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2010/11/16

義仲と巴御前で町おこし

 富山県では、義仲と巴御前の二人を主人公のNHK大河ドラマ化を狙って頑張っている(らしい)。
 地元富山では、折々関連するミニ特集が組まれるし、ラジオでも耳にすることがある。

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→ 所用があって外出したら、一昨日からの冷え込みで、一気に紅葉が始まったようだ。通りかかった公園でも、紅葉や黄葉が見事。

富山館で小矢部展、義仲と巴御前の大河ドラマ化めざす - 銀座新聞ニュース」によると、「富山県が運営する「いきいき富山館」(東京交通会館地下1階)は11月3日から11月28日まで地下1階の「情報館」で「見て来て体験メルヘンおやべ」を開催する」とか。
「小矢部展」が催されるのは、「富山県小矢部市が源義仲(木曽義仲)の源氏軍と平維盛率いる平家軍が戦った1183年の「倶利伽羅峠の戦い(くりからとうげのたたかい)」の舞台として知られている」からである。

 よって、「このため、富山県は源義仲と、その妻とも愛妾ともいわれる巴御前(ともえ・ごぜん、生没年不詳)が一緒に戦場を駆け巡った歴史的な伝説についてNHKの大河ドラマ化を働きかけており、その一環として今回のイベントで「乱世を駆ける 木曽義仲と巴御前」にゆかりのある史跡などを紹介する」というのだ。


 不況の続く富山は、全国的な知名度やブランド力でも、(隣の石川県(金沢)や新潟と比べるまでもなく)遅れを取っている。
 こんな中、2002年度の『利家とまつ〜加賀百万石物語〜』で、隣県の石川県のお零れというわけではないが、かかわりのないわけじゃない富山をアピールする材料としようとした。
 あるいは、2009年度の『天地人』では、他の地域のかたがたには、大河ドラマの中のほんのエピソードでしかない「魚津城の戦い」をめぐって、地元・富山では結構な騒ぎになった。
 となると、今度は富山が舞台の歴史劇を、という思いが沸々と滾ってくるのも無理からぬということか。

 いっそのこと、大伴家持を主人公のドラマを考えたらどうだろう。
 ちょっと、稀有壮大すぎるか。
 
巴御前 - Wikipedia」によると、「巴御前(ともえごぜん/ともゑごぜん、生没年不詳)は、平安時代末期の信濃国の武将とされる女性」で、「源義仲の愛妾」ともされる、比類なき「女武者」。

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← 『巴御前出陣図』 (蔀関月筆 東京国立博物館蔵) (画像は、「巴御前 - Wikipedia」より)

『平家物語』では、以下のような記述がある:

木曾殿は信濃より、巴・山吹とて、二人の便女 を具せられたり。山吹はいたはりあって、都にとどまりぬ。中にも巴は色白く髪長く、容顔まことに優れたり。強弓精兵、一人当千の兵者(つわもの)なり

 あるいは、「『源平盛衰記』では、倶利伽羅峠の戦いにも大将の一人として登場し」ているなど、より詳しく紹介されている。

 NHKの大河ドラマは、誰もが知るヒーローとか、時代を画期する事件に関わった人物とかを取り上げる傾向にあると思われる。
 木曾(源)義仲と巴御前の二人が年間を通してのドラマの主人公たりうるか。
 ドラマ性があるのは間違いない。
 掘り下げようによっては、貴族の時代から武士の時代への転換点を象徴する人物像を描けるかもしれない。
 義仲も傑出した人物だが、巴御前も「色白く髪長く、容顔まことに優れたり。強弓精兵、一人当千の兵者」なのである。
 脚本や土台となる本次第では、見ごたえのあるドラマになるという可能性もあるだろうが、さて、どんなものか。

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