「馬酔木(あしび)」のことを調べる前に
我が家の庭先に育つアセビにも三月の下旬頃から花が咲き始め、今も咲いていて、貧相な我が庭に小さな灯りを灯してくれているようである。
花だけ見ると、鈴蘭 (すずらん)のような花がアセビの木の枝葉の先に数知れず連なるように咲いている。
小さな鈴のような、実に可憐な花である。
→ 4月3日、庭にて撮影した同じ「アセビ」。氷雨が降っていた。そのつもりじゃなかったのだが、オート機能が作動したのか、撮影の際、フラッシュが焚かれてしまった。
この花(樹木)の名前は実は昨年も、教えてもらっていたの だが、今年、改めて木の花の開花の際、忘失してしまっていた。
すると、このブログでもお馴染みの「かぐら川」さんに教えていただいた。
← 裏の畑に咲いていたラッパ水仙。えっ、こんなところにも?
その際、「かぐら川」さんは名称だけじゃなく、以下のようなコメント(説明)も付してくれている:
アセビ(馬酔木)の学名〔Pieris japonica〕に関して、「Pieris(ピエリア)」は、ギリシャ神話の詩の女神と書いてあるものがほとんどなのですが、モンシロチョウ(紋白蝶)の学名〔Pieris rapae〕にも出てくるこの「Pieris」とはどんな女神なのでしょうか。ギリシャ神話にはくわしい?私もこの女神は知らなくて、高津先生の『ギリシア・ローマ神話辞典』をひもとき要約するとこうです。
一般の説明は誤解を生みがちなのですが、ピエリア(ピーエリデス)は単独の女神ではなく、7人とも9人とも言われる女神群ムーサ(ミューズ)の古い名――ムーサ信仰の中心地がマケドニアのピエリアにあったことによると言われる――なのです(実はこのあたり神話伝は錯綜していますが)。。。。
また、アセビ、アシビ、アセボ、アセミ、アシミ、ともよばれるこの花樹の和名については、定説はないようですが、↓のページがくわしくフォローしていて参考になります。
「アセビ:広島工業大学」
→ 隣家の畑に用水路を挟んで面する我が家の畑の隅っこのラッパ水仙。この花は今、盛りのようで、あちこちで咲いている。葉っぱはニラに似ている…? だからって食べると、毒があります!
「アセビ - Wikipedia」によると、「ツツジ科の低木で日本に自生し、(中略)別名あしび、あせぼ。本州、四国、九州の山地に自生する常緑樹」とのことだが、「有毒植物であり、葉を煎じて殺虫剤とする」など、他にも興味深い(小生には初耳の)話題がありそう。
← 今朝未明、明け行く東の空を横目に、帰路に。先月末辺りだと、同じ時間でも、まだ真暗で立山連峰のシルエットを見るなど、望むべくも無かったのだが。
何と言っても、正岡子規没後の根岸短歌会の機関誌の名「馬酔木(あしび)」として、小生のような素養のない者でも、名前くらいは知っている樹木。
機会を設けていつかは調べようと思いつつ、先延ばししたままだったので、後日、改めて「馬酔木(あしび)」を巡って若干のことをメモってみたい。
そもそも何ゆえに「馬酔木(あしび)」という名称なのか。
(10/04/09 作)
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