「3.11後の原子力・エネルギー政策の方向性」について(前編)
昨日で二ヶ月目を迎えた、3・11の震災そして東電・福島原発の事故。
またもや、福島原発に関連し、「1号機 圧力容器の底に穴か - 注目ニュース:@niftyニュース」といった緊急事態が報じられている。
→ 我が家の庭は、チューリップの花の季節は終わりに近づき、見事な花を咲かせていた石楠花も、一昨日来の風雨のためだろうか、今朝見たら、花びらを無残にも散らせていた。その代わり、タンポポやツツジ、ムラサキツユクサなどが庭を彩り始めている。望んではいないのだが、ドクダミも昨年に増して勢いよく繁殖している。
「建屋内部では高い放射線量が確認され、燃料棒の溶融に汚染水の漏出。相次ぐ想定外の事態に工程表の達成は不可能な情勢で、早期収束の願いはまたしても打ち砕かれた格好だ」ということで、泥沼の事故対応。
終わりどころか、終息への段取りさえ見えない。
ということで、ここでは特に、東電・福島原発事故以後の原子力、広くは今後のエネルギー政策を考えたい。
つい先日(5月9日)、NHKラジオで、飯田哲也(いいだ てつなり)氏(環境エネルギー政策研究所所長)の話を聴くことができた。
寡聞にして、少なくとも小生はテレビでは、同氏がゲストに迎えられての話を聴いたことがない。
ラジオ(第一)にしろ、天下のNHKが、政府の原発推進政策を根幹から否定するような説をじっくり聞かせてくれるなんて、思いもよらなかった。
悲しいかな、ラジオだし、小生は仕事中だったこともあり、話の内容はほとんど忘れた。
メモするわけにもいかなかった。
← 開花しているチューリップは、もう僅か。最後まで残っているチューリップは、球根で買ってきたものばかり。昨年の春、掘り返して干しておき、昨年の晩秋に植えた球根のものは、開花の期間が短かった。
しかし、話の大半は、理解できるし、かねてより、「福島原発の事故を日本のエネルギー政策の転換の契機に」と主張してきた小生には、非常に共感できるものだったのは間違いない。
せっかくなのでネットの力を借りて、大よそのことをメモしておきたい。
ちなみに、「」内の文章は、引用ないし転記でり、地の文は小生の文である。
同氏は、4月5日の時点で、「まずすべきことは、浜岡原発に代表される今回と同じような地震リスクにさらされている原子力発電所をただちに停止することです。これは、中部電力が自発的に止めるというより、国が停止命令を出すべきです」と主張されている。
想定される東海地震の震源域のど真ん中にあり、複数の活断層の上にあり、しかも、浜岡(静岡)は、関東と関西(東日本と西日本)との中間点にある。
浜岡原発の立地する岩盤も、最近の研究で強固なものとは言えないことが分かってきている。
→ 庭の雑草。草むしりの際、芽を見逃してしまっていたのだろう。お陰で、可憐な花を咲かせている。今更、抜けもせず…。
多くの識者は、浜岡原発の早期の停止を早くから訴えてきていたのだ。
浜岡原発に限らず、地震対策が施されるまでの一時的な休止ではなく、停止と廃炉を目指すのが地域の、国の安全・安心のためになるだろう。
日本の他の地の原発にしても、立地上、当初に期待されていたより、ずっと危ういものだということが分かってきた。
阪神・淡路大震災以降、活断層の研究が進んできて、多くの原発の立地している岩盤も、活断層の間近だということが判明してきている。
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コメント
福島原発に関連し、「1号機 圧力容器の底に穴か - 注目ニュース:@niftyニュース」と冒頭で書いているが、このニュースに関し、テレビでは報じられない気になる情報が:
空焚き1号機は溶融した核燃料が圧力容器の外に 小出裕章・京都大学原子炉実験所助教に聞く http://www.videonews.com/special-report/031040/001873.php
投稿: やいっち | 2011/05/12 21:34
福島はもう廃墟の町になるかもしれませんね。
節電節電で、自動販売機まで明かりをとめて、買おうにもお金が夜は取り出せないとかー。
そもそも、広野火力が復旧しますから電力不足は心配ないんですー。
電力不足ー原発はやはり必要ともっていきたいんですかねー。
さて東電、うちも株を持っていますが配当がよろしくて今まで一株30円、株主提案見ると、業績がいいんだから、配当を一株60円にしろと調子いいこと言ってましたがこれからは株主も連帯責任ですねー。
投稿: oki | 2011/05/13 20:40
okiさん
いっそのこと、福島など、被災した各県について、たとえば、電灯を全てLEDに切り替えるなどしたらと思います。
国(県)の補助で、今は未だ高価なLEDライトを安価に買えるようにする。
コンビニも一部、LED化しているようですが、国などのバックアップでもっと強力に推進したらと思います。
このことで、産業も一部は元気になるし、コンビニや看板など、明るくなって、町も明るくなる。
町は、特に街灯などは、明るくないと。
家だって、必要なところは明るくしないと。
電力。東電処理に国の関与。これはいいとして、株縫い責任を明確にすることが必要です。
儲かったときは黙って利益を得るのに、損するときは、国の助けを求める。
これは変です。ふざけんじゃないって!
投稿: やいっち | 2011/05/14 23:09
ちょっと書き方が悪かった。
自動販売機の明かりがとまっているのは東京です。
自動販売機でジュース買おうにも夜は暗くてお金がわからないのです、お金を落そうものなら、暗くて見つかりません。
どうも変な話しです。
石原慎太郎知事は自動販売機なんて要らないと言いますが、東京にこんなに自動販売機があるのは治安がよくて強盗の心配がないことをわかってないのですね。
さて夏になりますが、どうやら電力は大丈夫そうです。
TVの専門家は要らないのです、現地では3.11から時間がとまり、まだ家族を捜している人がたくさんいます。
グリーフケアといいますが、悲しみを共有してくれる人が必要ではとー。
投稿: oki | 2011/05/15 23:48
okiさん
日本人って、目標が決まると、ゴールへ向かって、まっしぐらってところがあると思います。
節電、特にピークの夏に向けて、という目標が早々と出来たので、対策も早晩、出来ていくのでしょう。
原発が何基も止まったとしても、その前提で、再生可能エネルギー源へのシフトも、案外と早く現実になると思います。
自動販売機とかパチンコ業界とか、一部の人たちに敵視されるけど、パチンコが唯一の娯楽って人もいるわけです。
カジノって話は、今は頓挫というか、表舞台からは見えないけど、沖縄か東京か大阪か、それとも、東北に、ということだって考えていい。
被災者のことを考えることは、当然として、日本全体を思うと、エコや節電も大切だけど、観光や娯楽、研究、遊び、怠惰(ゆとり)、回り道、その全てが大切だと思います。
その全体が、被災地だけじゃなく、日本を押し上げるものだと信じています。
誰彼(パチンコとか自販機とか)を悪者、スケープゴートにするんじゃなく、多様さを大切にすることが、案外と、いい意味での豊かさへの近道かも。
投稿: やいっち | 2011/05/16 22:46