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2010/09/30

朱に染める日

 以下は創作(旧作)です。
 今朝、変な夢で目覚めたので、ちょっと似た夢をテーマの短編をアップしてみます。
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← 「ウニ(海胆、海栗)」 ウニ・イクラ丼、好きです! (画像は、「ウニ - Wikipedia」より)

 実際には、夢の中にヘビが登場し、夢の中の<オレ>は必死になって纏わり付く巨大なヘビを引き離そうとしていた。が、絡み付くヘビは執拗で、足掻いているうちに、<オレ>はヘビを胴体で真っ二つに引き裂いたのだった。
 末期のヘビののたうつ姿、裂いた音や手に残る感触が今も生々しい。


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2010/09/29

落とし穴にも壺中天

[本稿は、「星月夜に落とし穴」や「蒼穹の空のもとはるばると」に続くものです。]

 恐る恐る窓口へ。
 すると、窓口の女性が、
「今、警察署から電話がありまして、あなたの落し物が届けられたそうですよ」だって!

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→ 「カクレクマノミとイソギンチャク」 「イソギンチャクは、さまざまな動物と共生していることが知られている」。(画像は、「イソギンチャク - Wikipedia」より)


 小生、一瞬、耳を疑ったが、窓口の女性が冗談を言うはずもない。
 さらに窓口の女性曰く、
「今すぐ、警察署へ向かわれますか?」だって。
 もちろん!

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2010/09/28

蒼穹の空のもとはるばると

[本稿は、昨日の日記「星月夜に落とし穴」の続きです。]

 さて、月曜日の朝である。
 その日未明の仕事を終え(免許証なしのままに)、仮眠を取って、さていざ運転教育センターへ。
 我が家からは結構、遠い。電車でも、最寄の駅からセンターまでは歩いて25分と地図(案内)に明記してある。

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← 「オワンクラゲ(御椀水母、御椀海月)」 下村脩さんがやがて自然由来の手軽な蛍光標識となる物質を発見したのも、このクラゲで。(画像は、「オワンクラゲ - Wikipedia」より)

 誰か、週日の日中に車に乗せてくれる人がいればいいが、そんな都合のいい知り合いはいない(無理を敢えて願えば宛てがないわけじゃないが)。
 グズグズしている間に、センターへ向かわないといけない時間10時が近付いた。
 窓口は10時からで11時まで。
 なので、10時じゃなく11時までに行けばいいのだが、早く免許証を入手したいという思いが募っている。

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2010/09/27

星月夜に落とし穴

 以下は、昨日未明のツイート(投稿・呟き)である:

昨日未明は、凄みを感じさせるほどの月光、数え切れない星屑。あんな星月夜のもとで仕事できたのは、幸い……と思ったら、とんでもない落とし穴が待っていた。

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→ 池内 紀 著『カフカの生涯』(白水Uブックス) 病院での待合時間などに読もうと思っていたが、返却期限が迫っているし、読み始めたら止まらないので、自宅でも読み始めた。カフカ、端正な顔立ちということもあり、女性に(も)持てる。若い頃から女性にモーションを掛けられていて(売春婦とも付き合った…、というより、娼婦などを相手だから、フェリーツェに対してのように手紙だけの付き合いじゃなく、肉体的に接することができたのか…)、女性体験は豊富(ただし、あくまで娼婦らを相手の体験のようだが)、なんてプロフィールを再認識。それと彼の文学世界と直接の関係があるかどうかは別の話だが。


 実際、日曜日未明の夜空は、数知れない星が眩かったし、月影も清かどころか、どうみても自身で輝きを発しているように見えてならなかった。
 星の数は、さすがに高原などで見るようには降るほどじゃないし、流れ星が途切れることもなく生まれては消えていく、そんな魂を震撼させるような光景ということもなかった。

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2010/09/26

ホイットマンを早く読みたい!

[本日は、オール、ツイート集!]

