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2011/05/26

野草でも雑草でもなく…(後編)

 雑草は、時に忍びない気持ちもありつつも、毟ったり千切ったりする。
 でも、樹木の枝葉の下や、花々の周辺などには、見逃すところもある。

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← ドクダミや鈴蘭の繁茂する蔵前の細長い花壇。それらの合間を縫って、謎の植物が育ってきた。ドクダミにも負けない植物って、なんだろうか。

 あるいは、花なのか雑草なのか、判断が付かないままに、様子を見守っているうちに、大きく育ってしまい、今更どうにもならず、育つに任せている草(花)もある。

 とにかく、そんなに広いわけじゃない我が家の庭には、名前の分からない草木が一杯である。

 あるいは、父母が育てていた草花なのかもしれないが、あるいは、風に飛ばされてきた花粉などが根を下ろして育ってしまったものもあるのかもしれない。
 中には、畑や庭の土壌を、草木の植え替えの際に一緒に移動し、その際、目当ての草木以外の何かの雑草も共に新天地で土着してしまったものもある!

 ところで、雑草という言葉を安易に使ってしまっているが、雑草と栽培する草花との違いは何なのだろう。
 その前に、雑草と野草の違いは?

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→ 縁側の下の砂場には、こんな植物が育っている。なんだって、こんな場所に育つのか。雨水だって、全く、降らないし、浸透しないだろうに。

雑草とは、(人間の生活範囲に)人間の意図にかかわらず自然に繁殖する植物のことで」、「通常、草(草本)のことをいう」とか。
(より詳しくは、「草 - Wikipedia」を参照。)

 一方、「野草」を説明してくれる「Wikipedia」の項は見当たらなかった(あるかもしれないが)。
 ここでは、「山野草 - Wikipedia」の頁を参照する。

 すると、「山野草または山草とは、国内外の平地から高山に至る野外に自生する鑑賞価値のある草本、低木及び小低木の一部を含む幅広い意味を持つ言葉」とある。

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← これって、なんていう植物?

 この転記文に、おやっと思わせる説明がある。
野外に自生する鑑賞価値のある草本(云々)」とあるのだ。
 じゃ、観賞価値のない草本って何。


 全く見る気になれない、貧相か醜いか、影の薄い植物ってこと。
 そういった、観賞価値のない草本って、山野草とも呼ばれない?
 雑草でもない、山野草でもない植物…。
 一体、どんな植物なのか、気になる!

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→ いつの間にやら、こんな植物も。漆(うるし)?

 ここでは、上掲の定義にこだわらず、雑草は、「人間の生活範囲に)人間の意図にかかわらず自然に繁殖する植物」と理解し、野草は人間の生活範囲外に人間の意図にかかわらず自然に繁殖する植物と理解しておこう。
 普通の人家の庭、あるいは家の外の道路や空き地や学校の校庭の隅っこなどに育つ植物は、全て雑草ということになる。
 街中にしろ、人の生活圏の中には野草はありえないはずだから。

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コメント

冒頭の、ドクダミや鈴蘭の間を割って育っている謎の植物は、レモンバームだとか:
http://allabout.co.jp/gm/gc/72777/

別名、ビーバーム(Bee balm)とも。
ハーブ系の植物で、ハーブティーや食用(料理用)にも、だって。


まぎぃさんに教えていただきました:
http://ameblo.jp/maggie-toto/

ありがとう!

投稿: やいっち | 2011/05/27 13:29

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