は焼失し、戦後、かなり計画的に街づくりがされた。
なので、やや大げさに表現すると、道路は碁盤の目状になっている。
新しいビルが多い。
古い、老朽化したビルや家が少ない。
よく言えば、整然としているのである。
← 畑にたくさん、枝豆の種を蒔いたのだが、一株だけ、枝豆の木(?)が育ってくれた。枝豆も生っている!
お世辞交じりに思える、タクシーのお客さんの表現を借りると、富山市は清潔な街、という印象だとか。
掃除が行き届いていて、ゴミが少ない、という意味以上に、街に澱みというか、いい意味での人間臭さが希薄に感じられるのである。
意外性というか、面白みに欠けるのだ。
こればかりは、行政や学者がプランしても、どうしようもない(のかどうか、小生には判断が付きかねる)。
整然としていて、清潔感に溢れるなら、何も問題はないじゃないか、とも思えるが、何か物足りない。
たとえば、小説の舞台となる路地や通りが少ない(ない、とまで断言はしないが)。
→ 近所で見つけた面白い光景。ツタが這って、とうとう電線にまで伝ってしまった。このまま成長が続けば、究極の緑のカーテンになりそうだ。
市街地の緑も、戦後に整備されたものなので、鬱蒼と生い茂るといった森が中心部にない。
綺麗な公園はあるが(それが悪いことでは決してないが)、巨大な樹木の林立する森も林もない。
車で数十分も走れば、そんな森は山にたっぷりあるのだが、市街地にあってこそ、値打ちが光る森もあるのだ。
そもそも、持ち家の方が多くて、自宅の庭に畑に緑がたっぷり、だったりする。
綺麗に整備するのは大切だが、そこに何があるか分からない、味わいつくせない奥行きや深みを感じさせる通りや町もあってほしい。
富山市以外にはあるようだし、富山市にもあるのだろうけど。
← 畑のヒマワリ群。グングン育っている。意図的に種を蒔いたわけじゃないが、こうなると、間近の開花を楽しみにするばかり。
仕事柄、富山市の内外を走り回るのだが、おっとばかりに、思わずカメラを構えたくなるような、不思議スポット、絶景スポットに滅多に出会えない。
未だに立山連峰の眺めに依存している。
他に撮りたい場所が少ないのだ。
小生が知らないだけだろうけど。
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