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2010/02/13

ネコとネズミとペストの関係

 蓮実香佑著『おとぎ話の生物学 森のキノコはなぜ水玉模様なのか?』 (PHP新書)を読んでいたら、興味深い記述に何度も出合った。
 その一つについては、昨日、触れておいた。

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→ 画家ルイス・ウェインの描いた擬人化したネコ (画像は、「ネコ - Wikipedia」より。ルイス・ウェインの愛すべき、しかし悲劇の世界については、拙稿(「ルイス・ウェインの猫(その1)」や「ルイス・ウェインの猫(その2)」)を参照されたし。)

 今日は、違う話題を採り上げてみる。
 ペストとネズミ、ならぬネコとの関係である。

 ここでいうペストとは、全人口の三割が命を落としたという、14世紀のヨーロッパで大流行した、「罹患すると皮膚が黒くなる事から黒死病」とも呼ばれる、あのペストである。

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2010/02/12

鳥の鳴き声…「聞きなし」あれこれ

 蓮実香佑著の『おとぎ話の生物学 森のキノコはなぜ水玉模様なのか?』 (PHP新書)が期待していた以上に面白い。

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 そもそも、小生は、前にも書いたように、「ほとんど、この題名、特に副題と、表紙の絵に惹かれて手に取ったようなもの」なのだが、同時に、キノコ類とかコケ類といった生き物への興味あり、おそらく、「森のキノコはなぜ水玉模様なのか」について、一冊を通じて語っているのだろうと思っていた。
 が、違った。
 まさに、「おとぎ話の生物学」で、「だれもが一度は読んだり、聞いたりしたことがあるおとぎ話や昔話――当たり前のことと思っていた事実を詳細に科学的に検証していくと、意外な真実がわかってきた」といった本なのだった。

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2010/02/11

真冬に夏の雨を想う

 冷たい雨が降っている。今にも雪になりそうな二月の雨。
 根雪を溶かす雨。

 外が不意に静かになったら、雨が上がった証拠ではなく、雪に変わったと思うべきなのである。

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 冬の一番深く険しい峠を越えつつある。
 そう思っておこう、そう思うことで、今の辛さを乗り切るしかない。

 冬の雨の音を聞いていて、ふと、夏の雨を想った。
 夏の終わりの雨。夏だけじゃない、祭りの…、人生の終わりを告げるような雨。
 幻想を超えて妄想をも抱かせる夏の終わりの雨を想った。

                            (以上、10/02/10 記)

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2010/02/10

パワーアルキメデス(らせん水車発電機)が販売へ

 たまには富山発の話題を。
 食事中、テレビを見ていたら、「パワーアルキメデス」という名の「らせん水車発電機」の話題が特集されていた。
 小水力発電用のらせん水車発電機がいよいよ販売開始となるというのだ(研究や開発の話は折々テレビでも見聞きしていた)。

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← マイクロ水力発電機パワーアルキメデス(らせん水車)の設置例 (画像は、「北陸精機 - マイクロ水力発電機パワーアルキメデス」より)

 富山は立山連峰を始め、三方を北アルプスの山々に囲まれ、緑と水に恵まれている(だから、米も美味しい)。
 湧き水も豊富で、名水百選にも三(四)箇所だったか選ばれている(このことは以前、書いたはず)。
 農業用水も、豊かな湧き水や冬の間に降り積もった雪の恩恵とばかりに雪解け水が流れているわけである。
 こういった地の利を生かしたアイデアであり、研究であり、技術であり、事業なのだろう。

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2010/02/09

月でウサギが餅を…から

 これまでの日記で、ジョージ・エリオットの『ミドルマーチ』を読んでいると何度か触れたが、まあ、読了は、今月の二十日頃だろうと思われる。
 この大作にかかりきり状態だが、気分転換も必要ということで、昨日読了したマイルスを巡る本に続き、ちょっと毛色の変わった本を寝床の友として読み齧っている。
 それは、小生には初めての著者になるが、静岡県農業試験場研究員の蓮実香佑著『おとぎ話の生物学 森のキノコはなぜ水玉模様なのか?』 (PHP新書)である。
 ほとんど、この題名、特に副題と、表紙の絵に惹かれて手に取ったようなもの。

