天文学的な乗り合わせ ? !
エリ・ヴィーゼル著の『夜 [新版]』 (村上光彦訳 みすず書房)を読了した。
本書については、ある意味、絶句あるのみである。
「同じ本でも歳月を経たら感想は違う」にて感想めいたことを書いているが、実際には周辺をうろついているに過ぎない。
→ 我が家の庭先に咲いた梅の花。東風はまだ吹いてこないけれど、ウグイスらしい小鳥はこの梅の木の枝で見かけた。春よ、来い、我が庭に、我が頭にも…じゃない、心にも!
さて、次に読み出したある本の冒頭付近で奇妙な一節に出合った。
その本の冒頭付近に示されている文言。
それは、以下のような文章:
爆弾を乗せた飛行機に乗り合わせる確率は千に一つくらいだとどこかで読んだ。それで、飛行機に乗るときにはいつも爆弾をもっていくようにした。二人の乗客が爆弾をもっている確率は天文学的な数値になると考えたからだ。(出典不詳)まあ、ちょっと考えると、変な理屈なのだが、一瞬、理屈に合っているかのような錯覚を覚えそう。
← ジョン・D.バロウ【著】『数学でわかる100のこと―いつも隣の列のほうが早く進むわけ』(〈Barrow,John D.〉 松浦 俊輔 小野木 明恵【訳】 青土社 (2009/07/15 出版))
読み始めた本とは、ジョン・D.バロウ著の『数学でわかる100のこと』 〈松浦 俊輔 小野木 明恵【訳】 青土社)である。
副題が「いつも隣の列のほうが早く進むわけ」となっていることでも分かるように、「ありふれた日常の出来事について、数学で考えてみる」といった本。
「数学でわかる100のこと 紀伊國屋書店BookWeb」にて、目次(の一端)を見てみると、小生ならずとも手が出るわけが分かろうというもの。
それぞれの章が二頁とかせいぜい四頁なので、慌しい日常の合間に気軽に読めるのが嬉しい。
そもそも啓蒙書とはいえ、数学の本を選んだのは、過日、NHKテレビ(録画)で「リーマン予想」を特集した番組を見て刺激を受けたから、とにかく関連する本を読みたいという衝動に駆られたからである。
→ 今朝未明、仕事を終えて帰宅したら、我が家の屋根の先に月影が。曇天の多い北陸は富山にあっては、星空や月影を望むのは、なかなかの僥倖なのである。
ジョン・D.バロウの本のファンというわけでもないが、彼の本は目に付く限り、手にするし、読んでしまう。時に手ごわい内容だったりするのだが、丁寧にフォローしていくと、数学に弱い小生にも、数学の奥深さを感じている…ような気にさせてくれる。
日本人の著書(著者)だと、専門書ではなく一般向きに書いた本(啓蒙書)になると、極端に優しくなってしまって、最近はやや改善されつつあるとはいえ、依然としてほどよい内容の本になかなか出会えない。
こういった事情は、別に数学に限るわけではないのだが。
ということで、恐らくはほとんど寝床で寝入る前の睡眠導入剤代わりに本書を手にするのだろうが、それでも楽しみは楽しみなのである。
(10/03/03 作)
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