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2010/10/20

夜の果ての天の光

 月をジッと眺めあげていると、誰しも、月の面に淡い文様を見出す。煌々と照る月、未だに自ら光るとしか直感的には思えない月、その月は、その表面の文様を見分けることを許すほどには、優しい。

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← 今年も庭に咲いてくれた「ほととぎす」。何の世話もしていないのだけど。

 優しいのだけれど、秋の空の満月は、やはり、凄まじい。空にあんな巨大なものが浮かんでいるなんて、信じられなくなる。ポッカリ、浮いて、どうして落ちてこないのか、不思議でならなくなる。

 夜空の天頂から次第に地平線のほうに落ちていくようだが、その落ちる先というのは、我々がどんなに死力を尽くして落ちていっただろう先へ追い駆けていっても、決して追い着けない。

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→ 夏前までは、萎れた…どころか、どうみても枯れ果てているとしか見えなかったのに、やはり裏庭にひっそり咲いている「クレオメ」。不思議とその周辺に雑草が生えない。なぜだろう?

 虹でさえ、時に懸命に追い駆けたら、いつかは、そのブリッジの袂に行き着けるという幻想を抱かせるのに。

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コメント

花がついている茎(花枝)がいくつにも枝分かれしているのは、「ホトギス」とはちょっと別種の(近似種の)、「タイワンホトギス」です。写真からは充分にうかがえませんが、「タイワンホトトギス」のように見えます。
あるページには“タイワンホトトギキスは、やや小型の花が茎の頂部に枝分かれしてつき、ホトトギスは葉腋に2、3個つくので区別できる。”とあります。

投稿: かぐら川 | 2010/10/27 21:49

かぐら川さん

なるほど、「タイワンホトギス」なのですね:
http://aimaimi.btblog.jp/cm/kulSc1aKq48EB1FB5/1/

いろんなサイトを覗いてみたのですが、確かに、先端の花の咲き方で「ホトトギス」と区別されるようです。

いつもながら、かぐら川さんには感心してしまいます。
ありがとうございます。

投稿: やいっち | 2010/10/28 22:05

ホトトギスだ、タイワンホトトギスだと、意味のあるような無いような、詮議立てをしてしまったなと、書き込んだ後、自分でもちょっといやになってしまいました。矛盾するようですが、「ほととぎす」でいいと、私自身思っています。
ただこうした目で花を見ていくと、今まで見えなかった花の表情が見えてくることも確かで、とても愉しいことです。
〔追記〕
自分のコメントにコメントしようとしたら、寸前に、やいっちさんの書き込みがはいっていました。少し、ほっとしました。

投稿: かぐら川 | 2010/10/28 22:09

かぐら川さん

花に限らず、植物への愛情が足りないなーと自分で感じるのは、植物名を以前にも教えてもらったにも関わらず、一年も経たないうちに名称を忘れること。
薄情なのかなー。
でも、日々、我が家の庭で植物に接しているので、時間は何かを自分に与えてくれると期待しています。

そうはいっても、それほど広い庭や畑じゃないのに、世話が行き届かないのが情けない。

投稿: やいっち | 2010/10/28 22:30

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