夏バテ防止に愉悦の読書など
朝のうちは、最近にしては、暑さがややしのぎやすいような気がして、今日は八時台から庭木の整備やゴミ捨て、畑の雑草刈りに勤しんだ。
先日来の樹木の枝葉の伐採で出た大量の枝葉を燃えるゴミの日ということで、束ねてゴミ置き場に運んでいたら、早くも汗だくになり、ええい、このまま庭仕事をやっちゃえ、ということで、作業着に着替えて<戦闘>体制へ。
結局、八時半過ぎから十時半頃までの二時間、庭や畑仕事に精を出す羽目になったわけである。
松の剪定も切りがない。ユリノキも、伸びるだけ伸びているので、手の届く範囲くらいは伐採。
その外、夾竹桃やミカンの木、カエデ、南天、ツツジ、キウイ、など、庭木で気になる樹木をさらに刈り込む。
脚立を使い、高枝刈り込みハサミ、ノコギリなどを使って悪戦苦闘し、これだけでもうクタクタ。
しかし、畑もそろそろ目途を付けないと、というプレッシャーもあり、休むわけに行かず、続けて畑へと転戦。
納屋に立派なカマがあったので、その比較的新しいカマで(今まで使っていたカマはどれも錆びているし、刃が曲がっていた)、腰ほどまで育ってしまった雑草を、毟るのは当面、諦め、とにかく、根っ子近くで伐採、伐採、刈り取る作業。
稲か麦の収穫をするみたいに、根元付近でバサバサ刈り取って、その場で横倒しにしておく。
<収穫>は後日。
さて今日は、昨日に続いて読書拾遺日記を。
← D.ルエール著『数学者のアタマの中』(冨永 星【訳】 岩波書店)
過日、図書館の数学のコーナーを物色していたら(新入荷本のコーナーにめぼしい本がなかったら、この書架は必ず物色する)、D.ルエールという、耳馴染みの名前の著者名が。
見ると、D.ルエール著『数学者のアタマの中』(冨永 星【訳】 岩波書店)とある。
何年か前、同氏の『偶然とカオス』という本を読んで面白かったという印象があり、迷わず手に取り、借りた。
今は気忙しくてあれこれ読めないので、本書に遭遇したのを幸いとして、他には何も借りずに帰宅の途へ。
小学校の終わりから高校にかけてのころ、小生の一番の憧れの仕事、対象は数学者(となること)だった。
その夢はあっさり潰えたが、数学者への憧れの念は今も強い。
「人間のアタマのなかだけの創造物である数式」、「はたして数学者とは、数学的発想とは何なのか」、何より、数学者のアタマの中、発想を知りたくてならない。
問題に着手し、集中し、あれこれの登攀ルートを探り、燃えるような思考と試行錯誤の業火の果てに、ある瞬間、閃き、解決の糸口、一筋の光明を見出したという、その人だけの、しかし断固たる確信。
本書は、『偶然とカオス』と比べると、専門家でないと理解不能な数式が容赦なく例示されていたりして、理解が行き届くというわけにはいかなかったけれど、その分、数学者の気分を味わえたようで、読後感は満ちたりたものとなった。
← ジョン・D.バロウ著の『コズミック・イメージ 美しい科学1』(桃井緑美子訳、青土社 )
上掲書を見出した翌週、図書館へ。
すると今度は、新入荷本のコーナーに気を惹く本があった。
題名もだが、著者がジョン・D.バロウと、申し分ない。
ジョン・D.バロウ著の『コズミック・イメージ 美しい科学1』(桃井緑美子訳、青土社 )である。
同氏の本は歯応え十分だが、訳書は目に付く限り、読んできた。
サイエンスの目が捉えた数多くの画像は、科学的な意味も無論だが、一個の画としても、時にアート作品に比高し、あるいは凌駕することも。
珍しい画像だから、ということじゃなく、とにかくアーティストには想像し得ない世界が示されていたりするのだ。
この本には続篇があるらしい。必ず読む。
というより、入手し、座右の書としたくなる。
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