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2010/10/26

国家の中の国家

富山市で、「北電、太陽光発電所着工へ」だって。悪いことじゃないけど、発電所だけじゃ、勿体無い気がする。どうせなら、どこかの工場の屋根を太陽光発電にすれば、敷地を有効活用できるって思うけど、違う?

「発電所の名称は「富山太陽光発電所」で、発電出力が1000kW、年間の二酸化炭素削減量は、およそ300トンで」、「来年2月に稼動予定」だとか。発電するだけじゃなく、発電所なので、単独での施設なのだろうけど、何とか複合施設にするアイデアはないのだろうか。

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← 笹木砂希 (ささきさき)著『行くところ何でもアリ』(文芸社) 過日、ある品をプレゼントした、その返礼で(?)頂いた本。「数々の出来事がユーモアたっぷりに綴られている。ハプニングに次ぐハプニング、慌てたり喜んだり憤慨したりの毎日に思わず笑ってしまう」って、紹介されているけど、ホント、いい意味でドラマチック。楽しく読ませてもらった。サイトは、「これは したり ~笹木 砂希~

今日、富山も思いっきり、寒い。深鍋でラーメンを調理して、その熱で部屋を暖めるって作戦も通用しない。

 ラーメンなどを調理したら、茶の間の出窓のガラスが湯気で曇った。ああ、寒い季節の到来だなって、実感した。

家の中の書籍類を思いっきり移動し整理。畳の部屋は、床がよれているので、書籍は全て板敷きの、本の重さに耐えられる部屋にまとめた。

 昨日、近所のお寺さんの書庫を見せられて刺激を受けたみたい。あのような書斎や書庫を持ちたい…って。せめて十分の一ほどの書斎を持ちたいな。でも、図書館を利用するだけ、本を買って読むわけじゃない小生には叶わぬ夢だ。

畳の部屋からは、本だけじゃなく、書棚も撤去。和室はどれも、すっきりした。
 座敷などほかの四つの畳の部屋は、粗方、重い荷物(主に本)を撤去したので、もうこれ以上、床がゆがむこともないだろう。最後の課題だった仏間(畳の部屋)も、今日、書棚を移動させて、肩の荷が下りた気分。

今日は、母の月命日なんだけど、お坊さん、来なかった。というか、誰も来なかった。雨と寒さのせい? 一人でおまいり。
 近い親戚のものは、月命日も、我が家じゃなく、お骨の収まっているお墓へ参りに行くとか。親の居ない我が家へのみんなの足が遠のいていく。

寒くて耐えられなくて、石油ファンヒーターを引っ張り出して使用。早すぎる?
 昨年は、もしかしたら今年よりヒーターを出すのが早かったかもしれないけど、父母がいたからなのだった。

猛暑なんだから、せめて冬は暖冬だったらいいのに、冬は冬で寒いなんて、弱り目に祟り目だ。

どうも、中国は、日本が日米の同盟関係を強くすることを望んでいる気がする。日本が単独の意思で動くのは危険だって思っているのでは?

 日本人は、(特に外交など対外関係については)感情で動く国民性がある。小泉元首相とか石原都知事のような連中が持て囃されるんじゃ、中国(などアジア諸国)としても、日米同盟を強固なものにして、日本をアメリカの管理下に追いといたほうが安心なのだろう。

近代への産みの苦しみにあったスペイン(やポルトガル)は、異端審問で内部の敵をつぶしに掛かった。生粋のカトリック教徒だけの国、純粋なスペイン人の国を目指して。が、異端審問所の組織が巨大になりすぎて自滅へと。
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→ トビー・グリーン著『異端審問 大国スペインを蝕んだ恐怖支配』(小林朋則 訳 中央公論新社) 異端審問の連中は、それこそ何でもありだし、何でもOK。国家の都合で作った組織のはずが、次第に巨大化し、ついには国家そのものを食いつぶしてしまうとは。本書を読んで、官僚組織の怖さを思い知らされるとは思わなかった。

異端審問の組織が国家の中の国家になってしまって、異端審問の対象がなくなると、ついには自らの国そのものを食いつぶし、腐らせていってしまった。

スペインなど、大航海時代に巨万の富を蓄えたはずと思っていたけど、国家の中の肥大化した官僚組織が悪性のガンになり、国家を内部から疲弊させてしまったという。

国家の中の国家、巨大な官僚組織は肥大することはあっても自らスリムになることはない。国家は、外部の敵より、内部から崩壊への道をたどる。

官僚の組織は、自らを善と思い込んでいる。組織のための組織。日本は旧弊な体質を脱皮できるのか。

 このほど始まった事業仕分けは、いよいよ本丸ともいえる、特別会計にメスを入れる。本当にメスが入るのか、正念場だ。

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