大山誠一『天孫降臨の夢』をめぐって(後編)
聖徳太子虚構説など大山氏らの主張に対する異論・反論は、喧しい。
詳しくは、「聖徳太子 - Wikipedia」や「1万円札の夢殿:「聖徳太子」の神話が崩れ去るとき(日本史・世界史) - ヒロさん日記」などを参照。
→ 25日の日暮れ間近の頃、茶の間の出窓から屋根の雪を撮る。クリスマスの日の富山を真っ白な世界に変えた雪も、今日の曇天で(日陰の根雪は残して)大方は消えてくれた。でも、年末年始は猛烈な寒波が来襲するとか。また、除雪の日々で年を越しそうだ。
小生は、大山氏らの論に説得力を感じる。
反論する方々は、聖徳太子信仰を壊したくない、天皇制幻想を傷つけたくないという切なる思いが先に出過ぎている気がするのである。
聖徳太子というと思い出す事件がある。
昔は、一万円紙幣には、聖徳太子の肖像が刷られていたものだった。
それが福沢諭吉に突然、変わったのは1984年(昭和59年)11月1日だった。
突然…。小生が世情に疎かったせいか(84年当時、仕事が忙しくて、テレビを見る暇もなかった…。でも、新聞は欠かさず読んでいたはずなのだが…)、一万円札(など)の肖像の切り替えは唐突なものに感じられた。
どうやら「高性能複写機による偽造を防ぐため」、紙幣の切り替えが喫緊の課題だったらしい。
しかし、それはまことしやかな理由に過ぎず、実は、一万円紙幣に使われていた聖徳太子とされる肖像は、偽者だという説が有力に成ってきて、大至急で変更する必要に迫られたと知るのに、時間は掛からなかった。
「1982年、当時の東京大学史料編纂所長であった今枝愛真が聖徳太子とは関係の無い肖像ではないかとの説を唱えて話題になった」ということで、一万円紙幣に聖徳太子の偽者(もしかしたら中国の人)の肖像を堂々と載せているなんて、国内的にもだが、国際的にも恥である。
たぶん、国(当局)も、単に肖像画が別人だということだけじゃなく、そもそも聖徳太子像自体が虚構の産物だということは学問的にも否めなくなってきたという、実情が背景にあったのだろう、とは、小生の憶測だった。
それが今やますます聖徳太子虚構説の色彩が濃くなってきているのだろう。
聖徳太子というと、教科書にデンと載っていた、かの「聖徳太子及び二王子像」での高貴なる肖像をイメージしていた(刷り込まれていた)…。
それが、あるいは人違いの可能性があるだなんて。
← 「聖徳太子及び二王子像」(唐本御影の木版複製) 「聖徳太子を描いた最古のものと伝えられる肖像画」で、一万円紙幣にも採用された元の肖像だったのだが、「最近の教科書や歴史参考書等では、この画像を掲載する場合「伝・聖徳太子」と説明した物も多くなっている」。(画像は、「唐本御影 - Wikipedia」より)
この<事件>は、小生にはショックだった。それまでは少なくとも日本史への関心はあまり持っていなかったように思う。
わが国の事柄なのに、しかも、ある意味での日本の象徴的存在に関してでさえも、とんでもない間違いを学者も当局も犯してしまう…可能性がある。
自分なりの史観というと大げさになるが、教科書の記述さえも間違っているのであるなら、自分なりの勉強をするしかない…。
日本の古代史や考古学関連の読書も小生の読書のメニューに加わった次第なのである。
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