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2011/03/25

車中での読書タイムが増えそう ? ! (後編)

 タクシーの魅力は、自分の経験や勘で町を流す中でポイントを見出し、営業の実をあげていく。
 釣りに近い感覚もあったりする(お客さんを魚で喩えるのは失礼だが)。

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← 穴の中の様子を伺っている。穴の中に鳥の巣でもあるのか。餌を見つけたのか。それとも、これから巣にするのに相応しいか、確かめているのか…。小生、思わず息を呑み、固唾を呑んで様子を見守ることに。

 それに、先月の(タクシー業界に飛び込んで間もない頃の)日記で書いたように、迎車でお客さんの元へ行って、お客さんに対面して、というのが苦手なのである。


 営業所でお客さんからの電話を待つ。
 忙しいときは、お客さんを下ろして営業所へ戻ると、トイレへ行く間もなく、次のお客さんの元へと配車される。
 それどころか、もっと忙しいと、営業所へ戻る前、お客さんを降ろして、営業所へ向かう車中で無線を受け、次のお客さんの元へ向かえ、という指示を受ける。

 日報(常務日誌)に必要事項(乗せた時間・下ろした時間・乗せた場所・下ろした場所・料金・現収か未収か・迎車かどうか・乗客の数など)を書く暇もなかったりする。

 …だが、そんな嬉しい悲鳴のときなど、めったにない。
 大概は、営業所でずっと順番待ちで待機する、その長い時間を持て余す。
 時間があるからと、勝手に営業所を抜け出して流し営業をするわけにもいかない(せいぜい、お客さんを下ろして営業所へ戻る際、まっすぐじゃなく、若干、遠回りして繁華街などを通って帰るなどの工夫をするだけである。
 うまくいけば、街角でお客さんが手を上げてくれることも、ないわけじゃないし(週に一度あるかどうか、だが)。

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→ やがてとうとう、小鳥は小生の存在に気がついた。敢えて(巣)穴から遠ざかって、こちらの気配をうかがっている。小生のほうが気詰まりに感じて、モミジから遠ざかるようにして、裏庭へ立ち去ってしまった。あの巣穴は、どうなったろうか。小生(人間)に存在を気づかれたことに懸念を覚え、見捨ててしまったのか…。

 というわけで、会社としては流しで無駄にガスを使わないので、経費が掛からない。
 乗務員さえ一定の人数を抱えていれば、それぞれの乗務員の売り上げの5割以上の収入がある(多くは現金収入)。
 乗務員は、営業所で、口を開けて次のお客さんを待っているしかない。
 テレビを見たり、新聞を読んだり、雑談したり、タバコや飲料を喫したり、車を洗ったり、食事をしたり。
 それでも時間を持て余すほどに暇な日も多いのである。

 ただ、小生は新聞を読むのは好きだし(なので、最近は新聞は営業所で読むことが多くなった)、本を読むのも好きなので、休憩所で待機するより、車中で過ごす時間が多くなっている。
 休憩所はタバコが許されているので、タバコくさいし、タバコのヤニが室内の壁面などを黄色く濁らせている。
 そんな場所で長時間を過ごす気になれるわけもない。耐え難い。

 それより、車中で本を読むに限る!

 昨日は60頁ほど、数日前は90頁も、「寺田寅彦集」(ちくま学芸文庫)を読めてしまった。
 これからも読めることだろう(悲しい現実)!
 車中で読む本は、本書で早くも二冊目なのだ。

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← 裏庭の山茶花(?)が一気に開花した。ほんの二三日前には、ほとんどが蕾だったのだ。

 冒頭で書いたように、小生の勤務体系が日勤からA勤に変わった。
 拘束時間が、日勤の8時間あまりがA勤の16時間あまりに変更となった(日勤はその名の通り、日中だけの常務(勤務)なので、月に25日の勤務、A勤は、月に12回の勤務)。
 朝の8時から夜中の零時半まで、営業所に張り付いている。

 容易に想像が付くように、地元密着型だし、日中は暇でもそれなりに仕事はある。
 昨日、初めてA勤を経験して分かったことだが、夜になると、客足はバッタリ途絶える。
 日中のお客さんの大半(に近い印象を持っている)は、近所の元気なおばあちゃん方や、歩くのに難儀な方が多く、当然、外出も昼間の間である。
 外出の際も、買い物や温泉施設もあるが、多くは病院通いに使われる。

 夜はおばあちゃん方は一切、使わない(ようである)。

 営業所は、富山市の繁華街(中心街)からは離れた立地。
 近所にも飲み屋があるが(昔は、富山でも有数の飲み屋街だったらしいが)、それも数えるほど。
 数件の飲み屋さんから、ポツポツと電話がある。
 それを7,8人の乗務員で順番待ちするのだ。

 一時間に一度の営業もない!
 二時間も待たされることがある!

 営業所に張り付くことが義務付けられているので、流しをするなど、自分で工夫する余地もない。

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→ 同じく裏庭になぜか育ってきた梅の木も、いまだ花を咲かせてくれている。

 忙しかったらいいが、暇だと、待機、待機で過ごすことになる。特に夕方以降は、待機に暮れていく(暇すぎてグレていきそう)。
 見習いの制約が取れたら、絶対、市街地へ向かうはずなのだが(ただし、先述したように、富山も不景気だし、富山の人間は堅実型なので、流しでもなかなかお客さんとの遭遇は望めないのだが)。

 昨日、初めてのA勤を経験して、日中もだが、夜の長い時間帯をどう過ごすか、大きな課題だなと痛感したしだいであった。
 
 ということで、営業所で(車中で)の読書タイムが増えそうである!

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