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2010/06/30

せめて心は遊ばせます

 今日もブログの日記を書くよゆうも気力も湧かない。
 メモ書きのような内容のない日記…。

 家人の転院などがあって、半日が慌しく過ぎていった。
 退院を期待していたのが分かるだけに、家人の気持ちを思うと、辛い。

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 今度の病院は、療養型で、場所的に郊外にあり、施設も整っていて、とにかく建物もだが、周囲も田圃などが広がっている。
 家人を世話する係りの方が頻繁に見回りに来る。
 それでも、家人は心細そう。
 小生も含め、家人と関わりのある者が入れ替わり立ち代りとまではいかないが、誰かが毎日、お見舞いに行く。

 もう一人の家人も、検査入院のはずが長引いている。
 思ったより病状が重かったのだ。
 歩くことは難しく、車椅子を使っての移動ができるよう、リハビリが続けられていく。
 但し、車椅子を使うといっても、自分で移動できるだけの体力が戻るかどうか。
 誰かが付き添って、車椅子を押すなど、世話が必要だろう。
 それでも、外出する状態にまで復調できるならいいのだが、さて。

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 かく言う自分にしても、なんだか、心許ない状態である。
 この十日あまりの中で二度も、悪寒。熱を出して、吐き気がして。
 一昨日は、風呂上りに湯当たりして、立ち眩みし、数十分、蹲る羽目に。
 そんなことは、若い頃以来、なかったのだが。

 貧血気味のような気もする。
 鉄分不足?
 栄養が偏っているのは間違いない。
 自分のためだと食事を調理するのも、面倒。
 つい、カップ麺だけを食べて誤魔化すようになる。

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 そうはいっても、世話される立場になるわけにもいかず、とにかく気力で頑張るだけ。
 家人の世話のために帰郷したはずなのに、何の役にも立てない自分に無力感を覚えるのみ。
 実務に無能な自分を痛感させられる。
 実務、生活の実際こそが人間にとって大切なものの筈なのだが、あまりに長く、一人暮らしを続けたせいか、浮世離れした自分を持て余すばかりである。


 日に数度、時間が取れたときに、椅子などに腰を埋め、仮眠を取る。
 睡眠障害を抱える身なので、どうせ、ベッドに入っても熟睡などありえない。
 なので、つい、ベッドに入るのが億劫になり、椅子に腰掛けたまま、うつらうつらするというわけである。

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 脇には常に本。
 どれほども読めるわけではないが、傍に本があると、何となく安心する?
 数学や宇宙論や、文学や古代史などの本を読んでも、何の役にも立たないのだが、読んでいる間、ほんのひと時でも違う世界に心を遊ばせることができれば、それでいいのだろう。

                                (10/06/29 作・編)
 

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