我が家の庭は紫なり(後編)
雨が降らないので、連日、朝・晩と漏斗(ジョーゴ)で水をたっぷり注いでいる。
その作業を欠かすわけにいかない。
→ マーカス・デュ・ソートイ/著『素数の音楽』(冨永星/訳 新潮社)
仕事柄、外出は、ほぼ終日で、隔日で、そういう日があるので、在宅の日はもちろんだが、出勤の日の水遣りも欠かすわけにいかず、朝の出勤前の慌しい中、漏斗に水を溜めて、丸一日分の水を与えないといけない。
その天気、夏の高気圧っぽい空模様が、明日から春の気圧団がやってくる。
連日の夏日(…今日21日は三十度以上)が、明日からは二十度ほどの気温になるとか。
← つい先日紹介した、謎の野菜。アリが集(たか)っているから、きっと野菜でしょうと、近所の方。大きく育ちそうなので、せっかくなので、一昨日の午前、畑から、南に面した車道沿いの花壇へ移植。すると、午後には、哀れなほどに萎(しお)れてしまった。土も一緒に引っ越したし、野菜用の土壌も継ぎ足したのに…。でも、懸命に水分などの補給に努めた甲斐があってか、新たな土壌に馴染んだのか、今日、見たら、葉っぱに勢いが出ていた。何になるのか分からないけれど、このまま、元気に育って欲しい。
車中では、先週の金曜日から、マーカス・デュ・ソートイ/著『素数の音楽』(冨永星/訳 新潮社)を読み始めた。
題名がなんとも魅惑的。
→ 茶の間や台所などのある裏のほうから、玄関のある前の庭へ続く細い道。その道に沿っても、サツキの庭が続いている。南天やユリノキ(名称は違うかもしれない)、ミカン、梅、椿、などなどが細い用水路に沿うように育っている。一見すると森のよう? その中でもユリノキ(どうも、ユリノキじゃないかも。では、一体、何か)は一際、大きい。育ちすぎるし、秋には落ち葉がすごい。
「美しくも神秘的な謎に満ちた数、素数。数学者を誘惑してやまないその真の魅力とは?」といったテーマも、垂涎のもの。
同じ著者による『シンメトリーの地図帳』(冨永星/訳 新潮クレスト・ブックス 新潮社)を昨秋、読んでいる。
本当は、本書を先に読みたかったが、書店に(も図書館にも)なかったのである。
← 同じポイントから、カメラのアングルを水平に戻して同じ方角を撮影。花の育て方がまずいのなら、せめて樹木だけでも(小生の手を借りずに)育って欲しいもの。
本書、478ページと大部な本で、車のドアポケットに入りきらない。
でも、待機中に読むのが楽しみでもある(仕事が暇なのはつらいのだが)。
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コメント
ジャーマンアイリスは華やかですね!
花束をもらったらキレイだと思います。
謎の野菜は何なのでしょう。
植え替えをするのは難しいようですが、ひとまず復活のきざしがあって何よりです。
先が楽しみなんじゃないですか。
東京も暑くて大変です。
体調にはお気をつけて。
投稿: 砂希 | 2011/05/21 20:51
砂希さん
ジャーマンアイリス、花としては豪奢なのですが、花びらが薄めで風はもちろん、ちょっと持つだけで揺れる。
なので、花束にするのは、ちょっとためらわれそう。
例の植え替えた謎の野菜(?)、今日も、元気でした。
もっと育ったら、そのうち、正体が分かるでしょう。
分かったら、雑草だったってのだけは、ゴメンですが。
富山、今日は三十度ほど。
暑かった。
銭湯へ行って帰ったら、汗が引かない。
なので、とうとう、早くも扇風機を引っ張り出してしまいました。
投稿: やいっち | 2011/05/21 21:28
この色のジャーマンアイリスは綺麗ですね
花が大きくて豪華です
なんの野菜か楽しみですね
我が家もキュウリやトマトをきのう植えました
「博士の愛した数式」って映画を思い出しました
本はあるけど読んでなくて
素数や自然数とか。。そんな話しがでてきます
数学音痴の私には眠り薬になりそうな本ですね
素数の音楽^^;
投稿: KIKO | 2011/05/21 21:47
KIKO さん
杜若のような、ジャーマンアイリス、我が家の庭で一際、見事に咲いてくれています。
まだ、蕾のものもあるので、これからしばらくは楽しめそう。
結構、丈夫な植物のようです(何も世話をしないのに、毎年、育ち、咲いてくれる!)。
正体不明の、恐らくは野菜と思われる植物、ホント、何になるのか、楽しみなような、怖いような。
近所の人は、野菜じゃないのって、言ってくれているんだけど。
道路沿いの花壇に植えたゴーヤや朝顔やマンデビラなど、連日の快晴だったのが、昨日の雨で、ホッと一息ついたんじゃないかと思います。
明日(というか、もう、今日の朝になるけど)、それらの様子を見るのが楽しみです。
小川洋子さんの小説「博士の愛した数式」は読みました。
映画は観ていない。
モデルとなる数学者がいますね。
その数学者の伝記も読んだことがあります。
伝記を基にした映画は観たっけ。
悲劇。
でも、感動的でした。
実際とは違う点もあるらしいけど。
数学の本といっても、『素数の音楽』は、あくまで一般向けの本です。
難しい説明はほとんどなし。
車中で気楽に読むのにグッド。
(ただ、本が分厚すぎて、車中のドアポケットに収めるのが大変だけど。)
数学は音楽と通じる面がある。
特に美において。
日記の本文にも書いたけど、『素数の音楽』なんて題名が素晴らしすぎる!
なんて、そこまで数学的な美を深く感じられるわけもないけど、でも、感じたかのように、上掲の本の著者は説明してくれるのです。
そんな錯覚を読者に与えられるって、すごい書き手です。
投稿: やいっち | 2011/05/23 02:27