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2010/01/10

鳥餌果実のつもりじゃないのだが

 前の年の暮れ、裏庭のミカンの木にミカンの実がたくさん、生っていた。
 嬉しくて、せっせと収穫。大き目のザルに2つ分ほど。

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→ 根雪が昨日や今日の雨でかなり減ったので、庭木などを見て回った。長期予報で今年は暖冬と聞いていたし、雪吊りなど一切しなかった。御陰で雪の重みに耐えかねて倒れたり折れたりした木や枝が数知れず。まあ、草などは根雪に折れ伏しているのは自然な姿なのだろうが。隣の方に裏庭の「ユリノキ」の枝の一本が折れて電線に倒れ掛かっていると指摘された。見ると、2メートルほどもある枝が根元から折れて、納屋へ続く電線に圧し掛かっている! さっそく、脚立を持ち出し、一番上の台の上に立ち、枝の取れかかったノコギリで枝を切り落とした。

 すると、家人などに自作のミカンの実は、正月に縁起物になるから枝付きがいいとか、そもそも庭のミカンなどの実は、収穫の際に、敢えて数個は残すものだ、などと意見された。

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← 野鳥達は、実であればなんでも口にする。秋口どころか、正月過ぎまでは見向きもしなかった赤い実をも啄ばむ。よほどこの小さな赤い実は敬遠されていたようだ。窮鼠ならぬ窮鳥も形振りなど構っておられないのだろう。随分と姿を見かける鳥の数は少なくなった…ような気がする。気のせい? 何処か餌場を見つけた? それとも…。

 枝付きのミカンが縁起物ってのはともかく、ミカンの実を幾分かは残すのが常識という、その理由は語ってくれなかった。
 そういうものだ、というばかり。
 
 何故だろう。


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→ 裏庭のミカンの木などを数日ぶりに見て回った。10個くらいは残してあったミカンの実は、見事なまでに食い尽くされていた。少しは鳥たちの延命に役に立った…のだろうか。それとも、下手に実を残すのは罪なのか。

 取り尽くさないことで、実の収穫を来年も期すから、だろうか。
 鳥が啄ばみにくるのを初めから期待して、敢えて実を残すこともあるというが、ミカンの木の場合はちょっと違うようだ。
硬い種子は鳥の胃を通過することによって、種子に傷がつき、発芽を容易にしている」という種もあるらしいが、それとも事情が違うみたいだし。

 それとも、庭職人などが語るのを仄聞(そくぶん)したことがあるが、人の優しさ、自然への心配り、「鳥の為に残す職人の心の優しさでもある」のだろうか。

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← 一週間毎くらいに寒波が来襲し、土や屋根や畑の地の色が見えていたのが一気に雪景色に変わる。屋根から落ちて堆積した雪だけは、雨が降ってもずっと消え残る。その上にまた降ったり落ちてきた雪が積もっていくわけである。今日の午後は、雪掻き。といっても、小雨の降る中、屋根から滑り落ち堆積したりした根雪が固まって粗目(ざらめ)状になっている雪の山をせっせと崩す作業。シャベルで雪を日の当たる辺りへ持ち運ぶわけである。汗だく。

 ネット検索で偶然、見つけたサイトだが、この記事は参考になる。
 さすが庭職人だけに、含蓄がある:
鳥餌果実(ちょうじかじつ)  マイケルの冗談Blog

                                  (10/01/09 作)

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コメント

お久しぶりです、百猫園こと滝川です。
本年もよろしくお願いします。
毎日更新されているということで、頭が下がります。
本に出来るのではないでしょうか。

九州に住んでいると、「雪が積もる」ということが日常からほぼ欠落してしまいます。
鹿児島の人が火山灰を浴びながらも桜島を誇りに思うように、雪国の人は降りつもる「雪」を神様からの贈り物のように誇りに思うのかな、と思ったり。

投稿: 滝川 | 2010/01/10 22:44

こちらにコメントは初めてかな??

ちょうど美しい日本語ってコーナーで
「木守柿」という言葉を知って
>---昔、この国の人は柿の実を必ず少し残したそうです。それは飢えた旅人のためとも小鳥のためともいい、「木守り」という美しい言葉も残しました
というのを読んだばかりだったので

柿に限らずみかんも残しておいたりするんですね
日本は昔そんな国だったんですよね ほんの何年か前ですよね

投稿: KIKO | 2010/01/11 13:16

滝川さん

明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

毎日更新。
本に出来る…。
まあ、下手な鉄砲も、の喩えで、数(量)だけは書いてます。


雪について抱くイメージは、雪国だけに複雑で、一言では表現しきれない。
雪掻きなど除雪には苦労しますが、冠雪の立山を市街地にあって眺める時には、郷土富山を実感します。
雪は、やはり、眺める分には素晴らしいものです。

投稿: やいっち | 2010/01/11 20:52

KIKO さん!

お初、です!

「木守柿」という言葉は、小生には初耳です。

ミカンに限らず、庭の果物などは、収穫しても、全ては採らないってのは、地元では今でも常識のようです。

共生を昔からの知恵として工夫していたんですね。

投稿: やいっち | 2010/01/11 20:56

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■今日のお昼、会社の食堂でカツ丼を食べていると、口の中で「ボリッ」とお新香を噛んだような音。そして激痛、鉄の味がじわじわと...。トイレで鏡をのぞくと奥歯が真っ赤。こんなに深く舌を噛んだのは初めてっす。痛くてまともに食事もできない。夕食はいつもの倍の時間かかってしまった。でも食事中、自分の舌がどんなふうに動いているかよく分かった。そんなこと分かってもうれしないっちゅ〜ねん。... [続きを読む]

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