梅雨入りと重なる憂鬱な日々
富山(北陸地方)は、昨日(13日)、梅雨入り宣言が出た。
毎年、梅雨入りの頃になると体調が悪くなる…ような気がする。
気がするだけで、梅雨時の鬱陶しさが体調の変化となって現れているだけかもしれない。
← 我が家の庭のドクダミは、今年も元気。気のせいか、ドクダミの生える領域が年々広まっているみたい。
実際、体の不具合を感じたのは、梅雨入りの一週間も前のこと、家人の付き添いで病院に行った日の夜だった。
入院の手続きや病室に家人が落ち着いて、さて帰宅したのは午後の四時前。
朝、家を出たのは九時半過ぎだったが、その前の出かける準備もあって、ずっと何だかんだと慌しかった。
検査・診断のための病院だったはずが、急遽の入院となり、家人が家に不在となり、何か急に体から力が抜けたような感覚があった。
家人の入院から一週間を経過して、今まで家人の世話などで自分がずっと緊張しっ放しだったことを、家人が家に不在となったことで、今更ながらに痛感している。
体調の異変は、入院の前の日の炎天下での草むしりのせいでもなく、まだ暑いとは言えない日なのに、無理して水シャワーを浴びたから、でもなく、家人が不在となり、世話する人がいなくなったことで、脱力感のようなものがあって、抵抗力がなくなったのかもしれない。
思えば、帰郷して二年と三ヶ月余り、ある意味、緊張のしっ放しだった。
バイト、家事(家の内外)、介護などなど…。
風邪を引きそうになったことは何度もあった。
夜、熱が出て頭が痛くなり、吐き気を催し、食事する気にもならなかったが、それでも家人の世話をして、体の億劫さをひたすら堪えていた。
なんとか、風邪を引きそうになっても、ぎりぎりのところで堪えていた。
それがこの数日、家人が入院して、お見舞いに行ったり、必要なものを買い整えたり、依然として家の内外の雑事をこなさないといけないが、日中、ポカッと、何をすればいいだろう、といった時間が生まれることがある。
長い時間ではないのだが、自分が自分のためだけの時間を過ごせる、その<自由感>に戸惑ってしまったりする。
普段、目をつぶっている、掃除機を使っての大掛かりな掃除をしたり、トイレやマットや天井の掃除をやってみたり…。
そして、体調に異変が生じたら、今までは三度の食事や買物、家事、バイトと、日々やるべきメニューはあって、どんなに体が億劫でも時間通りに動くだけだった。
それが、今は(今だけは)、悪寒を感じたら、寝込むことができる!
食事が嫌だったら、食べなきゃいい!
朝、起きるのが辛かったら、そのまま横になって居ればいい!
帰郷する以前、東京ではずっと自由で気侭でその気楽さが当たり前だった。
それが、帰郷して父母と暮らして、自由な時間、何をしなければいけないってことのない、空白の時間が生まれて、戸惑ってしまうとは、思いも寄らないことだった。
→ 去年は目立たなかった、裏庭にも、ドクダミが進出している! 裏の畑に近所の方が植えたのが、土の入れ替えなどの際に、他の場所に育つ原因となったのか…。
とはいっても、そんな宛てのない時間があるなど、束の間のことだ。
二人が入院(入所)したりすると、その分の費用がバカにならない…というより、思いっきり負担になる。
今のバイトだけでは到底、間に合わない。
何のとりえのない自分だが、他にも仕事を探さないと、生活が成り立たない。
仮に運良く仕事が見つかったとしたら、バイトの掛け持ちとか、お見舞い、買出し、家事(庭仕事)などなどで日々アップアップするようになるのが目に見えている。
まあ、どう考えてもやはり束の間の脱力の日々に過ぎないわけだ。
将来の見通しどころか、明日のことも考えられないのは、今までと同じ…どころか、今まで以上に前途は暗澹たるものなのである。
(10/06/14 作)
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