寒くなったので、久しぶりに台所でガスを使って料理。麻婆豆腐(丼)。三ヶ月ぶりの火を使っての調理だ。

今度の事件で、日本において日米同盟の大切さが教訓として残った? 政府は、本土や特に沖縄での世論の変化を期待し、普天間基地の移設を後押しすることを目論んでいるのでは、と憶測する。

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← ジョナ・レーラー著『プルーストの記憶、セザンヌの眼―脳科学を先取りした芸術家たち』(鈴木 晶【訳】 白揚社) 副題を読むと、安手の脳科学本がまた一冊と思われかねないが、読み出したら最新の脳科学の知見が随所に盛られてあって、読み応え十分。大好きなジョージ・エリオットについても、改めて理解を深めさせてもらった気がする。エスコフィエの章を今、読んでいるが、フランス料理を再認識させられている。ホイットマンについても、ソローと似た傾向の表現者(思想家)といった勘違いを糺してくれた。ホイットマン、読む! って、本書、まだ読み始めたばかりだった。

抗鬱薬の効き目って、脳の神経再生を刺激する効果だとか。「うつ病は、突き詰めれば、新しいニューロンの量が減ることが原因で起こる」という。

オーギュスト・エスコフィエって有名人?


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2010/09/25

身内の前でタバコは止めて

 来月からタバコが大幅に値上がりする。
 タバコの増税の結果だ。
 愛煙家は自己防衛に工夫を凝らしたり、あれこれ懸命なことだろう。

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← 「マダコ Octopus vulgaris」 「海洋棲の軟体動物で、主に岩礁や砂地で活動」し、「その柔軟な体のほとんどは筋肉であり、ときには強い力を発揮する」。「無脊椎動物の中で最も高い知能を持っていて、色を見分け、形を認識することや、問題を学習し解決することができる。例として、密閉された捻蓋式のガラス瓶に入った餌を視覚のみで認識し、ビンの蓋を捻って餌を取ることができる」。体色の変化は、カメレオンの比ではない! ワールドカップで誰よりも活躍し話題になった例のタコのパウル君もマダコである。 (画像は、「タコ - Wikipedia」より) (念のために書き添えておくと、別に、タバコからタコを連想したわけじゃない。たまたま今読んでいる本で(も)タコの知能の高さが称揚されていたからである。)

 タバコは、遠い昔、愛煙家の端くれだった小生としては、常習性はもとより趣味性が強い、まさに嗜好品だと理解する。
 昔、大人はタバコを吸うものと決まっていた。
 タバコ(その種類は、いろいろだが)を燻らしつつ、あるいはパイプの煙を昇らせつつ、時に部屋中をタバコの煙で濛々とさせつつ、あれこれ思案を巡らし、それとも考えるふりをしていた。

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2010/09/24

一重瞼が二重に

 このところ、病院通いの日々。
 たらいまわしの気味があって、少々悄然としている。

Mercenaria

← 「ホンビノスガイ」(「Mercenaria mercenaria 」(以前は、「 Venus mercenaria 」という名称だったとか。今、読んでいる本で見つけた貝。画像は、貝の頭頂部を真横から見た図。「ハート型のくぼみがくっきりとできているため、ロマンスを象徴する貝とみなされる」とか。外来種として日本でも採れるようになっている。なお、画像は、「Micro shells Homepage (微小貝ホームページ)」より。) 

 それはそれとして…。
 総合病院にはいろんな科がある。
 いろんな患者さんらを見ていて、日本人の血筋、成り立ちってことをチラッと想った。
 医学ってわけじゃないけど、ちょっと関連する記事を書いたことがあると思い出した。
 せっかくなので(?)、一部を抜粋して再掲しておく。
 


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2010/09/23

鶏冠(とさか)」と「冠」は似て非なるもの ? !

 今日は寒い。
 とうとう長袖シャツを羽織った。
 確か三ヶ月ぶりに風呂に入った。銭湯へ行ったのだ。

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→ 「李淵の肖像。髷にあった冠をかぶる」 (画像は、「冠 - Wikipedia」より)

 一昨日の日記で、以下のツイート(呟き・投稿・発言)をメモしている

「空」は、「ウ冠」じゃなく、「穴冠」だって。「アナ冠」は、初耳。

「空」が「穴冠(あなかんむり)」なのは、ぽっかり「穴」があいているように中に何もない状態が「空(から)」で、 「空(そら)」もそのようなものとして理解されていたからだとか。

 小生は、耳が敏感というわけじゃないし、音韻に耳聡いわけでもないが、「あなかんむり」ならぬ「うかんむり」から、音的にすぐに連想するのは「おかんむり」である(小生だけか?)。

