« 田中好子さんの死と『黒い雨』と(後編) | トップページ | 一人暮らしの地震対策(後編) »

2011/04/25

一人暮らしの地震対策(前編)

 先の、というべきか、福島原発の事故もあり、行方不明者も一万人以上だし、被災者の避難所生活もまだ当分、続きそうなこと、何にもまして余震が続いていることを鑑みると、現在進行形の東北地方太平洋沖地震がもたらした「東日本大震災」。

Dscf3592

← 今日(25日)、雨上がりの晴れ間に自転車で買い物へ。その帰り、近所の大きな公園の脇を通った。綺麗に整備された公園。樹木もよく手入れされている。我が家の庭も、かくありたいのだが…。

 そう、やはり、今も東日本大震災の只中にいるし、東北や関東地方だけじゃなく、日本の広い地域の人々が東北地方太平洋沖地震の余波そのものに怯えている。

 遠く江戸時代末期に発生した「安政の大地震」(1855年11月11日(安政2年10月2日)に発生)は知られているが、実はその前後数年の間に大地震が連発していた。

 この相次いだ地震の巻き起こす社会不安が幕末の政変、そして明治維新へという流れに幾許かの影響があったと考える識者もいる:

安政時代は日本で多くの大地震が発生した時代である。安政江戸地震発生の前年である1854年12月23日(安政元年11月4日)には安政東海地震(M8.4)、その約32時間後に安政南海地震(M8.4)が発生しており、安政江戸地震と合わせて「安政三大地震」と呼ばれる。また、安政南海地震の二日後には豊予海峡の地震(M7.4)も起きている。この他にも安政時代には1854年7月9日(安政元年6月15日)に伊賀上野地震(M7.4)、1855年3月18日(安政2年2月1日)に飛騨地震(M6.8)、1858年4月9日(安政5年2月26日)に飛越地震(M6.7)が発生している。

Dscf3589

→ 裏の畑の隅っこにある花壇。チューリップや水仙が今、盛り。晴れ間に、素手で草むしり。

 この度の東北地方太平洋沖地震がまた日本各地での大地震の連発の引き金にならなければいいが、その懸念を抱く人は多いだろう。
 前例を思うと、少なくとも数年は警戒を怠れないし、いずれにしても、東南海地震などに対しては備えを万全にするべきだし、されていることと思う。

 小生は08年の2月末に長年住み暮らした東京を離れ郷里の富山での生活が始まった
 その当初は父母との3人暮らしだったが、昨年の夏、父母が相次いで亡くなり、また一人暮らしとなってしまった
 大きな家(築55年以上)、広い庭や畑を持て余しての一人暮らし。
 ふと、「一人暮らしの地震対策」なる拙稿を数年前、書いていたことを思い出した。

Ansei_great_earthquake_1854_1855

← 「安政の大地震絵図」 (画像は、「安政の大地震 - Wikipedia」より)

 小生のことだから、実用的なことは書いていないはずだし、仮に頭の中で実際的なことを考えても、実行に移すような殊勝な人間ではない。
 それでも、郷里を離れての一人暮らしと、郷里にあっての一人暮らしでは、心構えも何もかもが違うはずである(違うべきであろう!)。
 その意味で、参考のため、旧稿を二回に分けてブログにアップすることにした。
 反省の意味を篭めて ? !

一人暮らしの地震対策

 今、テレビ朝日の番組を見ていた。タイトルは、「緊急サバイバル特番! 巨大地震は必ず来る!! 徹底分析! もし東京を巨大地震が襲ったら…あなたは生き残れるか」というもの。
 いつもながら番組のタイトルは仰々しかったり、おどろおどろしかったりする。でも、東京に限らず巨大地震は来るのだろうし、富士山の噴火も近い将来、起きるに違いない。東海・南海地震ももしかしたら相当に切迫している可能性が大きい。
 最初のうちは、ちょっとネットのアップ作業をやっていて、余所目で見るつもりもなく見ていたのが、いつの間にか、見入ってしまった。
 こういう番組を見ると、役に立つ情報が得られることがある。


 たとえば、ラップ(サランラップの類い)やビニールのが意外に役に立ったといった情報も、小生には目新しかった。
 ラジオや携帯電話、避難の際のサンダルか運動靴、懐中電灯、緊急用の食糧、ペットボトルの水などが役に立つというのは、さすがに小生も知っている(知っているだけというのが小生らしいところだが)。

|

« 田中好子さんの死と『黒い雨』と(後編) | トップページ | 一人暮らしの地震対策(後編) »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

旧稿を温めます」カテゴリの記事

社会一般」カテゴリの記事

写真日記」カテゴリの記事

コメント

こんばんは。
3.11の地震のときはうちは、一階はなにもおこりませんでしたが、二階は本棚の本が崩壊しましたよ。
今でも強風があって、戸ががたがたなると、これは強風か地震が起こるのか判別できませんねー。
都会の人はそんな思いで、不安を抱えてゴールデンウィークに突入したわけです。
都会はまだ紙不足もありますし、電池もそろいません。
僕のCDラジカセは、電池を使う場合、単二電池が六個必要なのですが売っていません。
母が死んだ悲しみみたいなのも出てきましたが、それより日本はどうなるかという思いのほうが大きくて、悲しみに浸ってもいられないというー。
まあ都会は経験したことのない夏になりますよ。

投稿: oki | 2011/04/30 21:51

okiさん

やはり、あのときの地震で、被害が出ていたんですね。
書棚で思い出しましたが、我が母校の東北大学でも、被害があった。
大学のキャンパスは、海辺から遠いし、殆どは丘(青葉山)の上にあるから。

でも、例えば図書館などは、書庫の本が棚から落ちて、大変だったとか、いろいろあったらしいのです。

地震(震災)の余波は今も続いていますね。
昨日、今日の強風は、嵐のようで、生暖かな空気も含め、何か不穏なものを感じさせました。

3・11の地震は、あまりに巨大で、その余震乃至は、連動する地震は、数年以内に間違いなく発生すと覚悟しないといけないでしょう。

北海道沖や、東海、東南海だけじゃなく、北陸など日本海側だって。

1850年代の安政の大地震の場合、前後、数年の間に巨大地震が日本各地で連発しました。
その悪夢が再現しそうです。

この安政の頃の地震の連発は、十年後の政変(大政奉還そして明治維新)を招来しました(一部の識者も指摘していますが、小生は勝手にそう、思い込んでいます)。

今度の地震に続くだろう地震、あるいは原発の事故は、日本の文化や政治の激変の幕開けとなりそう。
どんな方向や質への転換なのか、予断を許さない。

投稿: やいっち | 2011/05/01 21:46

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 一人暮らしの地震対策(前編):

« 田中好子さんの死と『黒い雨』と(後編) | トップページ | 一人暮らしの地震対策(後編) »