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2010/08/07

久しぶりの外仕事

 今日も猛暑だったのだろうか。この数日に比べ、ややしのぎやすい暑さだったように感じた。
 といっても、一番気温が上がったろう時間帯は、小生、まさにその暑さと苦闘していて、気温がどうかなんて気にする余裕がなかった。

 実を言うと、今日は役所が休みで公的な手続きが進められない。
 なので、思い切って庭などの手入れ作業をやったのだ。

 庭木の剪定や草むしり作業に携わるのは、五月の連休以来である。
 その頃から家人の体調が思わしくなくなり、あれこれ気遣う機会が増えた。
 家の中で転ぶ回数が増えたり、その前に、ベッドで寝ている家人がトイレに向かうにも、起き上がるのさえ、難儀を覚えるようになっていた。

 食欲も、それまでの具沢山の味噌汁が鬱陶しくなったとかで、インスタントの、それこそただの味噌汁にしてくれ、などと訴えるようになった。
 つまり、五月の上旬には、末期ガンの影響と思われる症状がいろんな形で表面化していたわけだ。
 家人も、次第に事態がただならぬものだと自覚してきていたような節もある。

 入院している家人への見舞いも重なり、家の外のことなど、一切、後回しとなった。
 五月の連休前くらいまでは、それなりに折を見て草むしりもやっていたのだが、まったく手付かずとなり、家人の入院となった六月上旬には、家の庭も畑も草茫々に。
 六月からは家人二人とも入院となり、日々、戦々恐々の日が続いて、自分自身、ろくな食事も取れなくなっていた。
 ご飯も炊かず、具を入れた味噌汁を作ることもない。
 そんな気になれないのだった。

 詳しいことは略すが、七月の九日に父が、一息つくかと思われた七月の二十六日には母が父の後を追うように永眠した。
 通夜や葬儀に来てくれる親戚の方たちの前に、家の外の悲惨な状態をさらすという恥ずかしい事態に。
 家の中こそ、手伝ってくれる人もいて、一見すると片付いているように見えるが、それは座敷などの雑物を家の隅っこの部屋に突っ込んでしまったから。
 家の外に付いては、片づけようもなく、庭木は荒れ放題、草は生え放題。
 
 母が亡くなって十日が過ぎ、土曜日で公的な機関での手続き実務もできない、今日、思い切って久しぶりに庭仕事に精を出してみたというわけである。

 作業後、水浴びすることもあり、どうせ真昼は家の中も暑いからと、炎天下の正午前から一時間ほど、外仕事。
 麦藁帽子、手拭いを襟に巻いただけじゃなく、頬被り、長袖の作業着、ズボン、長靴という炎天下仕様の格好での作業。

 ほとんど三ヶ月ぶりの庭仕事だし、暑い盛りなので、今日は軽めの作業と思っていたのだが、いざ、始めるとムキになる性分で、気が付いたらガムシャラに作業していた。

 そのうち、眩暈、立ちくらみ…。
 熱中症?
 やばいと思い、路上に座り込んでしまった。

 しばらくして動悸が治まったので、一輪車を片付け、家の中へ。
 スポーツドリンクを一飲みしてから、水浴び。衣服を洗濯。
 
 家の周りの悲惨さは、一見したところ、ほとんど変わりはないが、それでも着手したという安堵感が自分にはある。
 その代わり、久しぶりの炎天下での外仕事で、午後は疲労困憊、何もできなくなってしまった。
 夕方近くになって、やっと車での買い物へ行く元気が少し、戻ったのだった。

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コメント

>それでも着手したという安堵感が自分にはある

同じ状況とは言い難いですが、わかる気がします。
不注意により、2月から先月まで長期入院とリハビリ。
退院後の焦りは思った以上で、何かに着手しないことには・・・と。
少しずつ、社会復帰を目論む日々です。
暗いかなぁ。そんなこともないのですが。

投稿: td | 2010/08/07 23:15

tdさん

不幸や辛いことは、決して自分だけにあることじゃないですね。
分かっていても、とりあえずは目の前のことで頭が一杯になってしまう。

社会復帰…。
なるほど、そうですね。
今は、とにかくそのための助走期間なのでしょう。
今のうちに、たっぷり充電しておかないとね。
先は、きっと、長いはずだし。

投稿: やいっち | 2010/08/08 20:33

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