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2010/09/22

今日はガッカリ落胆の日

 かねてより、四十九日も過ぎて父母のことも一定の区切りが付いたので、何かまともな職探しをする前に、まずは体のメンテナンスを最優先する、と公言している。

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← 池内 紀 著『カフカの生涯』(白水Uブックス) 病院へは本書を持参。長い待合時間に読むつもりで。図書館の新入荷本のコーナーにあった。学生の頃から、カフカの小説に見入られ読み浸ってきた。せめて一冊でも原書を読みたくて、カフカの『変身』をレクラム文庫版で読んだものだった。…それにしても、カフカがメカ好き、飛行機好きだったとは意外だった。


 ブログにも近いうちに入院加療の必要を書いているが、私生活でも、その必要、そしてその時期が近いことを公言している。
 プライベートなことなのに、敢えて公言しているのは、自分の意思が薄弱で、いざその時期が到来したら、気持ちが挫けそうになるからである。

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2010/09/21

今日はツイート集

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→ 広重「東海道五十三次之内 庄野」

猛暑の夏が一気に去って、それはそれでいいのだが、冷蔵庫にポカリやらオレンジジュースやらプリンが溜まっている。この先、飲む機会、減りそう。

 甘かった。この日曜日に父(や母)のお参りに遠方より父の姉(のうちの一人)が我が家を来訪。お墓や家の仏壇、つい一週間前に亡くなられた彼女の妹(父の姉の一人でもある)の霊を弔ってくれた。
 それはいいのだが、我が家がその方も含め親族の集まる場所となったので、一族のものに(特に子供たちに)飲むのを楽しみにしていたコーヒー牛乳を含め、全部、飲み尽くされてしまった。
 油断だった。
 今度は、飲まれたくない物は、家の中の別の場所にあるミニ冷蔵庫に隠しておく。
 無論、当日、来客用の飲食物はタップリ、用意してあった。親族のものが作ってくれた料理も、仕出し料理も、ビール類もタップリ。
 ただ、子どもは来ないと思っていたので、自分用のジュース類を冷蔵庫の目立つ場所に保存しておいたのが失敗だった。
 まあ、可愛い姪っ子の子どもたちだから、仕方ないけどね。

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2010/09/20

メデューサとしてのクラゲ?

 昨日の日記の冒頭で、「ある本を読んでいたら、「メデューサ(メドゥーサ)」という言葉に久々に出合った。ギリシャ神話に出てくる魔物である」と書いている。
 せっかくなので(?)、当該の本の関連の記述を本ブログに転記しておきたい。
 格別な意図はない。あくまで個人的な興味であり、今後のため(になるとは到底、思えないが)メモしておきたいのである。

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← ユージン・カプラン著の『奇妙でセクシーな海の生きものたち』.(土屋晶子◎訳 インターシフト)

 今、読んでいる本とは、 ユージン・カプラン著の『奇妙でセクシーな海の生きものたち』.(土屋晶子◎訳 インターシフト)である。

「ハーマン・メルヴィル賞を受賞した博覧強記の海洋生物学者による大人のお伽噺のような、海の生きものたちの真実」と銘打たれており、「広大な海で繰り広げられる、摩訶不思議な愛と性の饗宴」というもの。

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2010/09/19

ジェリコー『メデューズ号の筏』からターナーへ

 ある本を読んでいたら、「メデューサ(メドゥーサ)」という言葉に久々に出合った。
 ギリシャ神話に出てくる魔物である。

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← テオドール・ジェリコー『メデューズ号の筏(The Raft of the Medusa)』(油彩 1818年〜1819年 ルーブル美術館に所蔵) (画像は、「メデューズ号の筏 - Wikipedia」より)

 ふと、単純な言葉の連想で「メデューズ」という名前が浮かんできていた。
 言うまでもなく、テオドール・ジェリコーの、一度見たらその迫力に圧倒され印象鮮明に記憶に刻印されてしまう絵の一つ、『メデューズ号の筏』の「メデューズ」である。
 音韻的な連想かなと思ったが、実際、日本語では、「メデューズ(Méduse)号」は、「メデュース号、メデューサ号」と表記されることもある。
 しかし、紛らわしいが、「メデューズ(Méduse)号」の「メデューズ(Méduse)」は、ギリシャ神話のメデューサとは違うのである(たまたま日本語表記が似ているだけのようだ)。

 この数年、まともに絵画展などで生の絵に接していない。
 本ブログでも絵画を話題の俎上に久しく載せていない。
 今日は絵画の話題で盛り上がる ? !

