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2011/03/20

『富山県の歴史散歩』の周辺(後編)

 要は富山の道も知らなければ、そもそも富山の名物・名産・観光地の類は、全くとは言わないが、ほとんど知らないし、そもそも富山県内(市内)を観光もドライブもあまりやっていないのである。

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← 『復刻版 越中安政大地震見聞録』(富山県郷土史会校注 ケイエヌビィ・イー) 「安政5年(1858)2月26日に発生した越中安政大地震の全貌を伝える「立山大鳶崩れの記」待望の復刻」。「安政飛越地震から149年を経て、中越地震、能登半島地震、中越沖地震と富山県周辺で立て続けに大地震が発生している今日、本書は、なおも安全神話にすがりつきたくなる北陸の人々の心情を厳粛に諌めるものである」(富山大学大学院教授 竹内 章) [本書帯記より]。父の蔵書の一冊。貴重な文献なので、そのうちじっくり読もうと思っていた…ら、この度の大震災である。近いうちに、心して読みたい。本書が復刻されたのは、平成19年だが、奇しくも小生は、偶然にもその前の年、つまり平成18年に、「飛越地震から150年」と題した拙稿を書いている。この地震は、「安政飛越地震」と呼称されることもある。相前後して発生した関東などでの「安政大地震」と区別するためだろう。この地震の際、富山には20メートルを越す津波が襲ったという記録も本書に見出される。

 時折は帰省の際に、知り合いの方に誘われ、ドライブをしたことがあるし、家族で黒部近辺、相倉の合掌村などをドライブしたことがある。
 ただ、高岡も氷見も城端も砺波も滑川(小学校の遠足で行っただけ)も小矢部も立山(友人らと一度、学生時代、バス旅行したことがあるだけ)も行ったことがないも同然なのである。

 3年前に帰郷してからも、ドライブどころか映画すら、一度も行ったことがない。
 地元のJ2チームの試合を見たいし、バスケットの試合、野球の試合も見たいが、まずその見込みはない。
 そもそも外食ですら、帰郷してから数回、あるかどうか。年に一度ほど。


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→ 春の雪も融け、昨日は富山に春一番の風が吹いた。梅の花も、ホッと一息かな。

 これでは、外地から富山へ来られた方に、富山について何も説明できないし、案内もできない。
 せめて、地図上、そして観光や歴史の本でだけでも、富山のことをざっとなりとも触れておきたい。

 富山県(の歴史)についての本というと、十数年前、『富山県の歴史』(山川出版社)を読んだことがあるだけ。
 富山に密着した仕事に関わっている以上は、これを契機に、富山のことををもっと知りたい。
 プライベートな時間にドライブする余裕は、当分、なさそうだし、仕事と趣味を兼ねる気持ちで、地元・富山のことを学ぼうと思うのだ。

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← 編集/岩波書店編集部・名取洋之助『富山県・新風土記』(岩波写真文庫210 写真/富山県・岩波映画製作所) 未読・未見。こういった写真本も楽しそう。

 本書を読んで学んだことは膨大すぎるほどある。
 一方、本書に盛り込んでもよさそうな史跡がなぜか載っていないことに不思議な思いがした史実もあった(ような。ローカルすぎるから載っていないのか?)。

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