鶏冠(とさか)」と「冠」は似て非なるもの ? !
今日は寒い。
とうとう長袖シャツを羽織った。
確か三ヶ月ぶりに風呂に入った。銭湯へ行ったのだ。
→ 「李淵の肖像。髷にあった冠をかぶる」 (画像は、「冠 - Wikipedia」より)
一昨日の日記で、以下のツイート(呟き・投稿・発言)をメモしている:
「空」は、「ウ冠」じゃなく、「穴冠」だって。「アナ冠」は、初耳。
「空」が「穴冠(あなかんむり)」なのは、ぽっかり「穴」があいているように中に何もない状態が「空(から)」で、 「空(そら)」もそのようなものとして理解されていたからだとか。
小生は、耳が敏感というわけじゃないし、音韻に耳聡いわけでもないが、「あなかんむり」ならぬ「うかんむり」から、音的にすぐに連想するのは「おかんむり」である(小生だけか?)。
「おかんむり」とは、「お冠」と表記し、「怒っていること。機嫌が悪いこと」を意味するってことは、言うまでもなかろう。
「お冠(おかんむり) - 日本語俗語辞書」によると、「古代の貴族は上役に反抗する際や天皇に抗議をする際、冠をわざとずらして被り、忠誠を欠いたことから、機嫌が悪いさまや不満なさまを「冠を曲げる」と言った。ここから、同様に不機嫌なさまをお冠と言うようにな」ったとのこと。
但し、「特に目上の人が機嫌が悪いさまをあらわす言葉として使われるようになった」というのは、実際にこの「お冠」なる言葉を使うに当たって留意すべき点かもしれない。
小生、ちょっと見当が外れてしまった。
というのは、「おかんむり」の意味合いは一応は理解が間違っていなかったのだが、意味の由来の筋を間違えていたのだ。
「おかんむり」にやや類する俗語に「とさかに来た」というのがある。
「とさか」とは、ニワトリの「鶏冠(とさか)」である。
小生の理解では(正しいかどうか未確認)、ニワトリが怒ると「鶏冠」がピンと立つことから来ていると思っている。
つまり、怒り心頭に達するじゃないが、怒りの余り血が逆流し頭に来る(逆上する)、という状態を示している。
(「トサカにくる(とさかにくる) - 日本語俗語辞書」など参照。)
小生は、この「鶏冠に来る」と「お冠」がほぼ類似の意味的由来を有する言葉であり、当然、結果的に意味合いも似ているのだと思い込んでいたのだ。
← 「ニワトリ」 (画像は、「ニワトリ - Wikipedia」より)
「お冠」の意味や言葉の成り立ちを調べてみて、今日、たった今、小生が間違った理解をしていることに気付かされた。
さらに言うと、この(上掲した)説明文を読んで、若かりし頃、「お冠」の意味や背景を説明する文を読んだことがある……あるいは、そんなに何年も昔じゃなくて、何かのテレビのクイズ番組で、「お冠」が出題されていたのを見聞きしたことがあったような、朧な記憶がある……ような気もする。
どうにも頼りにならない我輩の記憶力である。
まあ、意味を再確認しただけで、今日の勉強は有意義だったことにしよう!
それにしても、これは全くの呟きで、ここだけの話だが、「鶏冠(とさか)」と「冠」は似て非なるもの、という気がしないでもないのだが、これは小生の気のせいなのだろう ? !
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