「やいっち純情句集」より
今日は趣向を変えて、小生が数年前から嗜んでいる(?)句作なる営為から、初期の作品を幾つか紹介する。
種々雑多な句の数々をアトランダムに。
ツイッターで紹介したが反響は全くなかった!
← 数年前、偶然、小生が目撃した真夜中に活躍するサンタさんの光景。配達するのって大変だよね。
句と言いながらも、俳句でもなく川柳とも呼べず、標語のようでもあり警句にはピシッと来る感が足りない、サラ川と言い張るには経験不足の感が否めない、そんな宙ぶらりんな世界。
まさに小生の中途半端な性分丸出しの句境(苦境?)を現すかのようでもある。
ま、詠み手へのサービス精神より、作るのが楽しいってことだ。
念のために断っておくが、文末の註を読んでおいたほうがいいかもしれない(読んでも意味はあまりないが)。
秋の雨ながめせしまに小町来ず
粉雪を払ったつもりがフケだった
月影に兵庫と続け年がばれ
夜半(やは)の秋留守電の声繰り返す
長き夜膝を塒(ねぐら)の猫重し
秋深し酔いどれの朝迎えけり
年取ると涙もろいの空よりも
荒川を芥川と読む小説好き
親父ギャグ雪道よりも滑ります
すべてあるなんでも叶う夢以外は
吊るし柿落ちる夕陽を跳ね返す
降る雪や目元で溶けて涙かな
雲の峰月影覆って遠い朝
味噌汁を啜る音聞き冬に入る
マイウエイ歌ってる傍からリストラに
軒端にて猫の姿の影法師
人がいい?人の分まで太ってる
赤字でも白黒テレビなら黒字かな
池の面(おも)小春日和を映してる
トイレにて売り上げ数え涙する
冬の蚊に我が身思ふ夜の床
切ないの…三度も求めて何言うか!
団らんの賑わい消えてテレビ見る
握りっ屁最後っ屁より可愛いね
雪降りや今のうちだとゴミを捨て
満月を川面に浮かべて酒杯かな
デジカメをデバガメと読む我如何
揉み事は胸の上だけよと妻が言う
パソコンの画面の向こうの嗤(わら)い顔
→ 煙突、探してるのかな。頑張って! あれ? あの…、サンタさん。荷物、担いでないよ。忘れてきたのかな? …まさか、空き巣じゃないよね?
賽の目を妻の目と書くヤモメかな
鼻水を集めて漉してにがりかな
ヘルシーと昨日も今日も豆腐かな
コンニャクに穴を掘ってるヤモメあり
家事と夫婦喧嘩は家の華
移りゆく時を流せと雨の降る
走馬灯眺めすぎて目が回り
猫じゃらし擽りすぎて洟(はな)垂れて
花炭や熾き火秘めたる夜の君
(注)「やいっち純情句集」なるものは存在しません!
文中に掲げる写真は、将来、出版されることがあったなら、表紙か扉に採用する予定のもの。
(10/01/30 編集)
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