沈丁花、鳳仙花、石楠花と言えば(前編)
ん? 花とか植物とか旅館とか、そんなことじゃなく、いずれも漢字三文字の(花か旅館の部屋の)名前という共通項をズバリ指摘する人もいそうだ。
なるほど、改めて調べてみると(調べてみるほどのこともないが)、花の名前には、漢字三文字のものが多いことに気づかされる。
山茶花、紫陽花、女郎花、彼岸花、福寿草、寒緋桜、白木蓮、蓮華草、花海棠、君子蘭、花水木、月桂樹、春紫苑、海老根、紫露草、八重桜、泰山木、釣鐘草、山法師、雪ノ下、金糸梅、時計草、夾竹桃、花魁草、七変化、浜木綿、百日紅、秋海棠、孔雀草、金木犀、胡蝶蘭、月見草、黒(白)百合、日々草、七宝樹、松虫草、紫式部、水引草、除虫菊、浜昼顔……。
(ダブりがあったら、御免なさい。)
← これも、つい先日、営業で富山市の杉谷という地区へ向かった際に撮った風景。画像では分かりづらいが、目には鮮烈な光景だったので、思わず車を路肩に止めて撮影したのだった。
他にも、「金盞花」なんて、「きんせんか」とルビを振ってないと、読めない可能性もある。
ん? それくらいは、楽勝で読める?
では、「凌霄花 」は、どうだ?
「のうぜんかずら」と、あっさり読める人はそれほど多くはないのでは?
「山茱萸 」だって、「さんしゅゆ」と読めるかどうか、あやうい。
…、いや、漢字表記だけだったら、読めないこと必定。
「馬酔木 」は、我が家の庭にも育っていて馴染みがあるし、文学好きな方なら、文芸雑誌の題名としても知られていて、「あせび」と読むのに苦労はしないかもしれない。
「蒲公英」などは、馴染み深い、身近な植物なのだが、案外と表記は難しいし、「たんぽぽ」という字を漢字で書いてみろと言われたら、少なくとも小生は、まずお手上げである。
「雛罌粟」も、そこら中で見かける植物ではないのだが、何故か親近感を覚える植物で、「ひなげし」と読むのは、小生だってできる。
でも、見ながらであってさえも、漢字で書くのは難しい。
そういえば、「ひなげし」は、「雛芥子」という漢字表記もあるようだ。
→ 5月5日、こどもの日、地元の町でも祭礼があった。父母が健在だった昨年までは、祭りには何かしらで関わったものだったが、今年は、家の軒先を通り過ぎる神輿や祭りの行列を見送るだけ…。
「金雀枝」は、「えにしだ」と振り仮名が振られていても、一瞬、目を疑う。
「吾亦紅」は、たまたま、ネット上の知り合いに、ブログ上の名前として使っておられる方がいて、「われもこう」と読めたりする。
「屁屎蔓」については、以前、我がブログでも、その名称のユニークさ(?)、奇抜さで、話題に上ったものだ。
読みの「へそかずら」は、敢えて示すのも避けたい気になる。
「杜鵑草」も、うっかりすると、「ほととぎす」とは、読めないかもしれない。たまたま正岡子規との関連で、辛うじて読めるだけのことだろう。
「向日葵」は、「ひまわり」とすんなり読めるが、漢字で書けと言われると窮するのは明らか。
「白粉花」なんて、字面から「おしろいばな」と読めることは読めるが、一体、何処の誰が名づけたものやら。
「仙人掌」なんて、「さぼてん」と、どうして読めるのか、そのメカニズムが分からない。
← 5月7日、営業で岩瀬浜方面へ向かった。ついでなので、その帰り、ポートラムの終点の駅・岩瀬浜駅へ。その駅から沿線を富山市の中心部方向を望む。
改めて、沈丁花、鳳仙花、石楠花と花(植物)の名前を並べてきたときの共通項は?
我が家の庭に咲く花…ってのは、間違い。
我が家の庭には(漢字三文字表記の植物というと)、紫露草、石楠花、馬酔木…などである。
なんのことはない、単に歌謡曲(演歌)の曲の題名に出てくる植物名というに過ぎない。
たまたま、昨夜、田川寿美さんの歌う「しゃくなげの雨 」をラジオで久しぶりに聞いたので、ああ、いい歌だな、好きだな…、そういえば、歌謡曲(や演歌)には、花の名前を織り込んだものが少なからずあるな…、と、暇のつれづれに、いつの間にか、曲の題名をあれこれ脳裏でリストアップしていたのである。
それほど、営業での待機の時間が長かったのだ!
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