私が<それ>になる夜
宇宙の永遠の沈黙。
それはつまりは、神の慈愛に満ちた無関心の裏返しなのである。
神の目からは、これもそれも彼も、この身体を構成する数十兆の細胞群も、あるいはバッサリと断ち切られた髪も爪も、吹き飛ばされたフケや搾り出された脂も、排泄され流された汚泥の中の死にきれない大腸菌たちも、卵子に辿り着けなかった精子も、精子を待ちきれずに無為に流された卵子も、すべてが熱い、あるいは冷たい眼差しの先に雑然とあるに違いない。
<それ>である彼は、塵や埃と同然の存在。
それは卑下すべきことなのか。
そうではないのだろう。
| 固定リンク
« 狐の嫁入り | トップページ | 何のために走るのか »
「旧稿を温めます」カテゴリの記事
- 夏の終わりの雨(2024.09.04)
- 休日なのに本が遠い(2024.08.27)
- 菌類が世界を救う ?!(2024.08.26)
- モモやリンゴやシジミにアサリ(2024.08.20)
- 水の流れが変わった!(2024.08.12)
「創作(オレもの)」カテゴリの記事
- 「マンドラゴラ」に再会(2025.09.19)
- 真夜中過ぎに創作(2024.10.08)
- 生け垣の補修はしたものの(2024.10.01)
- 上田 広著『海底トンネル第一号』を一気に(2024.09.23)
- 珍客珍事勃発(2024.09.19)


コメント