屋根の傾斜を実感する(前編)
一昨日、そして昨日と、たぶん、生まれて初めて一人で屋根の雪下ろしをやった。
滑りやすいトタン屋根の上での作業で、正直、命がけだった。
誰一人、小生が作業しているのを知る者はいない。
こんな作業を雪国では七十代、八十代のお年寄りの方たちがやっている!
→ 台所の瓦屋根の上に積もった雪。屋根の傾斜が緩く、寒気が緩んだ際にも、表層が多少は溶けることはあっても、積雪が滑り落ちることはない。左には母屋の瓦屋根が見える。台所もだが、この母屋に積もった雪が問題。なんとか溶けて滑り落ちてほしいのだが。
少なくとも雪国なのだから、冬には雪が降るのは分かりきったこと。
だったら、最初から家を作る際に雪(下ろし)のための工夫をすればいいじゃないか…。
おそらく、誰しも思う疑問なのではなかろうか。
← 屋根の雪下ろし作業を開始する時間が遅くて、日暮れ時に迫っていた。除雪作業自体は雪の降り止んでいた4時頃から始めていたのだが、庭などに道を作るのに手間取ってしまった。
お金さえ(と手間さえ)掛ければ、いろいろアイデアはあろう。
融雪装置があるくらいだから、屋根の上に穴が空いたホースを置いて、水を流す。
そうすれば、雪が融け落ちてくれるはず。
あるいは、屋根に電熱装置を置いて、溶かして流す。
→ 台所の屋根の手前にある庇(ひさし)の上に上って、屋根の積雪の手前を掻き削るようにして作業する。庇は、やや下り傾斜になっているだけでなく、雪(溶け水)で滑りやすい。ちょっとでもバランスを崩すと、雪じゃなく、小生が滑り落ちそうなのだ。
しかし、一晩中、それどころか、寒波がきつくなると連日の降雪となる。
となると、何日も水を流す、あるいは電気を通じさせることになる。
カネさえあれば、可能なような気もするが、現実味はあまりない。
← 台所の脇には杉並木がある。その枝葉に雪が積もり、台所の瓦屋根に凭れ掛かる。そのせいで、雪が堰き止められる状態になり、一層、屋根の雪が滑らなくなる。晩秋にはせっせと杉の枝葉の剪定や刈り込み作業をやったのだが、今年の異常な降雪には、刈り込みが足りなかったようだ。
では、屋根の上に雪が2メートルだろうが3メートルだろうが、降り積もっても大丈夫なように、頑丈な太い柱を何本も使って家を建てる。
これも可能なようだが、おカネの問題になる。
費用対効果ってことである。
そんな立派な家を建てられるのなら、雪が降った際には、人手を雇って、人海戦術で雪を下ろせばいいわけである。
→ 台所の前の内庭には、作業小屋が隣接している。この画像は、作業小屋の屋根の上の光景。この小屋も雪が積もっていて、やわな柱では持たない。なので、最初はこの小屋の雪下ろしをするつもりだった。このトタン屋根の小屋も傾斜が緩く、晴れ間の雪融けでも降雪の表層が気持ち、融けるだけなのである。この小屋の雪下ろし作業をしていて、目の前の台所の屋根の雪の圧倒的存在感を実感し、やはり、屋根の雪下ろしをやらなければならないかと思い至ったのである。この作業小屋の屋根伝いに台所の庇に飛び移って、その庇の上で瓦屋根にへばりつくようにして、雪下ろし……というより雪掻き作業をやったのである。
人海戦術…。
昔は、大家族だったのだろう。場合によっては、三世代で雪下ろしもできたのかもしれない。
現代では、二世代どころか、一世代(お年寄りだけ)の家が多くなっている。
三世代同居の家が当たり前だったのは、昔の話だろう。
もっと費用の掛からない(かのような)積雪対策もある。
そう、どんなに雪が降っても大丈夫なように、屋根の傾斜を思いっきりきつくすることである。
そう、合掌造りの家のように。
これは、現実的な話なのだろうか。
それとも、マリーアントワネットじゃないけれど、「パンがなければ、ケーキを食べればいい」的な発想に過ぎないのか。
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