庭仕事は重労働
今日は庭木の手入れ作業に没頭した。
脚立の上で剪定ハサミ、高枝切りハサミ、ノコギリなどを駆使して作業。
といっても、終日、作業したわけではない。
午前の10時から始めたのが、水シャワーを浴び汗に濡れ木屑に汚れた衣服などを洗濯しても、お昼のNHKニュースには間に合うようにやるつもりでいたのに、いつのまにやら正午になってしまって、ええい、いいや、やっちゃえと、続けてやっていると、ついつい夢中になり、意地になって、気が付くと一時さえ過ぎてしまった。
↑ 狩野探幽『四季松図屏風』 (画像は、「狩野探幽-四季松図屏風 サルヴァスタイル美術館」より)
一時前だったか、急に気持ちが悪くなった。
作業に疲れたのか、腹が減りすぎてなのか、分からない。
猛暑ってわけじゃないので、喉が渇きすぎて気分が悪くなったわけじゃないと思う。
慌てて脚立を降りて、植え込みの端っこに蹲ってしまった。
感じとしては腹が減っていて、ホントならもっと前に気付くはずが、脚立のほとんど天辺に登り、しかも、怖々ながら立って、その上、手を伸ばして、ギリギリ届く範囲を切ろうとしている。
もう少し、もう少し、というわけである。
あまりに懸命で、お腹がいい加減にして飯にしろよ、と怒ったのかもしれない。
庭仕事は馴れないこともあって、小生には結構な重労働である。
最初は庭先の松、ついで泰山木、と、やり始めると欲が出てしまう。
あるいは秋も深まった頃に、雪の季節の到来の前に、枝葉に雪の積もらないよう、思い切って切り落とすのが筋なのだろうが、日記でも何度か書いてきたが、父の容態が悪くなった五月の連休の頃から、家の外のことはほったらかしになってしまった。
畑も庭も、雑草や枝葉の伸び放題となっていたのだ。
八月の上旬頃から、少しずつ庭などの世話を始めたが、どういうものか、近所や親戚の不幸が重なって、そのたび、焼香、通夜、葬式、四十九日の法要などと法事が重なり、あるいは、親戚の者のお墓(納骨)の世話(紹介)などもあって、思うように庭や畑の手入れが出来ない。
そもそも、手入れの時間が取れても、どのように刈り込めばいいのか、ノウハウも知識もない。
だから、庭木の剪定ではなく、あくまで手入れなのである。
伸び放題だった枝葉を、とにかく、そこそこの長さにまで刈り込む作業がメイン。
とてもじゃないが、剪定と呼べるような立派な作業ではないのだ。
そう、剪定とは、ある望ましい形に刈り込んでいくこと。
泰山木は、葉っぱが頻繁に落ちるし、その葉っぱがでかくて始末に負えないので、葉っぱ拾いの手間を省くため、ひたすら枝葉を刈り込む、形などはこだわらない。
松は、形を整えたい。
しかしながら、どうやら、松は、これが正解という形はないらしい。
庭を世話する人が、それぞれに望ましい形に整えていく。
といっても、かなりの人は庭師などの業者・専門家に任してしまう。
専門家に任せた松の木は、いかにも床屋さん(理髪店)に行ってきましたという、よく言えば整った、でも、時に紋切り型に思える形になっていることが多い気がする。
無論、庭師の腕次第だし、刈り込む人の美意識次第、専門的な知識次第という側面が大きい。
小生は、仕事柄、住宅街を回っているので、その際、参考になるかと庭を見ておくようにしている。
といっても、夜半過ぎというか朝未明までの仕事なので、暗いし細かなところまでは識別しかねるが、それでも、街灯に浮かぶ松の樹容などがいい雰囲気を醸し出している庭もある。
あるいは、業者に頼む回数(手間)を減らすのが目的としか思えないほどに、バッサリ刈り込んでいる松も見受けられたりする。
小生自身はというと、今の所、大雑把な形を整えるのが精一杯。
とてもじゃないが、理想の形を追い求めるというレベルじゃない。
樹容や樹木の品格を磨くには、葉を切るにしても、どの程度の量、切るか、この先、どう伸び成長してどんな形になるか予想できなければならない。
↑ 長谷川等伯『松に秋草図屏風』 (画像は、「【楽天市場】名画 漆絵・蒔絵 長谷川等伯の名作 「松に秋草図屏風」:絵画制作専門店ユーラシアアート」より)
枝にしても、細かな枝を切り込むことも必要になる。
でも、一ヵ月後、数ヵ月後、あるいはそれ以上先にどんな形になるかなんて、小生には見当も付かない。
剪定は、「将来の枝の配列や完成したときの樹形を予測し、幹や枝の方向を見定めながら、樹種固有の特徴的な姿を作ることが第一の目的」なんて、今の所、夢のまた夢の話。
夢物語の中では、たとえば、狩野探幽の『四季松図屏風』とか、長谷川等伯の『松に秋草図屏風』などを思い浮かべたりもするが、思うだけなら何とでもなるわけである。
とにかく今は伸びすぎた枝葉を刈り取るだけ。
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コメント
こんばんは。
何時も朝風呂に入るのですが、ここのところ体調悪く、朝ギリギリまで寝ているので帰宅して久しぶりにシャワー浴びました。今牛乳飲んで良い気持ち。
庭の剪定、僕は業者に任せてますが、朝の8時頃来て、二人で機械使って、もうお昼には大体形が出来てしまいましたね。
うちは柿の木が三本あるのですが、シルバー人材センターなんかに頼むと高いところには上がれないと業者言ってましたね。
けど弥一さん気分が悪くなるまでやるのは良くないですよ、やりはじめるとつい欲が出るのは分かりますがー。
あぁマンション住まいなら庭木のこと気にする必要もないのにと思いますね。
あと刈り取った草木はどうされたのですか?
まだ夏日が続きます、お互い体調には気を付けていかないといけませんよね。
投稿: oki | 2010/10/06 23:18
okiさん
小生、朝風呂に入った記憶がありません。
温泉に行った時だって、朝は寝ている。
小生には、朝風呂に入るって不思議、ありえない。
まあ、人それぞれですね。
庭の剪定、業者に任せられるならそうしたいのですが、よほどでない限り、自前。
そのうち、仕事が忙しくなったらシルバー人材センターの方に依頼するかも。
刈り取った枝葉は、よっぽど巨大なものでない限り、家の前で乾かして、燃えるゴミの日に少しずつ出していきます(生木は燃えるゴミじゃない!)。
夏日は東京では続いているようですね。
富山は、今日は暖かかったけど、それでも25度弱。
日中の暖かさが貴重に思える、今日この頃です。
お互い、体調には気をつけましょうね。
投稿: やいっち | 2010/10/07 22:33