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2010/09/24

一重瞼が二重に

 このところ、病院通いの日々。
 たらいまわしの気味があって、少々悄然としている。

Mercenaria

← 「ホンビノスガイ」(「Mercenaria mercenaria 」(以前は、「 Venus mercenaria 」という名称だったとか。今、読んでいる本で見つけた貝。画像は、貝の頭頂部を真横から見た図。「ハート型のくぼみがくっきりとできているため、ロマンスを象徴する貝とみなされる」とか。外来種として日本でも採れるようになっている。なお、画像は、「Micro shells Homepage (微小貝ホームページ)」より。) 

 それはそれとして…。
 総合病院にはいろんな科がある。
 いろんな患者さんらを見ていて、日本人の血筋、成り立ちってことをチラッと想った。
 医学ってわけじゃないけど、ちょっと関連する記事を書いたことがあると思い出した。
 せっかくなので(?)、一部を抜粋して再掲しておく。
 


二重まぶたと弥生人」(01/04/18)より

 小生が古代史や考古学に関心を抱き始めたのには、非常に個人的な切っ掛けがあった。

 大学に入って2年目の夏、田舎に帰省していた小生は、帰省すると必ずのように夕暮れ近く家の近所を散歩した。
 いつしか神通川という田舎では大きな川の土手に至った。
 対岸に沈み始める夕日を見つめながら歩いていると、不意に突風が生じた。
 目がゴリゴリする。
 どうやら小生の目に埃が入ったらしい…。

 目を擦るといけないと思いつつもつい擦ってしまった。
 ポロッと涙が零れた。
 
 ところが、ゴミは涙で流れ落ちたという感じはあるのに、何か眼の辺りの感触に違和感を覚えたのである。
 チェッ、まだ埃が取れないのか…。

 しかし、それはそれだけのことだった。遠い記憶だと、そのままいつもの散歩コースをゆっくり歩いて、暗くなった頃合いに我が家に帰ったと思う。

 帰宅してからも、依然として目の周辺にいつもとは違うむず痒さがあり、心配性の小生は鏡を覗かざるをえなかった。
 恐る恐る覗いた鏡に小生は愕然とした。
 何と、そこには一重瞼のはずが、二重瞼(まぶた)の自分の顔が映っているではないか!
 
 正確に言うと、小生の左の目は奥二重だった。目が小さいので一重に見えないこともないけれど、元々から二重は二重だったのである。
 ところで問題は右目である。右目はどう眼をしばたいてみても、思いっきり目を見開いてみても、一重だった。
 そう、生まれながらの一重だったのである。

 その右目もその神通川の不意の疾風の悪戯のせいか、二重になったのである。
 ただ、しっかり覗かないと気が付かないような小生らしい謙虚な二重で、親も姉妹も友だちも変化には気づかなかったようだ。

 その奇妙な経験は、何か異常な経験として友人の誰にも告げなかった。
 そんなことがありうるなんて、誰も信じないだろうし、言えるはずもなかった。

 そんな<事件>から一回り以上の年月を経て、既に小生も三十路を超えたある日のこと、いつものように夜中までダラダラとテレビを見ていたのだった。

 何かの番組でだったか、ある先生(教授)の話で、長年の小生の怪事は決して怪事ではなく、実は日本では珍しくもなく生じる現象だと分かったのだ。

 その番組である先生が曰く:

 日本人のベースは縄文人である。そこに弥生人がやってきて、その後の長い時間をかけた混血の上に今日の日本人はある。ところで縄文人はどちらかというと東南アジア人と共通するところがあり、やや毛深かったり、彫りが深かったり、体型ががっしりしていたり、眼が二重瞼だったりという特徴がある。 
 対して、弥生人は(これは中国系なのか朝鮮系なのか、それとも蒙古系なのかはっきりしないが)、体毛は薄く、彫りは浅く、体型がすっきりしていて、顔は細長く、眼は一重瞼などといった特徴がある。
 そうした大きく違う二つの系統の混血の上に多くの日本人は成り立っているので、時に奇妙な現象も生じることがある。
 つまり、多くは二十歳前後だが、それまで一重瞼だった人が不意に二重になることが、まま、あるのである。

(上記の談話は小生の記憶に残ったものを文章にしているので、先生の談話の正確なメモではない。)

 このテレビ番組を見て、小生の長年の疑惑というか懸念が氷解したのである。
 
 もっとも、この<怪事>を胸の奥深く潜めつつ、小生はもしかしたら特別な人間ではという、何処か自惚れた意識も吹き飛んでしまったけれど。
 なーんだ、そうだったのか、という拍子抜けの気持ちと言うべきか。

 いずれにしても、小生は縄文人と弥生人の混血で成った日本人の典型(の一つのタイプ)だということが分かったのだった。

 そんなこともあって小生は、他人事でも単なる好奇心でもなく、古代史や考古学に関心を抱き始めたのである。
 その先生の説が説明としては納得できても、科学的に正しいのかどうか、今一つ確信が持てない…これは何としても自分で文献に当たらないといけない、古代史や考古学や遺伝学などを勉強しよう…などと。

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