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← 蓮実香佑著『おとぎ話の生物学 森のキノコはなぜ水玉模様なのか?』 (PHP新書)

おとぎ話や昔話に隠されたさまざまな謎。あっと驚く事実を生物学・植物学の視点から解き明かす刺激満点のサイエンス読み物」といった内容とのことで、小生、この手のサイエンス読み物が大好物なのである。

「おとぎ話の生物学  書籍  PHP研究所」なる頁には、目次が載っている。
 同好の士には、これらの目次のメニューだけで興味津々となるだろう。

 まだ本書の2章(ウサギはなぜカメに負けたのか?)までしか読んでいないのだが、その第2章に、「月にウサギさんがいて、餅を搗いているという物語」が扱われていた。
 この章を読んでいて、数年前、この手の話題を小生流に扱った雑文があったなと思い出された。
 それが、「月と星を巡る断章 2」なる拙稿である。
「01/06/02 」(六月一日の夜半過ぎ)に書いたもの。
 もう、数年前というのも苦しいかもしれない。
 ちょっと懐かしい小文なので、以下、ブログに載せておく。


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2010/02/08

マイルス・デイヴィスの絵画へ(序)

 先月の半ば頃から読み始めたジョージ・エリオット著の『ミドルマーチ』をようやく半分、読んだ。
 二巻になっているうちの一冊を読み終えたわけだ。

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→ テオドール・ジェリコー(Théodore Géricault)『突撃する近衛猟騎兵士官』 (画像は、「テオドール・ジェリコー - Wikipedia」より。本画像を掲載する理由に付いては、本稿で後述する転記文を参照のこと)

 エリオットの小説は筋もだが、叙述の細部が彼女の人間観察力が際立っているので、ついつい読まされる。
 小生は、94年に彼女の『ロモラ』を偶然、手にし読んですぐにファンになった。
 決して構成の整った小説ではなく、彼女の中では傑作の部類には入らないらしいのだが、それでも、一気に読ませる力があって、ブロンテ姉妹に匹敵する筆力を感じたものだった。

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2010/02/07

あの月影は夢か幻か

 猛烈な寒波が襲来中である。明日にはなんとか峠を越しそうだが、明朝乃至は明日の夜までは地域によってはまだ相当程度、新規の積雪がありそうだという。
 今朝未明、雪の中で新聞配達の仕事をした。
 昨年来、降り頻る雪の中での作業を繰り返してきたので、ある程度は馴れたつもりでいた。
 
 前夜のうちには庭などの雪掻きをしておいてあるので、夜半過ぎ、家(の庭)を車で出る際は、車の屋根やウインドーなどに新たに積もった雪を専用のデッキブラシで払い落とす、あるいは水で凍りつき始めている雪を溶かす、などの作業をする程度で済む。
 実際、師走の半ばからの降雪の際は、それで十分だった。
 しかし、今朝未明の作業は、これまでの経験を吹き飛ばす、自分にとっては痛烈な体験となった。
 
 前夜の九時過ぎに寝入ったときには、車にはうっすら雪が被っている程度だったのが、夜半過ぎに起きて、恐る恐る窓を開けて車のほうを眺めたら、目を疑うような光景があった。
 車が雪に埋もれている!
 無論、車だけではなく、庭も、前夜までの数回の雪掻き作業の甲斐もなく、数十センチの新雪に埋もれているのだ。
 納屋や家の屋根も雪下ろしの黄色信号が灯るほどの積雪。
 近隣の家々も雪で視界が遮られて屋根が辛うじて見えるだけで、百メートルほど離れた場所に立つマンションだけが雪明りの中、目立っているだけ。

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