美人は気配だけでも美人と分かる ? !
このところ何故か数学関連の本を立て続けに読んでいる。
ある分野の本を一冊、手にすると、立て続けに関連する本を読んでいくという、小生の読書傾向が如実に表れているだけ、とも考えられる。
図書館へ行っても、同じ書架の周辺をウロウロするからなのかもしれない。
数学という最高に抽象的な、しかし普遍的な美と形の探究の営み……への憧れ。
中学か高校の標準的な数学でさえやっとの自分なのに、手の届きそうにない高嶺の花の美人に身の程知らずにも憧れるようなものか ? !
現実があまりにバタバタしていて(今日も近い親戚のご高齢の方が亡くなられた)、また世間的なしがらみに雁字搦めになっていて億劫で、現実逃避を図っているのでは…とも、ふと思ってしまったり。
← ロビン・アリアンロッド著『世界を数式で想像できれば―アインシュタインが憧れた人々』(松浦 俊輔【訳】 青土社) ニュートンやアインシュタイン以上に前から気になっているマクスウェルが眼目になっている。世界を数式で想像するって、どういう感覚なのか、想像も付かない。
読書の際には、必ずクラシック(かジャズ)のCDをまわしておく。
曲は、モーツァルトかバッハかアルビノーニか(ベートーベンか)と、ややワンパターン。
繰り返し聴いても飽きないし、聞き入ってもいいけど、流しておくだけでも心地いい、読書の邪魔にならない音楽というと、自然、ジャンルが限られてくる。
エドワード・バーガー/マイケル・スターバード(著)『カオスとアクシデントを操る数学』(熊谷 玲美/松井 信彦(訳) 早川書房)を一週間余り前に読了したあと、間に、ソフィ・ラフィット 著『チェーホフ自身によるチェーホフ』(吉岡 正敞【訳】 未知谷)やベンジャミン・ブレック/著 ロイ・ドリナー/著『ミケランジェロの暗号 システィーナ礼拝堂に隠された禁断のメッセージ』(飯泉恵美子/訳 早川書房)などを挟みつつも、ロビン・アリアンロッド著の『世界を数式で想像できれば―アインシュタインが憧れた人々』(松浦 俊輔【訳】 青土社)を先週中に読了。
今週になってA・K・デュードニー 著の『科学者と数学者が頭をかかえる8つの難問』(小野木 明恵【訳】 青土社)を読み始めている。
← A・K・デュードニー 著『科学者と数学者が頭をかかえる8つの難問』(小野木 明恵【訳】 青土社) なぜ光の速度を超えることはできないのか?なぜ円と同じ面積の正方形をつくることはできないのか?なぜボトルネックは解消できないのか?
ロビン・アリアンロッド著の『世界を数式で想像できれば―アインシュタインが憧れた人々』(松浦 俊輔【訳】 青土社)は、書架で本書をパラパラ捲ってみたら、小生が前から気になっていた、「場」の理論の先駆者であるマクスウェルを焦点に据えた本と分かり、即、借りることに決めたもの。
(予断だが、読みたい本のジャンルがたまたまそうなのか、小生は松浦俊輔さんの訳された本を結構、読んでいる。)
A・K・デュードニー 著の『科学者と数学者が頭をかかえる8つの難問』(小野木 明恵【訳】 青土社)などは、記述も歯切れがよくていいのだが、小生にはちょっと小気味よすぎる。
それでも、分からないなりに読んで理解しようと努める、その束の間の足掻きが息抜き(現実逃避?)になっているようだ。
← イーヴァル・エクランド著『数学は最善世界の夢を見るか?』(南條郁子訳 みすず書房)
さらに手元には、ピエルジォルジョ・オディフレッディ著の『数学の20世紀 解決された30の難問』(寺嶋英志 青土社)や「最小作用の原理から最適化理論へ」といったサブタイトルの付された、イーヴァル・エクランド著の『数学は最善世界の夢を見るか?』(南條郁子訳 みすず書房)が読まれるのを待っている。
前者は題名から大よその内容が想像されそうだが、後者の本は題名が面白くて手を出してしまった。
明らかにライプニッツの匂い、神の匂いがするが、やがてやや神秘性を帯びた説明の原理が、合理的な理論へと高度に洗練されていく。
幻滅? それとも、一層の深い理解へという人間(数学者)の偉業?
余談だが、抽象画や特に水墨画、それも、現代の古典であるドリップアートの先駆的な水墨画作品を見ると、何処か数学の美と通じるものがあるような、予感がする。
ある高度に抽象的な美(数式でしか表現もまして想像もできない世界)の、我々の居る四次元(三次元)世界への投影。
美人は、気配だけでも美人と感じるから不思議である。
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