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2010/09/18

林真理子著『南青山物語』の周辺

 ひょんなことで旧稿である「林真理子著『南青山物語』の周辺」(01/10/17)を読み返す機会を得た。
 事情はともかく、何か切っ掛けがないと、9年前に書いた拙稿など再読はしない。
 表題(だけ)を見て、きっと小生がタクシー稼業をしていた頃の一時期、青山を仕事の根城にしていた…だから、遊びの場ではなく、あくまで仕事の領分に留まっていたとしても、それなりに思い出のある地域・青山を巡るエッセイを綴っているものと思った。
 しかし、読み返してみると、まるで違う。

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← 林真理子著『南青山物語』(角川文庫)

 やや、深刻めいた話を書いている。
 せっかくなので、冗長な文章でもあり、全文はともかく、一部だけブログに再掲しておく。
 こんなことも書いたことがあったなー、という感。
 今、同じ主題で書いても全く違う論調になりそう。
 というより、書く意欲…気力が湧かない!

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2010/09/17

床の間に水墨画

 近々の親戚の方の里帰りに向け、今日も準備を。

 トイレも含め掃除の類いは大よそ昨日までに終えたので(先週末の親戚の者の突然の不幸で、週初めまでは庭や畑の手入れを十分にできなかったのが残念)、今日は、延び延びになっていた墓掃除。
 遅くとも昨日までに終えておくはずが、このところの天候不順で予定が狂ってしまった。

 四十九日の法要(納骨法要)に向け、念入りに掃除(清掃)は済ませてある。
 が、その後、お盆があったり、月命日のお参りをしてもらったりして、幾分なりとも汚れてしまう。
 蝋燭や供花とか線香で汚れているのは、別に汚れとは言わないのだろうが、そうはいっても、墓参される方、しかも、十数年ぶりのお参りとなると、気持ちよく参ってもらいたいもの。

 2リットルのペットボトルを3本、箒とチリトリ、ゴミ袋、墓石にこびり付いているだろう溶けた蝋を掻き削る金具などを自転車に積んで、いざ出発。

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2010/09/16

喪明け

 9月13日、喪が明けました

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網戸も用済みになり

 昨夜来の雨のせいか、日中も曇天で時折雨が降ったりしたこともあり、今日の冨山の最高気温は25度。
 一頃の暑さはウソのような涼しさ…というより寒いくらい。

 あの猛暑が続いたら、夏が過ぎ去ったあとも、秋の到来はあるのか、来ても束の間で、長期予報にあったように、あっという間に秋の終わり、そして冬の到来となるのか、そんな心配もしていた。
 いかにも秋らしい爽やかな陽気には程遠いけれど、とりあえず、夏は終わった、それだけでもありがたいと思うべきなのか。

 季節はどうであれ、人の生活は天候や気温などに応じてドンドン変わっていく。
 真夏だと、朝方の涼しい(少しは暑くはない)時間帯は、窓を開け、少しでも外の風を家の中に呼び込もうとする。
 家の中を風が吹き抜けて、夜のうちに篭った空気を入れ替えようとする。

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2010/09/15

里帰り

 我が家は、父の祖父の代に我が家にとっての本家から、多少の田畑を貰って分家した。
 我が家どころか、近隣一体は、江戸時代は赤祖父家の土地だったらしい。

 赤祖父家については、まだ調べたことがないが、富山城に別名・赤祖父門があるほどの家柄のようだ。
 家老職にあったとも仄聞しているが、まだ確認が取れていない(典拠に当たっていない)。

 江戸時代のある時期、城の殿様に命じられ、冨山城の北側の一角に広大な(家老職のものには当たり前のものか)土地を与えられ、高岡(砺波)のほうから移ってきたという。
 冨山県には、赤祖父川や赤祖父山、赤祖父ため池(赤祖父池ダム、赤祖父湖)、赤祖父レイクサイドパーク など、特に砺波や高岡市を中心に、赤祖父にちなむ地名や施設がいろいろある。
 なんと赤祖父夏まつりもある!

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2010/09/14

ラッセル『数理哲学入門』を読んだ頃

 数日前に書いた、表題と内容が思いっきり懸け離れている(かのような)日記「美人は気配だけでも美人と分かる ? !」にて、この数ヶ月(恐らくは倭が親族で不幸続きだった間)、何故か数学の本を読み漁る熱が続いていると書いている。
 数学も数式も苦手なのだが、好きなものは好き。
 相手にされなくても美人が好きで、傍に…は無理でも、その雰囲気でも味わいたいようなものか ? !

