病院で眺めた風景(追加)
今日24日も冷え込みが厳しい。
予報では雪だったが、日中は、雨になったり、雪になったりで、幸い、積もることはなかった。根雪が溶けることもなかったけれど。
→ 1月14日、三時半頃に退院し、すぐに京都駅へ。北陸本線に乗る際は、いつもは、海側の席に座るのだが、大阪駅が始発の列車で、空席が少なく、どうせ相席になるのなら、たまには違う風景を見ようと、山側の席に座った。すると、京都駅を出て間もなく、大きな海? 違う、琵琶湖だ! 小生、たぶん(幼い頃は分からないが)、初めて琵琶湖を見る。車窓越しだが、つい、デジカメをパチパチと。
昼間、灯油の買出し。
家の中は、隙間風がひどくて、石油ファンヒーターで暖めても、ちょっと暖房を止めると、あっという間に十度以下に戻る。
家人は小生一人なので、ストーブの設定温度は高くても20度に抑えているのだけど、灯油はドンドン減っていく。
さて、「病院で眺めた風景(後編)」の続きへ。
← 食事は、手術した当日の夕方から出た。最初は三分粥(さんぶがゆ)。味付けは、ご他聞に漏れずチョー薄味。売店で紫蘇フリカケや梅味ソースなどを買ってきて、お粥にかけて啜る。量的に全く足りない。お腹が減る。なので、主治医に許可されているヨーグルトやプリンを一個は食べて、お腹をごまかしていた。
病院での数少ない楽しみは、入浴(自宅では、難儀な入浴を強いられているから、尚更なのだが)。週に三日は入浴、残りの日はシャワーのみ。
主治医とナースとの間の連絡が悪かったこと、小生自身の理解が浅かったこともあって、術後、二日はシャワーも浴びれなかった。
→ 手術をしたのが五日、数日間はお粥で、最初が三分だったのが(ほとんど汁!)、五分に変わる。それが、13日、つまり手術して八日目には、主治医の許可が出て、夕食からだが、普通のご飯の食事となった。四日以来のご飯で、嬉しかった。
今回の手術の部位からして、点滴装置さえ外れたら、その日からでも入浴が可能だったらしい。
が、ナースは、主治医からの指示がないから、小生が入浴してもいいかと訊いても、分からない。確かめてみます、というだけ。
そのうち、術後、三日ほどして、入浴していいですかと小生が主治医に尋ねたら、「ああ、○△さんの場合は、手術の部位からして、入浴はいつでも大丈夫ですよ」だって。
ああ、もっと早くから入浴したかった!
← 小生が入院していた科には、待合所がある。その奥には別室が二部屋あって、談話室となっている。手前は、テレビのある待機所(お見舞いに来てくれた方々との談話の場、ちょっとした玩具があり、子供たちの遊び場、本や漫画、雑誌などが十冊ほどあったりする)となっている。壁際には、ソファなどがある。手術も終わって、点滴も不要になり、院内を歩けるようになった或る日、待合室へ。目的は、電話をする必要があったからだが、室内の一角に置いてあるテーブルに、ノートを発見。あっ、十数年前の時にもノートがあったなと、手に取って読んでみた。やはりだった。主に手術の要のある子供たちの不安や、あるいは母やお医者さんへのお詫びや感謝の言葉が連ねられている。そんな子を抱える母親たちの思いも書き連ねてある。そんな子を産んでしまったことの苦しみが赤裸々につづられているのだ。94年の時にも、読んで涙したっけ。今回入院している病棟は、十年ほど前に新築・改築されたもので、当時のノートは見当たらなかった。当時でも、かなり古びていた。相当に読まれていたし、子供たちの落書きも乱雑に書き込まれていたのだが。今の新装成った科での待合所にあるノートは、やはりこの科に子供の治療のため付き添ってきた母親が、自分の思いの丈を書き綴るために、数年前に(…たぶん、この科が新装なって間もない頃か)発案して書き始めたもの。しっかりした文字で、思いの溢れるがままに書き連ねたのだろう、あれこれ縷々書き込まれていた。どうぞ、同じ境遇にあるお母さんたちも、自分だけじゃないことを知ってください、思いの丈を書き綴ってください、とも。できれば、三冊あるノートの頁の文面を全て掲載したいが、そうもいかないだろう。(念のため、全ての頁をデジカメにデータ保存してきた。ノートが破れたり汚れたり、子供の落書きも加わっているので、遅かれ早かれ読むに耐えない状態になるのは目に見えているから、せめて自分だけは保存しておきたかったのだ。)ほんの一例だけど(読みづらいだろうけど)、読んでみてほしい。ナースの方にも、この科に居る限りは、読んでみてほしいと薦めたけれど、読む時間など、ないんだろうなー。
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コメント
まほうの言葉、ですか~。
a.kちゃんどうもありがとう。
ついでに、もとい、それにもまして、
紹介者の国見さんにもありがとうございます。
投稿: 青梗菜 | 2011/01/25 00:51
青梗菜さん
a.kちゃんのメッセージ、感じます。
他の方たちの書き込みも、胸を打ちます。
患者にも、お見舞いの方にも、ナースやお医者さんたちにも、皆さんに、あのノート、読んでもらいたい。
可能なら、印刷して、多くの方に読んでもらいたい。
真率な言葉の数々を。
投稿: やいっち | 2011/01/26 01:24