草刈民代写真集『バレリーヌ』新聞広告写真を巡って
[2010年04月21日]
昨日、朝日新聞朝刊をパラパラ捲っていたら、一瞬、目を疑うような写真が。
何頁目かの一面を使って、草刈民代さんの全身ヌード写真が載っていたのだ。
→ 20日付け朝日新聞朝刊に載っていた21日発売の写真集「バレリーヌ」(幻冬舎)の広告 (画像は、当該の広告を小生がデジカメで撮ったもの。綺麗な写り具合でなくて申し訳ない。同時に思うのは、新聞という性格柄、写真の真ん中で折込の痕があること。写真に対し、モデルの草刈さんに対し、ちょっと惜しまれる気がする。)
「昨年4月にバレリーナを引退し、女優に転身した草刈民代(44)が21日発売の写真集「バレリーヌ」(幻冬舎)で一糸まとわぬ裸身を披露」だとか。
(「草刈民代 集大成として全身ヌードを披露 - Ameba News [アメーバニュース]」参照)
フルヌードで、乳房も写されている。
公共性の高い新聞で、こんな広告が載るのかと妙な懸念。
でも、鍛え上げられた見事な肢体。
まさにアスリートのような無駄のない体。
抜群のプロポーションといった表現で形容できるレベルを遥かに超えている。
トップダンサーとは、かくも過酷なものなのかを痛感させる。
[以下、21日に書いた上掲の日記に戴いたコメントに対するレス集]
1) まさにアスリートの体ですよね。
いわゆるH系の写真なら、ありふれてますが、草刈さんの体は、いやらしさを感じるより、バレリーナという踊りの過酷さ、自分への厳しさを感じます。
2) 知り合いに45歳で妊娠・出産された方がいます。葉書で知った時は衝撃でした。
男女を問わず、個人差ってのは大きい。
← 『BALLERINE(全2巻)―草刈民代写真集』(幻冬舎 (2010/04)) 撮影者は誰なのか分からないが、ネットで知りうる評判だと、(構成も含めて)写真の出来より、専ら被写体たる草刈民代さんへの賛美の声が多いと感じられた。 (画像は、「Amazon.co.jp: 通販 」より)
3) 日本の女性がクラシックバレエの世界でのし上がり成功するのは、想像を絶する険しさと努力が(資力も!)必要だったのでしょう。
それでも、女優という職業のためとはいえ、ヌードというのは別な覚悟が必要なのではないでしょうか。
その辺りの女性の心理は分かりかねますが。
とにかく、資力や資質があっても、本人のたゆまぬ努力があったのは、誰しも認めるところでしょう。
4) サンタフェ、懐かしいですね。
撮られた彼女は、自身の意志ではなかったのか、その後、心身症かと思えるほどにやつれてしまった。
エロくはないのは確かですが、エロにならぬよう撮るのも、写真家の腕なのでしょう。
草刈さんの場合、写真集を捲ったわけではないので、掲げた写真だけでは、自分なりの感想さえ、言いづらい。
あくまでこの写真だけで感じるのは、草刈さんの強い意志、それが体現された、鍛え抜かれたアスリートの体、ということだけです。
→ 「週刊現代5 8・15号「完璧なる裸身」」に載っていた『BALLERINE(全2巻)―草刈民代写真集』(幻冬舎 (2010/04))に関連しての写真。
5) フィギュアスケートで若い女性が、下着…なのかスポーツブラやタイツのようなものか、防御をしっかりした上でであっても、レオタードとミニスカート(?)姿で、銀盤上を大股を開き、しかも観客や審査員にアピールする、当人は決して裸を晒しているとは思っていないだろうけれど、古臭い道徳観を持つ頭の固い熟年には、顰蹙もののポーズのはず。
でも、ダンスとして、スポーツとして競う。
アスリートは、フィギュアスケートであろうと、陸上の選手だろうと、水泳の選手だろうと、全身の体型を、あるいはそれ以上を(強くなればプライバシーまでも)凝視されることに、平気で耐えないといけない。
常人の感覚など凌駕しているのでしょうか。
まして、バレリーナは、男性だってモッコリを、お尻の形やそれ以上を晒すどころか、アピールする。
その意味で、バレリーナは、日頃の鍛錬や目立つための努力を思えば、ヌードなど、どうってことはないのかもしれないですね。
← 草刈 民代 (著) 『バレエ漬け』(幻冬舎文庫 2009/04) 「これが仕事なのだ、と胸をはって言えないようなものに取り組んでいて、果たしてよいのか、という迷いを常に抱えていた。その苦悩と葛藤のなかで、自分にはこれしかできない、という答えに辿りつく」…。映画『Shall we ダンス?』 のほか、NHKの大河ドラマ『龍馬伝』にて、(坂本幸 役で)テレビドラマ初出演も。 (画像は、「Amazon.co.jp: 通販 」より)
小生だってもう少し若く、自分の磨きぬいた体に自信があれば、(誰も見る人がいないだろうけど)マッチョぶりとか、筋肉の割れた体を見せびらかしてみたくなるかもしれない。
いずれにしても、秀でた方たちは凄いと思います。
「草刈民代 公式ウェブサイト -TAMIYO KUSAKARI official-」
「草刈民代 - Wikipedia」
(10/04/22 作)
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コメント
草刈民代さんの表現だと、ダンサーという鎧(よろい)とか。
「「草刈民代、涙で激白…ヌード写真集を出した本当のワケ」:イザ!」
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/entertainment/celebrity/383076/
「草刈は写真集発売日の21日、テレビ朝日系の情報番組「ワイド! スクランブル」に出演。山本晋也監督のインタビュー取材に応じた」として、以下の記述が:
草刈は日本でバレエが十分に広まっていない現状にふれ、「裸までさらしたのは、なぜかというと、日本でバレエが知られてないから。知られた私がここまでやらなきゃいけないと」と、バレエ界のため、“一肌”脱いだ経緯を説明。
「舞台で踊るということは体をさらしているわけなんで、逆にいうと、裸になるとか、ならないとかということにこだわりを持っているのはダメだと思っていた。洋服を着てようが、着てまいが、見えてくるものは、中身というか精神性。こだわりはもう卒業していますね」と、あっけらかん。
涙を流したのは山本監督が「バレエとは何か」と水を向けた瞬間だった。「それしかやってこなかったので、今までの人生そのものみたいな。考えると胸がつまるぐらい、涙が出てくるぐらいのものでした」と語り、実際に頬を大粒の涙がつたった。
(転記終り)
この辺り、山本監督の人の気持ち…本音を引き出す上手さが際立つ。
投稿: やいっち | 2010/04/23 16:49