富山の「奥田神社」(前編)
昨年秋10月、「奥田神社(二宮啓宮司)は6日、富山市奥田本町の同神社で、神社のシンボル「導き八咫烏(やたからす)」のご神体を奉納し、入魂式を行った」といったニュースを仄聞した。
← 「奥田神社」 昨年10月、撮影。
「同神社は、創建800年と再建500年の記念事業として、氏子や企業などの浄財でご神体を」といった話も聞きかじったのだが、生憎、詳しい情報を得られていない。
ただ、昨秋、ひょんなことから同神社の傍を通りかかり、宮司さんに改築が(ほぼ)なった建物の中を案内してもらったり、話を聞く機会を得た。
せっかくなので、同神社について、若干のことをメモしておきたい。
といっても、何かパンフレットや観光案内のような情報源があるわけじゃない(宮司も、そのような文書は作っていないと話されていた)。
意図して誤った情報を書き連ねる気はもとよりないが、結果として間違っていたり、誤解していたりするかもしれない。
言うまでもなく、文責は小生にあるわけである。
残念ながら、ネットでは同神社についての情報を見つけることができなかった。
「奥田神社」でネット検索すると、「須坂藩 - Wikipedia」がトップ付近に浮上する。
同サイトには以下のような記述が見出される:
須坂藩(信濃国)の陣屋跡は、現在主に須坂市立須坂小学校として利用され、その一角に藩祖直重と13代直虎を祭神とする奥田神社が祀られている。堀家の旧姓が奥田家であったことから奥田神社と名づけられた。
この信濃国の奥田神社は、「田中角栄元首相の通称「目白御殿」は須坂藩の江戸屋敷跡に建てられたものであり、その建築時に田中角栄が上記奥田神社に参拝に訪れた」ことなどでも、有名になっていて、(富山市民としては)残念ながら、富山市にある奥田神社よりメジャーのようである。
表題をわざとらしく(?)、「富山の「奥田神社」」とせざるをえなかったのも、そういった事情があるからである。
幸いにして、手元に父の遺してくれた「奥田神社由緒並古事」(昭和四十五年十二月 奥田神社氏子会)といった文書(パンフレット)がある。
先代の宮司と思われる(未確認)二宮清孝氏の文のようである。
全文を転記するわけにもいかないだろう。
冒頭、神社の大切さを縷々、訴えておられる。
日本の神社は一部の例外を除くと、殆どの神社は「我々祖先が森羅万象、あらゆるものに霊を認め生命の本源を主神として崇め、天地自然の運行の理に随って感謝の日々を送る、信仰の対象として祀ってきた」と強調されている。
「国家と神社が分離されたのは決して神社を否定したり神社を軽んじたのではなく、神社が二度と再び政治や戦争の手先に使われぬ様神社本来の姿に立返る可き黎明の鐘が鳴らされた」とも説いている。
そのためには、氏子の方々の理解と協力を必要とする。魂の郷里、心の慰安所としての神社を美しく大切に守り、殺伐な世にあって、和やかな人間本来の気風をこの奥田の一角から醸し出そう」とも書いておられる。
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コメント
突然すみません。富山にございます富山市民文化事業団と申します。先日メールを送信させていただいた者ですが、ご覧になられましたでしょうか?
富山の奥田神社様のブログをリンクさせたいと考えております。つきましては、国見様作成されましたブログ(富山の「奥田神社」前編)へのリンク貼付の許可のご了承をいただきたく、ご連絡を差し上げました。
突然申し訳ございませんが、どうぞ宜しくお願い致します。詳しくは12月19日のメールをご覧ください。
投稿: | 2011/12/27 17:18
富山市民文化事業団の関係者の方でしょうか。
名前がなくて、分かりません。
リンク貼付は、もちろん、了解いたします。
投稿: やいっち | 2011/12/27 21:56