« 「早く来い、老眼鏡」後日談 | トップページ | 謎の頭痛事件(前編) »

2011/04/11

富山の難読地名あれこれ

 仕事柄、富山の地名に敏感にならざるをえない。

2011_0410071003tonai0030

← 玄関の花瓶の花を入れ替え。来客の少ない家だけど、気分だけは晴れやかに。

 最初に情けない、恥ずかしい話を一つ。
 富山市には、「東田地方」という地名がある(そういった交差点もある)。
 この地名をどう読むか。

 ヒントを一つ。
 この地名には、対になる地名があって、それは「西田地方」である。
 よって、この地名は「東(西)田地方」であり、「田地方」に東西が付くということが分かる。
 では、さて「田地方」は、どう読むか。

 いっぽう、富山生まれ富山育ちの小生、富山には「ひがしでんぢがた」という地名があることは知っていた。
 テレビ(やラジオ)から折々、この地名が聞こえてくるし、父母や近所の方らの話の中、ポツンとこの地名が出てくる。

2011_0410071003tonai0031

→ 一昨日、撮影した車道沿いの花壇に育つチューリップ。不揃いなチューリップたちだが、球根を植えただけで、世話などしていないのに、元気に育ってくれている。

 ……。そう、「東(西)田地方」は、「ひがし(にし)でんぢがた」と読むのだ。

 それなのに、小生、道路の交差点の看板で「東(西)田地方」を見ると、「ひがし(にし)だちほう」と読んで済ませていた。
 
 小生の脳みその中で、つい3年前の或る日まで、「東(西)田地方」という看板(表記)と「ひがし(にし)でんぢがた」という耳から聞こえる読みとが結びつくことはなかった。
 物心付いてから半世紀近くになるというのに!


 実は小生、この地名(の表記)の読み方を知ったのは、つい3年前のことである。
 富山市に生まれて半世紀を越えているのに!
 帰郷して間もない頃、運転代行の仕事をやっていた。
 同僚と車に乗っていて「東田地方」という交差点に差し掛かった。
 
 その前に、無線で、「ひがしでんぢがた」の交差点を右に行って云々という指示を聞いていた。
 そこに、この「東田地方」という交差点である。

2011_0410071003tonai0032

← 今にも咲きそう!
 
 小生の脳裏に閃いた。
 そうだ! 「ひがしでんぢがた」って「東田地方」って書くんだ(あるいは、「東田地方」って「ひがしでんぢがた」って読むんだ)!

 気づくのが遅すぎるって!

 ついでに書いておくと、この「田地方(でんぢがた)」には、まだ一つ、謎がある。
 それは、通常、町名で「東田地方町」「西田地方町」というと、大きな括りが「田地方」であり、東西の田地方が隣接しているはず。
 だが、富山市のこの東西の「田地方」は、地理的には結構、離れている。
「東田地方町」の周辺をどう走っても、「西田地方」は見当たらない(逆もまた真である)。


2011_0410071003tonai0040

→ 内庭のカエデは今年も元気だ。

 この謎については、小生はまだ探求していない(こういった謎は、富山市では他の町名についてもある)。

 ということで、せっかくなので、富山の難読地名を幾つか調べてリストアップしてみたい。

 富山県には、たとえば、小矢部市にある「石動町」などは、ちょっと読みづらい地名だろう(#答えは末尾)。    今日は富山市から少し(答えは末尾):

下冨居(1)
総曲輪(2) 
西四十物町(3) 
綾田町(4) 
鼡谷(5) 
婦負(6)
熊野道(7)
仁歩(8) 
東坂下(9)

 この中で、「西四十物町」が謎を孕んだ地名である。
 というのは、「四十物町郵便局」が同じく富山市にあるのだが、「西四十物町」とはまるで違う町にあるのだ。
 この謎もまだ調べていない。

2011_0410071003tonai0041_2

← カエデも芽吹く寸前。今年も内庭を彩ってくれるだろう(背後の家は隣家の二階。我が家にはこんな立派なサンルームはない) 


 難読地名関連では、「不入斗のこと」という拙稿がある。
 読める?
 山口百恵関連の記事なんだけど。


(#.いするぎまち)(1.しもふご)(2.そうがわ)(3.にしあいものちょう)(4.あいでんまち)(5.よめだに)(6.ねい)(7.やんど)(8.にんぶ)(9.さこぎ)

|

« 「早く来い、老眼鏡」後日談 | トップページ | 謎の頭痛事件(前編) »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

富山情報」カテゴリの記事

駄洒落・戯文・駄文」カテゴリの記事

写真日記」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 富山の難読地名あれこれ:

« 「早く来い、老眼鏡」後日談 | トップページ | 謎の頭痛事件(前編) »