車中での読書タイムが増えそう ? ! (後編)
営業所でお客さんからの電話を待つ。
忙しいときは、お客さんを下ろして営業所へ戻ると、トイレへ行く間もなく、次のお客さんの元へと配車される。
それどころか、もっと忙しいと、営業所へ戻る前、お客さんを降ろして、営業所へ向かう車中で無線を受け、次のお客さんの元へ向かえ、という指示を受ける。
日報(常務日誌)に必要事項(乗せた時間・下ろした時間・乗せた場所・下ろした場所・料金・現収か未収か・迎車かどうか・乗客の数など)を書く暇もなかったりする。
…だが、そんな嬉しい悲鳴のときなど、めったにない。
大概は、営業所でずっと順番待ちで待機する、その長い時間を持て余す。
時間があるからと、勝手に営業所を抜け出して流し営業をするわけにもいかない(せいぜい、お客さんを下ろして営業所へ戻る際、まっすぐじゃなく、若干、遠回りして繁華街などを通って帰るなどの工夫をするだけである。
うまくいけば、街角でお客さんが手を上げてくれることも、ないわけじゃないし(週に一度あるかどうか、だが)。
→ やがてとうとう、小鳥は小生の存在に気がついた。敢えて(巣)穴から遠ざかって、こちらの気配をうかがっている。小生のほうが気詰まりに感じて、モミジから遠ざかるようにして、裏庭へ立ち去ってしまった。あの巣穴は、どうなったろうか。小生(人間)に存在を気づかれたことに懸念を覚え、見捨ててしまったのか…。
というわけで、会社としては流しで無駄にガスを使わないので、経費が掛からない。
乗務員さえ一定の人数を抱えていれば、それぞれの乗務員の売り上げの5割以上の収入がある(多くは現金収入)。
乗務員は、営業所で、口を開けて次のお客さんを待っているしかない。
テレビを見たり、新聞を読んだり、雑談したり、タバコや飲料を喫したり、車を洗ったり、食事をしたり。
それでも時間を持て余すほどに暇な日も多いのである。
ただ、小生は新聞を読むのは好きだし(なので、最近は新聞は営業所で読むことが多くなった)、本を読むのも好きなので、休憩所で待機するより、車中で過ごす時間が多くなっている。
休憩所はタバコが許されているので、タバコくさいし、タバコのヤニが室内の壁面などを黄色く濁らせている。
そんな場所で長時間を過ごす気になれるわけもない。耐え難い。
それより、車中で本を読むに限る!
昨日は60頁ほど、数日前は90頁も、「寺田寅彦集」(ちくま学芸文庫)を読めてしまった。
これからも読めることだろう(悲しい現実)!
車中で読む本は、本書で早くも二冊目なのだ。
← 裏庭の山茶花(?)が一気に開花した。ほんの二三日前には、ほとんどが蕾だったのだ。
冒頭で書いたように、小生の勤務体系が日勤からA勤に変わった。
拘束時間が、日勤の8時間あまりがA勤の16時間あまりに変更となった(日勤はその名の通り、日中だけの常務(勤務)なので、月に25日の勤務、A勤は、月に12回の勤務)。
朝の8時から夜中の零時半まで、営業所に張り付いている。
容易に想像が付くように、地元密着型だし、日中は暇でもそれなりに仕事はある。
昨日、初めてA勤を経験して分かったことだが、夜になると、客足はバッタリ途絶える。
日中のお客さんの大半(に近い印象を持っている)は、近所の元気なおばあちゃん方や、歩くのに難儀な方が多く、当然、外出も昼間の間である。
外出の際も、買い物や温泉施設もあるが、多くは病院通いに使われる。
夜はおばあちゃん方は一切、使わない(ようである)。
営業所は、富山市の繁華街(中心街)からは離れた立地。
近所にも飲み屋があるが(昔は、富山でも有数の飲み屋街だったらしいが)、それも数えるほど。
数件の飲み屋さんから、ポツポツと電話がある。
それを7,8人の乗務員で順番待ちするのだ。
一時間に一度の営業もない!
二時間も待たされることがある!
営業所に張り付くことが義務付けられているので、流しをするなど、自分で工夫する余地もない。
→ 同じく裏庭になぜか育ってきた梅の木も、いまだ花を咲かせてくれている。
忙しかったらいいが、暇だと、待機、待機で過ごすことになる。特に夕方以降は、待機に暮れていく(暇すぎてグレていきそう)。
見習いの制約が取れたら、絶対、市街地へ向かうはずなのだが(ただし、先述したように、富山も不景気だし、富山の人間は堅実型なので、流しでもなかなかお客さんとの遭遇は望めないのだが)。
昨日、初めてのA勤を経験して、日中もだが、夜の長い時間帯をどう過ごすか、大きな課題だなと痛感したしだいであった。
ということで、営業所で(車中で)の読書タイムが増えそうである!
| 固定リンク
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 柴ストーブを脇目に数学エッセイを堪能する(2024.12.10)
- 俳優の中山美穂さん死亡(2024.12.09)
- しらすとちりめんじゃこの違い(2024.12.06)
- ハン・ガン著『菜食主義者』を読んだ(2024.12.05)
- 「日本航空123便墜落事故」(事件)の真相解明を!(2024.12.02)
「タクシーエッセイ」カテゴリの記事
- 柴ストーブを脇目に数学エッセイを堪能する(2024.12.10)
- 俳優の中山美穂さん死亡(2024.12.09)
- しらすとちりめんじゃこの違い(2024.12.06)
- ハン・ガン著『菜食主義者』を読んだ(2024.12.05)
- 「日本航空123便墜落事故」(事件)の真相解明を!(2024.12.02)
「富山散歩」カテゴリの記事
- 水鳥たちはいずこへ?(2024.10.22)
- ハチの巣騒動(2024.06.02)
- 滝平二郎のカレンダーいまだに(2024.05.05)
- 『復刻版 越中安政大地震見聞録』を再読した(2024.03.05)
- 謎のブレーカー部分的ダウン(2024.02.13)
「写真日記」カテゴリの記事
- 柴ストーブを脇目に数学エッセイを堪能する(2024.12.10)
- 俳優の中山美穂さん死亡(2024.12.09)
- しらすとちりめんじゃこの違い(2024.12.06)
- ハン・ガン著『菜食主義者』を読んだ(2024.12.05)
- 「日本航空123便墜落事故」(事件)の真相解明を!(2024.12.02)
コメント