 小生が数学…というより、算数あるいは初歩的な幾何学に惹かれるようになったのは、多分、中学生の頃。
 すぐに自分の能力のなさに愕然としたわけだが、でも、好き熱、数学への片想いの念は高校生になっても、いや、理系の勉強はキッパリ諦めて文系の道に迷い込んでしまった大学生になっても続いた。
 
 否、それどころか、今も続いている!

 高校生になって、たまたまなのか、B.ラッセル著の『数理哲学入門』を読んで、その解説などを通じて、数学を記号論理学へと収斂させようという試みがあったことに驚いたものだった(信じられない、成功などしてほしくないという思いが強かった記憶があるが)。

 せっかくなので(?)、ラッセル著の『数理哲学入門』を読んだ頃の思い出を書いた雑文があるので、ブログに載せておく。

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2010/09/13

自分本位へ徐々にシフト

 今日、母の喪明けである。
 晴れて、肉食ができる!
 
 が、そんな時に暗雲が。
 翌日を母の四十九日を迎えるという土曜日、父の姉が永眠され、日曜日は通夜、今日月曜日は葬儀だった。
 どちらも恙無く終わったのだが(当然、小生は今回は会葬者の一人に過ぎなかったのだが)、親戚筋の不幸が続くというのは、湯鬱なものである。

 年代はどなたも80歳以上で、土曜日に亡くなられた方も、今年米寿となられたわけで、天寿を全うされたと思えるだけでも、辛さは少しは和らぐ。

 暗雲の一つは、歯の治療。
 週に一度しか予約できず、治療は遅々として…。

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2010/09/12

扇風機のこと

 ようやく、明日、父母の四十九日が明ける。

 この夏、我が家やその周辺では扇風機が大活躍である。
 猛暑の夏だったから、そんなこと当たり前。
 そう言われれば、その通りである。
 ただ、若干の我が家(我が一族)なりの事情がある。
 というは、我が一族では、今夏、不幸続きだったのである。

 我が父母がこの七月、相次いで亡くなった。
 ついで、八月冒頭に母の妹の御主人が永眠。
 今月になって、父の姉が亡くなった(その外、我が家の近所、というより隣りで二件、不幸が重なっている)。
 
 通夜や葬儀は、所定の会場で行なうが、その前に、病院から戻った遺体は、その方々の自宅へと帰る。
 その家の座敷などで一晩を過ごし、翌日、納棺の儀を執り行って通夜の会場へ運ばれていく。
 
 最初の晩(早ければ昼間)、亡くなられた方の家へ、まずは弔問に赴く。
 体外の家には、少なくとも座敷にはエアコンなどない。

 座敷の縁側の窓などが開放されているが、下手すると熱気が進入しそうで、弔問客の火照った体を(ほんの気休めでも)冷やしてくれるのは、扇風機である。
 2台、あるいは3台の扇風機がフル活動である。

 猛暑の夏にあっても、エアコンのない家は少なからず、あるのだろう。
 しかし、一旦、エアコンの恩恵を覚えたからには、扇風機頼りというのは、実に心許ない。
 
 そうはいっても、扇風機しか頼るものがないとなると、ファンの回る扇風機の風が折々に吹いて来て、背中などをほんの一時、涼しさの気配を覚えさせる、その有り難味を思い知るのである。

 ということで、せっかくなので、旧稿だが、扇風機について書いたエッセイがあったので、その一部を再掲させてもらう。

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2010/09/11

美人は気配だけでも美人と分かる ? !

 このところ何故か数学関連の本を立て続けに読んでいる。
 ある分野の本を一冊、手にすると、立て続けに関連する本を読んでいくという、小生の読書傾向が如実に表れているだけ、とも考えられる。
 図書館へ行っても、同じ書架の周辺をウロウロするからなのかもしれない。

 数学という最高に抽象的な、しかし普遍的な美と形の探究の営み……への憧れ。
 中学か高校の標準的な数学でさえやっとの自分なのに、手の届きそうにない高嶺の花の美人に身の程知らずにも憧れるようなものか ? !

