父の死のこと
← 梅雨の束の間の晴れ間。抜けるような青空が。ほんの数日後の不幸など微塵も予感させない。
肺の病気の診断の際、医者には肺が汚れていると指摘され、しばらくはタバコを控えていたのだが、やがて、喫煙を再開し始めた。
飲酒のほうは、コップに半分ほどの晩酌のみ。
→ 亡くなる前日の早朝。晴れ渡りそうな予感を漂わせる太陽が昇る。
父の体の異常が再開しだしたのは、今年の四月頃からだったろうか。
歩くのが辛くなり、杖を使い始め、その杖も四点で支える杖になり、やがてトイレへも億劫で、間に合わなくなることが頻繁となる。
← 当日の朝。雨の中のバイトから帰宅し、濡れてしっとりと咲いている庭の花を見て、人心地付いた。その一時間後、六時過ぎ頃、さて、仮眠を取ろうとしていたら、病院から電話が。「息が荒くなり、血圧も非常に低くなっていますので、ご家族の方は病院へいらして下さるよう、お願いします」と。
脳梗塞のぶり返し…なのだろうか。
しかし、何か、風邪によるとは思えない、妙な咳をするようになる。
痰が絡むことも増えた。
父も今度ばかりは、ただならぬ異変だと自覚していたように思われる。
(10/07/13 作)
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コメント
お悔やみを申し上げます。
気を落とすな、と言っても無理だとは思いますが、無理はせずに、お過ごしくださいね。
投稿: RKROOM | 2010/07/14 00:29
ご愁傷様です。御尊父様のご逝去に、謹んで哀悼の意を申し上げます。
やいっちさんのお父様への愛惜の情は並々ならぬものだと度々窺い知れました。一度などは誤まったコメントで叱られたこともありました。それほどまでに尊敬されたお父様はお幸せだったことと確信しております。
投稿: pfaelzerwein | 2010/07/14 02:55
RKROOMさん
弔意、ありがとうございます。
今の所、あれこれやるべき手続きがあるし、来客もあるし、返礼の外出などもあり、気を張っているものと思います。
初七日を過ぎたりしたら、ガクッと来るのか…。
pfaelzerweinさん
弔意、ありがとうございます。
通夜や葬式など、こういう機会でもないと、親戚一同も集まらない。
会葬された父の友人、知人からも、いろいろ話を伺うことが出来ました。
父のことは、知らないことだらけだと、亡くなってからから気付かされました。
そもそも、葬儀のあれこれ、近所への礼儀など、知らないことだらけ。
周りの助けがないと、何も出来ない自分を思い知らされました。
投稿: やいっち | 2010/07/14 20:04
久しくご病気のことは聞きおよんでおりましたが、ご逝去の訃報に接し、驚いております。
親が死んでもおなかは空きます。たくさん食べてください。国見さんにとっては、読書も、ブログもツイッターも同じこと。不謹慎とか、そんなものではなくて。
隙間を見つけて、いつもどおりにお願いします。
投稿: 青梗菜 | 2010/07/15 06:37
急なご不幸で、さぞお心を痛めておられることと思います。
ご尊父さまのご冥福をお祈りし、心よりお悔やみ申し上げます。
投稿: 縷紅 | 2010/07/15 11:09
青梗菜さん
弔意、ありがとう。
母は長く患っていて、今も療養型の病院に入院中です。
辛抱強い母ですが、それでも、父が先に亡くなるとは想像だにしませんでした。
四月…五月の頃からの徴候で、六月になってやっと検査入院させたのですが、その頃には末期ガン。
父の兄弟(姉妹)は、みんな長生き。中には百歳を越えた姉も。
だから、あと十年は父も頑張るものと思っていたのです。
病院で末期ガンだと宣告を受けた際も、あと半年、短くても数ヶ月と聴いていただけに、不意打ちでした。
ブログに限らず、ネットのほうは徐々にペースアップを図っていきます。
縷紅さん
弔意、ありがとう。
家の中で音が鳴るのは、時計だけってのは、寂しいものです。
東京在住時代は、それが当たり前だったけど、ワンルームだったし。
今は、だだっ広い家に一人。
前以上に、話し相手がほしい気持ちです。
投稿: やいっち | 2010/07/15 20:46