「安室奈美恵」さんに絡んでみました!(番外篇)
ここまでは、小生のアイドルである「安室なみえ」ちゃんに絡む駄洒落で遊んでみた。
ここからは、ちょっと真面目な問題に取り組んでみよう。
やはり、楽しみの後には苦労もしなくてはならないのである。それでバランスが取れるわけだし。
さて、ここに言語障害を抱えた人間がいる。場所は何処でもいいが、ただ、筆記用具の類いはない。壁に引っ掻き傷をつけるのも難しいし、床も大理石で、ちょっと何か色のついた液体(醤油とかペンキとか…)で汚してまで、何か文字を連ねるわけにはいかない。
つまり、あくまで口頭での遣り取りだけが許されるとしよう。
言語障害と書いたが、多少は喋ることができる。常識程度の知能も彼にはありそうである。その彼は、彼と知性の点では似たり寄ったりだが、喋ることに関しては普通の能力を有している相手(知人)に語りかけている。
ただ、知人とはほとんど初対面で、あまり会話を交わしたことがない。
話の内容は簡単である。「安室なみえ」と、相手に伝えればいいのである。但し、当面、アムロや「ナミエ」の漢字表記までは、要求されないものとする。
従って、要は、「アムロナミエ」と伝えればいいのである。念のために断っておくが、条件として、「安室なみえ」ちゃんが、未だ世には全く無名の存在なのだとしておく。
→ 台所前の庭の脇に立つ作業小屋、その隅っこにこんな植物が育ってきた。何なの、これ?
肝腎なことを最後になってだが、付記しておく。
彼は、「マ行」が発音しづらい。大概は「バ行」に聞える。「ア行」は、なんとか発音できるが、場合によってはそれさえも「バ」や「ナ」に聞えることもある。
また、「ナ行」は、「ダ行」と区別して発音するのが、彼にはやや厄介である。
その上で、「安室なみえ」という名前を全く知らない相手に、その名前を教えようというのである。
考えてみると「安室」という姓は、彼女がブレイクするまでは、本土では比較的珍しい名前だったのではないか。誰か「安室」という名前の有名人が、これまでいただろうか?
それに比して、「なみえ」という名前は、本土では必ずしも希な名前ではないので、よほど、頓珍漢な奴でない限り、そこそこの苦労や試行錯誤を経れば、伝えられると予想していいだろう。
さあ、開始だ。
「あのさ、アムロナミエって、知ってる?」
「え? バブロダビエだって?」
「いや、アムロ ナミエ だって」
「え? ダムロ バビエだって?」
「違うって、アムロ ナミエだよ。ア、ム、ロ、ナ、ミ、エ!」
「え? 何だって。ダムとダビエだって? ダムとダビがどうしたってんだよ」
「あのさ、もう、仕様がないな。ナミエって分かるか?」
「ダビエ? ビビデバビデブーってか」
彼は、無器用ながら身振り手振りで説明している。
そろそろ汗も掻き始めている。
ここで焦ってはいけないことを幼少の頃からの数々の苦い経験で思い知らされている。
いきなり、「アムロナミエ」を伝えようというのが、欲張りだったと観念する。
← 以前は、クレオメ(西洋風蝶草)が可憐な花を咲かせていた場所に、こんな謎の植物が。これ、何?
「違うって、ナミエだって。波にエだよ」
「荼毘に絵だって? 荼毘絵って、何だよ。訳、分かんねえな。何、言ってるんだよ」
「波だよ、海で、こう、波が、ザーザーと打ち寄せたりしてくる」
「ウビ? ダビ…、ああ、蛇尾か! 蛇尾絵か。蛇の尻尾の絵か、何だ、それ?」
「違うって、海の、こう、どんぶらことやる、あれだよ」
「どんぶらこ…、ああ、波か、浪江か」
「そうだよ、ナミエだってば」
「それならそうと、最初から言ってくれよ。ダビがどうしたとか言うから、こっちが誤解するんじゃないか」
これはコントだろうか。
滑稽ではあろうけれど。
最初からきちんと発音できるくらいなら、誰も苦労はしないのだが、相手には、彼の労苦は、戯れているとしか感じられないのだ。
さて、なんとか、ナミエだけは伝えられた。その表記を説明するのは、これまた至難のわざなので、ここでは省略する。気が向いた方は試みられるがよろしかろう。
いよいよ、今度は肝腎のアムロである。ナミエは、それなりに馴染みのある名前なので、数分ほどの会話で、膝を打って、「そうか! ナミエか」となることが期待できた。
実は、話は、ここから始まるのだ。
というか、話をする前に、ちゃんと話題の主の「安室奈美恵」を、せめて、「アムロナミエ」くらいは伝えておきたい。
でも、ナミエだけで疲れた。疲れ果てた。
こんな簡単なことを伝えるのに、これだけ神経を使うんじゃ、滅入ってしまう。
でも、メゲルわけにはいかない。言語障害を抱えている身とあっては、これだけのことにへこたれていてはならないのだ。先は、遥かに、遠い。
ここまで来れば、読者の方も、小生が前回の「安室なみえ」特集で「なみえ」を既知のものとして、敢えて駄洒落の列に加えなかったわけが分かってもらえただろう。問題は、「安室」なのである。
「アムロ」を伝えるのに、一時間で足りるだろうか。
→ 表の蔵前の庭の、名称不詳の樹木の下に、これまた謎の植物が立派に育っている。これ、何?
まして、名前を伝えるのが本題ではなく、「安室奈美恵」についての話題を伝えたかったのだ…。
でも、やっぱり、本題には入れなかった。「アムロナミエ」という名前を相手に告げることも叶わないうちに精根尽き果ててしまったのだった。
「アムロナミエ」を伝えるのに成功したとしても、次は、やはり漢字表記だって伝えたい。
その上で伝えたい話題に取り掛かる…ことができればよかったのだが。
[他人には上掲の「アムロ(なみえ)」に絡む頓珍漢な勘違いの羅列をただの取るに足りないギャグ・駄洒落だと思えるかもしれない。
そう、思ったって構わないとも思う。
「ナミエ」を巡るショートコント(?)も同然だろう。
が、実際に「安室奈美恵」と真面目に伝えようとしても、こうなってしまう恐れを極めて現実的に覚えてしまう…。
以前、パスツアーに出かけた際、バスは正面に止めておきますと言われたので、バスガイドさんに、「しょうめんは何処?」って聞いたつもりが、バスガイドさんが不快そうな顔をした…。
小生、はっと気付いた、バスガイドさんには「小便は何処?」って聞こえたに違いないと…。
そんなことが常なのだったけれど…悲しいけれど、それが自分の現実なのだ…。
…なんてことは、敢えて口に出すのは野暮ってものかもしれない。
← 表の我が家の庭への入り口、蔵前の庭の様子。いろんな草木が生い茂っている。
(本稿は、5年前に作成しホームページに載せた記事を一部、手直しの上、このブログにアップしたものです。)(07/03/27 記) 前編が長文過ぎるので、前編を前後編に分割し、従来の後編を番外編として独立させました。(11/05/21記)]
関連拙稿:
「「安室奈美恵」さんに絡んでみました!(前篇)」
「「安室奈美恵」さんに絡んでみました!(後篇)」
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