 現実があまりにバタバタしていて(今日も近い親戚のご高齢の方が亡くなられた)、また世間的なしがらみに雁字搦めになっていて億劫で、現実逃避を図っているのでは…とも、ふと思ってしまったり。

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2010/09/10

父の蒐集熱のこと

 父母の遺品の整理を、毎日、少しずつやっている。

 母のもの(の一部)は、奥の奥の開かずの一角にあり、手付かずのまま。
 但し、手を付けやすい場所にある品々は整理し、残すべきものは残した。日記や写真はもとより、民謡関連の遺品(名取りの看板や免状、和服(帯)などなどである。

 奥の一画は、小生の帰省の折の居住スペースの奥になっており、もう何年も前に使わなくなった襖で塞いでしまって、中に立ち入れなくなっている。
 ご丁寧にも、襖の手前にデーンと机などを置いてしまってあるので、仮の滞在部屋の片付けが終わらないと、立ち入れないわけである。
 まあ、慌てずとも、近いうちに調査に入れるだろう。

 さて、今日は父の遺品の一部、蒐集した品々についてメモっておく。

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2010/09/09

喪が明けたなら

アイフォンやフォーマでテレビ電話ができる。そこまで必要ないって思ってたら、喋れない人とか耳が不自由な人が、身振り手振りで語り合っている! なるほど!
 小生は、もう数年前からFOMA携帯を使っている。  その気になれば、テレビ電話機能を使うこともできるわけだ(相手方もFOMA携帯である必要があるが)。  しかし、一度もその機能を使ったことがないし、使うつもりもなかった。  恋人同士とか、離れた家族とか、営業とか、そういった特別なケースで使うものと思っていた。

 普段着(在宅時)の自分の、だらしない格好など、相手に映像が届いてなるものか! ってわけである。

 けれど、それは大変な認識不足、想像力の欠如だと気付かされた。
 そうか、手話での会話といった使い方がテレビ電話にはあるんだ!
 携帯電話には、きっと、まだまだもっと他に使い方の可能性があるんだろう。


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2010/09/08

開かずの棚を開いてみたが

 相変わらず遺品の整理、家の中の片付け作業が続いている。

 大して大きな家ではないのだが、それでも、部屋数だけは多いので、家の中の(遺品の)整理といっても、結構、大変である。
 父母の下着や寝具類は捨てるのに、それほど躊躇いは感じないが、スーツ類や上着の類いは、とりあえずは袋に詰めたものの、捨てきれず、今日、とうとう空いた押入れに突っこんでしまった。
 蔵(納屋)にも、蔵置したままになった衣類の袋が十袋ほどもある。
 
 それにしても、部屋数が多いだけに、押入れも多い、押入れには天袋もそれぞれにある、箪笥などの家具類も結構ある、廊下も三ヵ所ある。
 屋根裏部屋も(ここは全く手付かず。しかし、一昨年の帰郷の折、しっかり覗いているので、整理は後回し)。

 ほとんどの押入れは一旦は空にした。その上で、父母の写真や日記類、バッグ類、賞状や作品類を仮置きの形ながら、押入れに納めた。
 そのうち、もっと綺麗な納め方を考える。

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2010/09/07

父の登山靴

 昼前は晴れ間も覗けていた空が、昼前後に雨が降り出し、一時は豪雨といって過言でないような雨に。
 降ったりやんだりしつつ、夕方には空は雲の切れ間のほうが目立つようになった。
 しかし、台風9号は、本日夕方には島根県の沖合いを東北東に移動しつつあり、明日早くにも北陸(石川?)に上陸の可能性が高まりつつある。

 小生の明日早朝(未明)の仕事は、風雨に悩まされつつ、となりそう。
 バイクはやめて、車を使おうか。
 昨年十月の台風の際は、バイクで死にそうな目に遭ったのだし。
 あれだけ、必死に頑張っても、誰が褒めるわけでもないし、仕事をやりきったという誇りさえも感じる余裕はなかった。
 ただ、生きて帰宅できてよかったと実感しただけだった。

 さて、今日も遺品の整理を黙々淡々と。

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2010/09/06

カーテンが気になってました

 いつまでもしつこく暑い日の続く中(雨も降らない)、家の内外の片付けをしている。
(夜中のバイトも、とりあえず今月一杯は続ける。)
 外に付いては、今日は昨日の強烈な作業の後片付けがメイン。

 巨大な松の木を剪定というより酷く伐採・刈り込みしたもので、出て来た枝葉の厖大なこと。
 大き目の枝葉は昨日のうちに業者にトラックで引き取ってもらっている。
 残ったのは中くらいの枝葉のはずなのだが、それでも、一時間どころか二時間を費やしてしまうことに。
 適当な量を束にまとめ古い縄で括るという作業をおこなった。

