憂鬱な新学期!
今日から九月である。
富山市では、今日、新学期がスタート。
はるか昔、小生も二学期になって、しぶしぶ(?)登校したのが思い出される。
小学校のある学年の頃から、小生は夏休みの宿題(課題)は、学校(先生)から渡されると、その日から早速、手を付け始めるようになった。
立派?
立派かどうかは別にして、せっかちな性分もあり、夏休みの最初の数日で、大急ぎで片付けてしまう。
計画性など、ありゃしない。
目の前に厄介なものがあるから、邪魔なものをどけるようにして、やっつけた。
それはいいのだが、困るのは新学期を迎えた当初である。
小生は、勉強が好きじゃないから、宿題を片づけたあとは、休みの間、教科書の類いには一切、手にしない。
富山は、夏休みは7月の25日頃に始まって、二学期は今日、スタート。
宿題の類い(大半)は、遅くとも7月中には片づける。
となると、8月一杯は、まったく教科書(参考書は尚更)は手にしないし、勉強などしない。
宿題を計画的に、日々やるという立派な心がけの生徒(学生)もいたのだろうが、かなりの生徒は夏休みの終了する間際の数日で、カレンダーを睨みつつ、時に親に手伝ってもらいつつ、懸命になって宿題をやり遂げるのではないか。
小学校(の高学年)もだが、中学でも、新学期開始直後に、夏休みをきちんと過ごしたかを見るため(か)、テストをやる。
小生は、少なくとも一ヶ月は教科書も何も手にしていない。前学期の(勉強の)ことなど、綺麗さっぱり忘れ去っている。
一方、真面目な生徒は無論だが、休み期間終了間際に嫌々でも懸命に宿題をやった人は、ある意味、テストの直前に試験勉強をやったようなものである。
当然ながら、というべきか、もともと成績のいいほうでなかった小生は、休み明けは普段にも増して悪いのだった。
スロースターターの小生は、学期中に少しは遅れを取り戻すのだが(といっても、平均点前後に手が届くようになるだけ)、休みが来ると、またググッと落ち込んでしまう、その繰り返しを小中高とやっていたような印象がある。
高校はある意味、その極みを行った。
小生にはちょっとレベルの高い受験校に進学(合格)してしまったものだから、高校での授業に付いていけるか心配でならなかった。
(我が中学で、その高校に合格した生徒十数人の中で最低点で合格していたと、誰かに教えられた。受験校での学業についていけず、成績不良での留年や退学を真剣に心配していた。)
なので、高校の教科書を購入したら、合格した嬉しさもあったのだろうが、中学三年の春休み、というか、高校生となるまでの休みの間に、数学(勿論、一年用)の教科書を全部、読み通してしまった(数学が好きだったからでもあるが)。
他の学科の教科書も多少、読んだ。
必死な、思いつめたような、張り詰めた気持ちは晴れて一年生となってからも続き、四月、五月と懸命になって勉強した。
小生が思うに、一番、学校の勉強をやった時期ではなかったか。
御陰でか、高校一年の一学期の最初の中間テストで思いがけない好成績を残すことになった。
小生にしてみれば、あまりに予想外の結果だった。
なんだ、オレだって、やってけるじゃん、十分、ついてけるよ…。
これが、ある意味、災いしたのだろう、小生はすっかり油断してしまった。
当時のサッカーブームに影響され(前の年、メキシコ五輪で釜本選手らの活躍で銅メダルを獲得した)、この小生が中間テストの終了後、サッカー部に入部させてもらった(サッカー部での充実した日々とは、半年で縁を切った。集団生活は小生には耐え難いものだった)。
勉強のほうも、すっかり緊張の糸が切れて、そこそこにやり、高校一年の終わりごろから文学や宗教、哲学関係の本を読み漁るようになってしまった。
成績はトップクラスには程遠くとも、平均よりは越えているから、それ以上、頑張る気にはなれなかった(頑張ってもトップクラスにはなれなかったろうが)。
それより、高校一年の時に読んだ、シャーロッテ・ブロンテの『ジェイン・エア』で文学に開眼し(←生意気)、それ以上にデカルトやショーペンハウエル、ニーチェ、ラッセル、親鸞、パスカル、ベルクソン、フロイトなどの宗教や哲学に凝っていった。
気が付いたら、哲学の世界にドップリと嵌まってしまっていた。
取り返しが付かないほどに!
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