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2010/11/13

宝の箱を開いてみた

 今日の午後、蔵の中にダンボールに詰めたまま仕舞っておいた本を引っ張り出した。先日もダンボールで十箱ほど、今日は15箱ほど出したので、これで(ほぼ)全て蔵から出したことになる。

 過日も書いたが、十年あるいは二十年以上、中には三十年以上も昔、仙台や東京の住処からダンボールに詰めて田舎に送りつけたのだった
 一番、古いダンボール(小荷物)は、35年ほど昔のもの

 ダンボールを開くたびに、おお、こんな本を買っていたっけとか、この手の本など、買わないで、借りるか図書館の本で済ませればいいのに、という本が出てくる
 貧乏している今から見ると、随分、本については贅沢している…と感じる。

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2010/11/12

クラドニからストラディバリへ

 マーカス・デュ・ソートイ/著『シンメトリーの地図帳』(冨永星/訳 新潮クレスト・ブックス 新潮社)を読んでいたら、久しぶりにクラドニの名に行き逢った。
 しかも、クラドニ図形(パターン)の話題から、ストラディバリ(バイオリン)の話題につながっている。

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→ 昨日は、報恩講に関連して、山間にある親戚の家へ往復。サルやイノシシはもちろん、クマも出ることがあるという山里に宵闇が静かに迫る。

 クラドニ図形(パターン)とは、ドイツの物理学者であるエルンスト・クラドニ(Ernst Florens Friedrich Chladni 、1756年11月30日 - 1827年4月3日)が、音響学の分野で成した功績(方法)である。

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2010/11/11

地上に叶ったシンメトリー

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← 「ラ・ジェオード (La Géode)」 「ラ・ジェオード (La Géode) とはパリのラ・ヴィレット公園内のシテ科学産業博物館にあるオムニマックスシアター」。

 ラ・ジェオードは、遠目には完璧な球に見える。しかし近づいてみると、建築家がどうやって球に見せかけているのかがわかる。この建物の表面は三角形のかけらでできていて、計六四三三個の三角形が使われている。曲面を覆うには、さまざまな形の三角形を使う必要があり、その種類は全部で一三六に及んでいる。いくつかの三角形が寄り集まって六角形になっている所もあれば、五角形になっている所もある。ラ・ジェオードの基礎となる枠組みは、実は正二〇面体――二〇枚の正三角形からなるプラトンの立体――で、建築家は、正三角形をさらに小さな三角形に分けたうえで外側に曲げて、建物を球に近づけている。
(略)ラ・ジェオードのまわりには、鐘の音のような不気味な音楽が流れていて、この世のものならぬ感じが一段と強められている。これはどうやら音楽時計の音らしく、その鐘の音が建物のどのあたりから聞こえるかによって、現在の時刻がわかる。

カバス (Cabasse) 社が設計した 12.1ch 音響システムを備えるのは世界中でここだけである」というから、上記の音楽というのは、その音響システムの奏でる音楽なのだろう。


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2010/11/10

エンドファイトへの期待は手放しでいいのか?

 今日も寒い。氷雨がほぼ終日…、今も降っている。
 昨日も冷たい雨だったが、父の月命日で近所の住職が来てくれて、住職と小生の二人で仏壇の遺影などを前にお祈りをした。
 今日は今日とて、報恩講。

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→ 本年十月の初め、台風の襲来の恐れが出たので、慌てて、松の木の幹を地上から10メートルほどのところでバッサリ。半分の高さに。昨年の十月、台風の直撃を受け、杉の木が幹の中途で倒れ、あわや隣家の出窓を直撃という<事件>があったので、それに懲りての決断だった。十年は哀れな格好をさらすことになる。でも、安心には替えられない。

 この時期は、35年ほどずっと小生は富山に居たことがないので、報恩講に関わったことはない(子供の頃のことは覚えていない)。
 一昨年は来てくれたが、昨年はどうだったか覚えていない。
 小生は富山に居たし、父母もいたはずで、報恩講の檀家廻りに際会したはずなのだが。

 今日については、親戚のものが一人、来てくれて、住職と合わせて3人でのお勤め。
 

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2010/11/09

ケルトの装飾表現再考

ケルト文化の歴史についての本を読んでる(眺めてる)。興味津々。やはり、『ダロウの書』や『ケルズの書』の文様(装飾)は、見飽きない。

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← ロイド・ラング、ジェニファー・ラング著『ケルトの芸術と文明』(鶴岡真弓訳 創元社) 「ケルト人が紀元前5~紀元後1世紀のヨーロッパで生み出し、現在まで遺産として伝わる作例と、5~12世紀にブリテン島のアングロ=サクソン系以外の地とアイルランドで創造された作品とを鑑賞し、美術的な伝統について考察する」といった本だが、とにかく図版が多くて嬉しい。

縄文文化とケルズ文化を単純に類似を想像するのは、安易だろうが、比べるのは楽しい。無文字文化だからこその共通性がある?

 本書の特徴(魅力)は、写真の多さもだが、訳者の鶴岡真弓さんが「訳者あとがき」で述べているように、ケルトの「芸術作品の造形的特徴についての記述」の「細やかさ」であろう。図像で眺めて楽しむのは無論だが、212の図版「作品の、その1点1点は、まるで私たちが目の前に実物を置いて懇切なレクチャーを受けているかのような、緻密なディスクリプションに満ちている」点を堪能できるのがいい。われわれは(少なくとも小生は)、目で見て楽しむだけで満足できず、どうしても、感じたことを言葉で表現したいし、図像の細部を可能な限り理解したいという欲求は抑えがたいものがある。

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2010/11/08

我がタイムカプセル

 昨日の日記にも書いたが、東京在住時代、部屋に置き切れなくなった本、あるいは、もう二度とは読まないだろうと思える本や写真集などはダンボールに詰めて田舎(つまり、富山)へ送った。

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→ 食器棚の奥を整理していたら、干支(えと)の置物がまとまって出てきた。せっかくなので、テレビ台の中に勢揃い。ちょっと足りない干支が気になる。

 97年の夏以降、日本は極端な不況に陥り(不良債権問題などで)、景気に左右されやすい小生の携わっていた業界も、不況の波をもろにかぶってしまった。
 小生の収入も一気に4割以上、減り、新聞の購読をやめ、外食はやめ、美術館通いも諦め、映画は論外、とうとう好きな書店通いも縁遠いものになってしまった。

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2010/11/07

屋根裏部屋のベッド

蔵に箱詰めのままだった本を百数十冊ほど引っ張り出した。みんな古い本。でも、読み返したい本が一杯!

 家庭の都合での帰郷の際、東京の我が部屋に所蔵していた本の大半を処分。何冊、処分したか冊数はわからないが、本棚二つ以上にびっしり。特に美術展の図録は二百冊以上あり、自分の宝だった。帰郷に際しては、百冊ほどだけ引越しの車に積んだ。

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← 中村 紘子【著】『アルゼンチンまでもぐりたい』(中公文庫) あまりに面白くて、すぐに続けて『ピアニストという蛮族がいる』も読んだが、これまた面白い。元気にしてくれる本(書き手)。彼女のCDはいろいろ借りたが、『グランド・リサイタル』が一番、お気に入り。

スタニスワフ・レムの『高い城』は、ある意味、『ソラリス』以上の収穫だった。自伝というより、一級の文学論だ。

 スタニスワフ・レムは、一級のSF小説を書こうとした。実際、『ソラリス』などを書いたが、彼の鋭すぎる批評眼は、どこまでも高みを求める。とうとう書かれざる本の書評を書き、ついには、一切、作品を書かなくなった。

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