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2011/03/06

行き方が分かりません!(上)

(富山において)新米のタクシードライバーとしての、慌しい日々が続いている。
 十日間の研修を経て、2月21日から営業の実務に入った。

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→ 「第57回全日本チンドンコンクール」(4月8日(金)~10日(日)) 先週末、図書館へ行ったら、階段の踊り場の掲示板にこのチラシが張ってあった。富山での全国的なイベント。毎年恒例。拙稿「「チンドン大パレード」へ(1)」など参照。…それにしても、今年のポスター、なんだか地味すぎないか ? !

 といっても、実際には見習い扱いで、まずは営業所を中心とした営業である。
 地元密着型の営業を中心としているので、営業所の周辺の常連さんを覚えるのがまず先決なのだ。
 そういった常連さんの自宅などへ、無線情報に基づき、大至急(ないし指定された時間までに)向かうことになる。

 営業所の無線司令室にて、配車で向かう先への行き方を教えてもらう。
 ベテランだと、常連さんの家などは、名前(と、せいぜい)町名だけの無線情報を(無線)マイクを通じてもらうと、さっさと向かうことができる。
 しかし、新米はそうはいかない。


 無線で配車の順番が来ていたら、車の番号(割り振られている車の号)が呼ばれ、即座に新米は無線室へ向かう。
 その部屋の指令員に、詳細な住宅地図を見つつ、どうやって行くかを教えられる、あるいは、分かりやすい場所なら、目印となる交差点名やビルをポイントにして、そのポイントから二つ目の角を左に曲がり、最初の十字路の向こう側三件目の何々さんの家、というふうに教えられる。

 とにかく、その行き方を的確に把握し、間違うことなく当該の家(や店)へ向かわないといけない。
 その段階が案外と難しかったりする。

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← 誰も訪れる客はいないのだが(そもそも日中は不在)、玄関の花を活け替えた。一人だけの家だけど、せめて花だけでも、ね。


 頭の中に地理を描いたりするが、勘違いして理解してしまうことが間々ありえる。
 あるいは、十字路の向こう三軒目の家といっても、駐車場があったり、空き地があったりして、家の前の駐車場なのか、その空き地は一軒とは数えないのか、微妙だったりする。

 表札が出ていない家もあるし、とにかく、遅れないよう、あるいはお客さんを待たせないよう、新人は必死である。

 情けないことに、営業の実務に入って二週間ほどになるが、三度ほど、間違えて、無線室に聞き直したり、あるいは、到着が遅すぎて、他の人に(ベテランの方に)配車が回されてしまうこともあった!
 お客さんを乗せる前の段階で、ドジしてる!


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コメント

前回のタクシーの記事の続きですが、呼び寄せタクシーは少なくとも中欧では通常です。田舎になるとバスが走っていない時刻はバス代わりに呼ぶようです。街中のトラムや地下鉄が走っている都市部を除くと鉄道が走っていても時刻によってはタクシーの呼び寄せが必要になりますね。

都市部でも流しを停めることが出来る大都市は世界中に極限られているかと思います。通常は車を使う私でも旅行に向かうときにはいつも使う二台ほどしかないタクシー会社に一週間ほど前に電話して予約しておきます。だから、その時間に勤務する運転手とは二回ほどでも顔馴染みになり、話した内容も覚えてます。

ですから安部公房の小説のような顔の無い都会の生活は本当に成立するのかどうか、疑問に思ってます。釣って逃がしたその魚の顔を覚えているとは思いませんが。

投稿: pfaelzerwein | 2011/03/07 04:59

pfaelzerwein さん

>都市部でも流しを停めることが出来る大都市は世界中に極限られているかと思います。

全くですね。東京でも、23区など、一部のしかも繁華街は別にして、住宅街だと、タクシーは流しでは捕まらない。
呼ばないと、家の前には来るはずもないですね。

okiさんが呼ぼうとしたタクシー(ドライバー)はどう、理解していたのかは不明ですが、都心と郊外や住宅街を混同していたのかもしれない。
東京だったら、何処でも流しがあるはず、と。

そんなわけがない。


富山市には、ある一部の地域ですが、町内(一定地域)限定のタクシーサービスがあります。

無論、迎車(予約)で、タクシーを呼ぶのですが、タクシー料金の半額は、町が補助。
なので、バス代に毛が生えた程度の料金で(一定額)町内(一定の地域)に限り、ドア・ツー・ドアでタクシーに乗れるわけです。

なので、そのやや郊外の町内のお年寄りには喜ばれているようで、病院へ、買い物へ、リクリエーションへ(仲間の寄り合い)と、便利に使われているようです。

今の時代、流しもありでしょうが、それが成り立つのは繁華街で、多くの地域は、迎車方式が望ましいのでしょう(迎車代は、数キロだったら100円です!)。


地元密着型の営業をやっている今の会社だと、多くの場合、タクシードライバーと常連さんは顔見知りになることも。
気が合えば、車中でお喋りに花が咲くことも。


富山は車がないと身動きが取れない地域。
ライトレールが人気だし、バスも走っているけど、車に乗れる人(買える人)は、車で移動する。

そうでない人は、外出したいときは、タクシーを呼んで、という形が望ましい。
その際、できれば、そういった社会なのだという認識のもと、行政側も、福祉券を年配者(車を持たない、でも、アウトドア志向の年配者)に配って、より多くの年配者が社会と交流を持てるよう、工夫すべきだと思います。

とにかく、タクシーは、ドア・ツー・ドアの、まさに高齢者が多くなる社会にうってつけの移動手段。
まだまだタクシーの運行に関しては、工夫の余地があるような気がします。

投稿: やいっち | 2011/03/08 01:48

はい、当日電話したら日曜なので台数が少ないと言われまして、10時半に乗りたかったのですが、その二十分前にまた電話してくれといわれました。
うちは環七が近いので、めんどくさくなって、自転車で流している車を捕まえようとしたら、個人タクシーに遭遇、家の前まで来てくれて、すみませんが、この番号に電話してくれ、そしてただ配車をお願いしますと住所と伝えてくれ、と。しばらくして、184番ーその車のこと、が行きますと電話先から。個人タクシーでもいろいろあるんですねー。
お骨を抱えて車に乗ってお寺に到着、お骨をふと地面に置いたら、それはいけないとしかられましたよ。
いい運転手さんでよかった。

投稿: oki | 2011/03/08 22:11

okiさん

個人タクシーの方、親切でしたね。
個人タクシーだと、無線のお客さんが相対的に多いようです。
会社での営業じゃなく、個人で特定のお客さんを少しでも確保しようと努力している。
タクシーの会社(営業所)と、顧客たる会社と結びつきを保つわけじゃないから、個人の努力に負う面が大きいのでしょう。

…タクシーを使う際は、チラッとでも、小生のことを思い浮かべてください、なんちって。

投稿: やいっち | 2011/03/10 20:51

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