 出来た束は十数個。

 さらに、束にはなりそうにない細かな枝葉は、拾い集めて(70リットルの)ポリ袋に詰めていった。
 一本の松の木の枝葉に過ぎないのに、よくもこれだけの量の枝葉が出てくるものだ。
 まあ、松の木という立体に広がる枝葉を地面(平面)に落としてしまったわけだから、思ったよりも量が多くなってしまうのだろう。

 


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2010/09/05

久しぶりのツイート集

 久しぶりにツイッターでのツイートをズラズラ並べてみる。
 ホント、久しぶりにツイッターで幾つもツイートしてみたのだ。

 以下、ツイート集を日記代わりに。

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2010/09/04

猛暑の夏の皮肉な賜物

 今日も暑い一日だった。
 それでも、午後の三時を過ぎると、一時的に曇ったこともあってか、家の中を吹き過ぎる風に心地よさを感じた。
 つい、エアコンのリモコンに目が行くはずが、まるでそんな必要を感じない。
 
 けど、小生、お昼前の暑い真っ盛りに庭仕事に精を出した。
 作業の後の水浴びを楽しみに。

 内庭の巨木(独活の大木)と化した松の木の枝葉の刈り込み作業をしたのだ。
 我が家の庭で、唯一、庭らしい庭といえるのは小高い丘(築山をイメージ?)となっている内庭だけ。

 だが、その内庭で大きくのさばっているのが巨大な松。
 その枝葉が庭の他の樹木を圧倒しているし、それ以上に枝葉が表の車の通りに迫り出している。
 せめてその迫り出した部分だけでも刈り込んでしまいたいと、かねてより思っていたのだ。

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2010/09/03

体も心もメンテが大切

 暑い日々が続いている。それでも、夕方になると、蒸し暑い中にも、幾分、過ごしやすい風を時折、感じることができるようになった…と思いたい!

 遺品の整理が遅々として進まない。
 あれこれ、迷ってしまうってこともあるが、これまで後回しにしてきた自分の体のメンテナンスということで、まずは手っ取り早く歯医者さんに通っていて、悪戦苦闘している(ほぼ毎日、治療に通っている)こともある。
 生来の肉体的事情もあり、小生の場合、歯の治療もなかなか苦労がある(実際に苦労しているのはお医者さんなんだろうが)。
 他にも体の不都合があるので、この秋には可能な限り、治療していきたい。

ワインを嗜むように読書する」(08/16)や「夏バテ防止に愉悦の読書など」(08/17)で読書拾遺的な日記を書いた。
 二週間余り経ったので、久しぶりに読書日記をメモっておく。

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2010/09/02

父母の遺品の整理に着手

 この数日、父母の遺品の整理をしている。
 捨てるべきものと残しておくものとの判別を日々、迫られる。
 布団(寝具)類は、基本的に捨てる。

 衣類で、下着や古着の類いはタオル同様、迷うことなく捨てることができる。

 衣類でも、スーツ類は迷う。
 迷うというのは、例えば、父は小生より身長が5センチほど高い。
 よって、そもそもサイズが違う。
 仮にズボンの長さは裾を調整するとしても、今度はウエストのサイズが大きく違う。
 父のウエストは80センチ足らず(…晩年は70センチ台前半)。
 小生は、過日、チノパンを購入した際、ウエストを測ったら94センチ(これでも、減ったのだ)!
 長さのみならず、ウエストを十数センチも縮めてまでズボンを穿く気になれない。

 上着のほうは、新しそうなものは、まとめて取っておいた。
 今の日本で、いくら新しいものとはいえ、衣類を引き取る人はいるものか。

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2010/09/01

憂鬱な新学期!

 今日から九月である。
 富山市では、今日、新学期がスタート。

 はるか昔、小生も二学期になって、しぶしぶ(?)登校したのが思い出される。

 小学校のある学年の頃から、小生は夏休みの宿題(課題)は、学校(先生)から渡されると、その日から早速、手を付け始めるようになった。

 立派?

 立派かどうかは別にして、せっかちな性分もあり、夏休みの最初の数日で、大急ぎで片付けてしまう。
 計画性など、ありゃしない。
 目の前に厄介なものがあるから、邪魔なものをどけるようにして、やっつけた。

 それはいいのだが、困るのは新学期を迎えた当初である。

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