何から手を付けたらいいものやら
慌しいと言えばそうだし、違うと言えば違うような、掴みどころのない日々を送っている。
父母の相次ぐ永眠で、その残務整理に追われているのは事実。
父母の容態の急変などで、家事が5月の上旬の頃から思いっきり滞ってしまっている。
五月の連休の頃までは、なんとか草むしりだってやっていたのだが、父の様子に異常が感じられるようになってからは、母が既に入院していて見舞いに行く必要があったこともあり、家事の一切が手付かずの状態に陥ってしまった。
七月になって父母が手に手を取ってとでも言うのか、ほとんど同時に亡くなった今、家の内外の乱雑ぶりは目を覆うものがある。
畑の雑草など、放置している間に、腰より高くなってしまった!
尤も、家の中は、病院から変わり果てた姿で帰ってきた父母らの遺体を座敷に安置し、菩提寺の住職、近所の住職、近親者らを読んでの供養などがあって、座敷や床の間、仏間などの雑物は、整理整頓も何も、とにかく片っ端から家の内外へ放り出し、捨て去り、置き去りにし、小生の部屋へ詰め込み、と、お客さんらが目にする空間は、さっぱりし過ぎているくらい、何もなく、父母の遺影などが飾られた祭壇が鎮座するばかりである。
その代わり、追いやられた荷物や机や衣類、雑貨などが他の部屋や廊下に当面の間ということで、押し込まれているわけである。
母の初七日も終わって、父母の遺品を徐々に片づけ始めている。
その前に、相続の関係もあり、家の資産(借金?)などを把握しないといけないのだが、貯金が乏しいことはわかっても、全貌の把握は、その緒にも付いていない。
というか、どこから手を付けていいのか、分からないで、呆然としている、というのが正直なところ。
いつかは形見分けもやったほうがいいのか?
家の中も乱雑を極めているとしたら、家の外も負けないくらいに混乱の極みといった状態。
決して広いとは言えない庭や畑などが、雑草の生え放題、樹木は剪定もままならず、我がままに生い茂るばかり。
何かの虫が付いて、近所に迷惑をかけないか、日々、ヒヤヒヤしている。
早急に噴霧器などで除虫・殺虫・防虫作業に着手しないといけないのだが、とてもじゃないが、手をつける余裕がない。
四十九日の法要も今月の半ばにある。
その準備として、墓掃除も喫緊の課題である。
墓を空けて、父母の遺骨が納まるのか、確認する必要があるのは言うまでもない。
が、小生、墓を開けてみたことなどない。
そんな必要に迫られたことがないのだ。
父母の衣類や布団、遺品も整理して徐々に捨てていく必要がある。
父母が庭仕事、畑仕事に使った器具で古くなったものが納屋などに放り込まれている。
稲作などに使った竹竿も、作業小屋に積み重ねられて、腐りかけている。
蔵の中は、覗くのも怖い。
父の書物の整理も大切な仕事。
一方、父が亡くなったから、僅かな年金も入らない。
よって、小生は改めて職探しに出ないといけない。
収入が今のアルバイトだけじゃ、まるで足りない。
その外、香典返しが済んでいない方も数件ある。
通夜や葬儀でお世話になった方々へのお礼回りも。
さらに、近親の中で体を壊し、急遽、入院された方が重篤な容態となっていて、そのお見舞いにも今日、行ってきたのだが、近い将来の最悪の事態を覚悟し準備しておく必要もある。
市役所などへの手続きもまだ済んでいないものがある。
とにかく一人でやっていたら、途方に暮れてしまう。
何処から手を付けていいのか、分からない。
日々、少しずつやっているけれど、何か肝腎なことをし忘れているようで、心はいつも、上の空状態である。
今の所、親が亡くなって借金取りが押し寄せる…といった状態は免れている。
それだけでも、ありがたいと思わないといけない。
自分の体のチェック…入院もホントは必要。
とにかく、日々、思いついたことをその都度、こなしているだけ。
これでいいのだろうか?
いいわけない!
でも、自分には、できることをやるしかないのだ。
(10/08/02 作)
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