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2011/06/04

どうして富山でこんなに食品事件が ? !

 富山でまた、「「牛角高岡店」でO157 20人が食中毒症状」といった事件が発生した。

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→ 表の庭の隅、隣家の壁の際に、萩の木が育っている。今夏は花を咲かせるだろうか。

富山県は2日、焼き肉チェーン店「牛角高岡店」(高岡市)で食事をした客20人が下痢などの食中毒症状を訴え、うち15人から腸管出血性大腸菌O157が検出されたと発表した。重症者はいない」というもの。
 その後、「焼く前の生肉に触れた箸が危ない」といった続報があった。

 また、富山で!

 富山県では、「焼き肉チェーン店「焼肉酒家えびす」で発生した集団食中毒」が先月、あったばかり。

 それにしても、焼き肉チェーン店の、礪波市や高岡市など、県の西部の地域にこういった食中毒事件が連発するというのは、なぜなのだろう。

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← 表の庭から裏の庭、勝手口へ続く、ツツジやサツキロード! 背後の立派な壁の家は、我が家ではありません!


 すると、今日の朝刊などで、「「牛角」食中毒 2年半立ち入り検査せず」といった驚くべき続報が飛び込んできた。

県職員、午前中訪問 店に責任者不在」だったというのだ。
飲食店には年に2回実施することになっているが、これまで4回とも仕込みが始まる前の午前中に職員が訪問したため、店側が対応できず、検査を見送っていた」とのことで、「県が過去2年半にわたって同店を立ち入り検査していなかった」!

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→ 同じ細道をちょっと角度を上向きにして撮影。ユリノキや納屋の一部が見える。


「焼肉酒家えびす」の集団食中毒で死者3人が出た砺波店(砺波市となみ町)でも、2年間立ち入り検査が行われておらず、県の監視指導のあり方があらためて問われそうだ」なんて言い草は、あまりに他人事めいた、傍観者の発言に聞こえる。
 このニュースを流しているサイトにしても、誰にしても、県の監視指導のあり方をあらためて厳しく問うべきだろう!

「県の立ち入り検査は、地域を決めて半日で飲食店や食品販売店、食品製造業者をまとめて回ることになっている。県生活衛生課は「(早朝に作業する)豆腐店などは午前中でないと検査できない」とし、午後に絞ることは難しかったと説明している」が、ただの言い訳にしか聞こえない。
 本気で県民の食の安全を考えるなら、検査体制を即座に見直すべきで、体制の弱点を放置していいわけがない。

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← 我が家の内庭。ずっと昔、この縁側で家族総出で花火をしたことも。ほとんど崩壊した竹垣、実質、生垣状態になっている樹木の藪の向こうは車道。その向こうは他家。

県、ずさんな検査職員の勤務時間優先か」といったニュース記事によると、「焼き肉チェーン「焼肉酒家えびす」の集団食中毒事件に絡み、3人の死者が出た砺波店(砺波市となみ町)で2009年の開店以来、1度も立ち入り検査が行われていなかった問題で、県砺波厚生センターの職員が店を訪れた4回のうち3回は午前中だったことが31日、県への取材でわかった。残る1回も午後5時15分までの県職員の勤務時間内で、夜間営業が主な焼き肉店に対し、ずさんな監視業務を続けていたことが浮き彫りとなった」とか。

 ずさんな監視業務。それを許していた(あるいは意図的に事なかれ主義を推奨していた?)県当局。

 検査の際、責任者が不在って、こういった検査は抜き打ちじゃなくて、(本来は決して望ましいことではないが)事前に知らせているのでは?
 検査対象側に(お茶の接待などの)周到な準備をさせ、じっくり事務室などで時間を浪費するのが県の検査だったはず。

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→ コリン・ウィルソン (著)『コリン・ウィルソン音楽を語る』(河野 徹訳、冨山房) 復刊されたらしいが、小生は、89年の新装版を購入し読んだ。当時は、会社の残業や友人のネットワーク活動の手伝い、自らの創作活動で、日々、睡眠時間が3時間、なかった。その中で、時間を掻き削るようにして本書を読んだものだ。原書は67(64)年に出ており、日本では70年に訳書が出された。彼の『アウトサイダー』など、若い頃、かなりの本を読んだが、本書はその中でも最後の頃に、若い頃のウィルソン熱を懐古するような気持ちで読んでいた。同時に、なかなか音楽を耳にする時間が取れなかったので、読書しつつ音楽を楽しむ、その方便でもあったような。彼の(自分では音楽の専門家ではないと認めるが、それでも)かなりな音楽的造詣と堪能ぶりに圧倒されたものだった。画像は、小生の所蔵する本を携帯で撮影したもの。営業の車中での待機中に、ボチボチ、再読している。脳裏に音楽の宇宙、音楽家のドラマを浮かべつつ。

 責任者がいない時間帯を(事前に打ち合わせて)敢えて狙った?
 営業の邪魔をしないように?

 あるいは責任者と県の検査官とが、営業時間帯外で、あるいは検査対象施設の外で、ヒザ突き合わせて語り合った?

 少なくとも、結果から見る限り、検査の際に問題にならないよう、周到に配慮したか、そうでないなら、相当に間抜けな検査官(体制)だったということなのか。

 ろくでもない業者や経営者は富山県だけにいる、というものではなかろう。
 それではなぜ、富山で食中毒事件、それも大きな事件が連発するのか。
 やはり、当局の杜撰さに責任の大きな一端があると見做さざるを得ないだろう。

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