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2010/12/18

スタイナー それとも原初の単一言語へ(前編)

 図書館へ行き、借りた本は返却し、新たに本を借りる。
 予約でもしていない限り、図書館で借りるべき本を物色する。
 そこには、出会いと同じように、運不運もある。

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→ 我が家の庭の方々に育っている南天の木。冬の雨に降られて、赤い実が一層鮮やかである。「音が「難を転ずる」に通ずることから縁起の良い木とされ、鬼門または裏鬼門に植えると良いなどという俗信がある」とか。鳥たちは、食べるものに窮しても、南天の実は啄ばむことはないらしい。サイトによると、南天の実は鳥の大好物だとあるのだが。

 バイオリズムじゃないけれど、波のリズムに合うのか、次に借りる本が見つかる時は、ホントにすぐに見つかる。
 新入荷本のコーナー(平台)で、それこそ手招きしているかのように、その本がすぐに目に入る。
 目と目が合うってわけじゃないが、題名なり著者名なりの時が多いようだが、時には本の装丁が関心を呼ぶこともある。
 

 しかし、見つからないときは、粘っても粘ってもダメ。
 心に何かの迷いがあるときなのだろう。心の焦点がふらついてしまっている。集中力も欠けているようだ。
 数学や物理、天文学のコーナー、生物(遺伝学や人類学、解剖学)のコーナー、思いっきり飛んで、通っている図書館では一番奥の一角となる古代史や考古学の書架。哲学や心理学・思想の書棚。
 それでもダメなら、社会学や歴史、文学、芸術関係の書架。

 そのうち、いらいらしてきて、今日は(魚釣りじゃないが)当たりが悪いんだ、とにかく何かしら借りようと、普段は素通りする一角に並ぶ書架も眺めてみる。
 趣味関係の本を眺め、言語学とかちょっと手が出そうにない箇所も、カウンターへ向かうついでとばかりに眺める。

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← ジョージ・スタイナー著『バベルの後に〈上〉言葉と翻訳の諸相』 (亀山健吉 訳 法政大学出版局 叢書・ウニベルシタス)

 何気なく眺めたら、ジョージ・スタイナーという著者名が目に飛び込んできた。
 これまで何冊かは読んできたが、ちょっとハードルの高い著者であり、内容の本であることは否めない。
 そうか、言語学の一角に収まっているのか…。
 題名を見ると、『バベルの後に〈上〉言葉と翻訳の諸相』 と、明らかに未読の本。

 パラパラ捲る。翻訳論という。
 必ずしも関心の湧かないジャンル。
 なんたって、言葉や言語にはコンプレックスがある。

 でも、ジョージ・スタイナーの本であり、『言葉への情熱』には随分と啓発されたものだった。
 読んだ時期が小生としては活動的だったからなのかもしれないが、ほとんど一頁ごとに、何かしらネタが見つかって、エッセイの一つも捻り出せそうな気がしたものだ。
 確か、『言葉への情熱』を元手に、数個はエッセイを綴ったはずである。
 才能のない、あるいは枯渇した書き手が密かにネタ本にするような本(著者)の一種(一人)かもしれない。
  

 著者の「ジョージ・スタイナー (George Steiner、1929年4月23日- )は、アメリカ・イギリスの作家で哲学者・文芸批評家、また比較文学講座の教授を務めた。1940年、ユダヤ人迫害によりアメリカ合衆国に亡命。同年、アメリカ合衆国の市民権を取得している」という人物。
「オーストリア系ユダヤ人としてパリに生れた。ドイツ語とフランス語」、さらには英語をどれが母国語という自覚もなしに、日常的に喋っていたという。
 夢でさえ、ドイツ語だったり、フランス語だったり…。

 本書でも紹介されているが、「1974年4月、慶應義塾大学の久保田万太郎基金の招きにより来日。加藤周一、高橋康也、山口昌男、江藤淳を相手に、論争も交え本音で対談した」ことがあるとか。

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