古ぼけた障子紙
もし、そもそも、その手を差し出す前提としての、心の身体が欠如していたとしたら。
差し出そうとすると、その力が反作用として働き、自らの身体(心)を砂地獄に埋め沈めていく。砂の海に溺れることを恐怖して、ただ悲鳴の代わりに手を足を悪足掻きさせてみたところが、その足掻きがまた、我が身をさらに深い砂の海の底深くへ引っ張り込まさせる結果になる。
私とは、私が古ぼけた障子紙であることの自覚。私とは、裏返った袋。私とは、本音の吐き出され失われた胃の腑。私とは、存在の欠如。私とは、映る何者もない鏡。私とは、情のない悲しみ。私とは、波間に顔を出すことのないビニール袋。
そして、やがて、あるのは、のっぺらぼうのお面、球体の内側に張られた鏡、透明な闇、際限なく見通せる海、気の遠くなる無音、分け隔てのある孤立、終わりのない落下、流れ落ちるばかりの滝、プヨプヨな空間、風雨に晒された壁紙、古ぼけたガラスの傷、声にならない悲鳴。
言葉になるはずのない表現の試み。
[以下、ツイッター発言(投稿)集である。昨日の夜から今日の夜までの分。上のほうほど、新しい投稿。リンクや()内のコメントは、ブログにアップするに際し、付したもの。]
木村敏さんは、ハイデッガーもだけど、現象学を踏まえる方。同氏らが訳された『自明性の喪失―分裂病の現象学』は名著だ。
(拙稿「W.ブランケンブルク著『自明性の喪失』」参照。)
下でウソをツイートしてしまった。「今日のような涼しいというより寒いくらいの日は、顔だけちょこっと水滴垂らす」ってのは、ウソ。小生は顔を洗うという習慣がない。たまに髪の毛を洗うと、その水が顔に垂れてくるので、濡れる、仕方なく、あとで顔も拭くって寸法。別に化粧を落とすわけじゃないし。
風呂は壊れているし、銭湯は敷居が高いし、秋までは水シャワー。…今日のような涼しいというより寒いくらいの日は、顔だけちょこっと水滴垂らす。
もう、一年以上、床屋さんに行ってない。確か、昨年の2月に行ったっけ。貝印のカミソリで、髭を剃るついでに、適当にゾリゾリバサバサ切っている。床屋清談したいなー。
いろんな人に尋ねてるけど、誰も答えてくれない。夕日(乃至、朝日。あるいは夕焼け、乃至、朝焼け)の写真だけで、それが朝日か夕日(朝焼けか夕焼け)かを識別できる? 無論、写真に写るのは全く知らない場所という前提で。
小学校に入学して、いつだったかの授業で、数字を10から9、8、と逆に言ってみてって、言われ、出来ずに教室の後に立たされたっけ。いいんだ、オレは1から10まで数えられるんだから。そもそも、何のために逆に言わなきゃならんのだ?
数を数えるって、物凄く、高度な知的営為。と考えると、1、2、3と数えて10まで行けるって立派なことだ。サルさんには出来ない。今度、動物園に行ったら、おサルさんたちの前で自慢してやる。エッヘン!
田植え…。もう、田圃は手放した。機械植えも経験したけど、手植えの感触が忘れられない。ヌプッ!ヌプッ!ヌプッ! 足は足で泥沼に絡め取られて、ズポッ!ズポッ!ズポッ! そしてヌプッ!ズポッ!を延々、繰り返す。癖になりそう! 今じゃ、過去の話だ。
真夜中過ぎ、仕事で回っていると、タヌキ(多分、つがい)やキジを見かけるのですが、昨日はウサギを見ました。一応は住宅地なのに。野性か飼われているのか?
(10/05/23 作・編)
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