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2009/12/18

浜辺に打ち上げられた<わたし>

 今日は、小生の一番好きな画家パウル・クレーの誕生日(1879年-1940年)だという。
 彼についてはブログを含め、何度か触れたので、ここでは略す。
 旧稿を久しぶりに読み返して、改めてパウル・クレーの世界の豊かさを感じさせてもらった:
クレーさん創造の神の贈り物
綱渡り師とオースターとクレーと(前篇)

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→ 富山の市街地でも例年よりは遅めだが、初冠雪となった。真夜中、真っ白な世界へ。積雪が数センチなので、真っ黒な足あとが点々と。雪が降り頻っていて、そんな中での配達の仕事は大変だった。子供の頃、雪の降るのが、積もるのがやたらと嬉しかったのが、信じられない思いである。そう、「雪は美しい。遠くで眺めている限りは」! 日中は、目まぐるしく移り変わる天気。それでも束の間の晴れ間も。小鳥は我が家の風呂場の煙突に止まって何思う?

 先週末、引いた風邪もようやくほぼ全快し、気分よく、今日は図書館へ。
 期限の来た書籍などを返却し、さて、次は何を聴こうか、何を読もうか、その物色の時が結構、楽しい。

 慌しい日常で、この数日、あるものの更新作業のため、書類作成や役所巡りに追われている。新聞配達も、雪が降り出したので、バイクでの配達を諦め、車でやり始めている。時間が一時間以上、余計にかかり、ただでさえ時間がないのが、一層、苦しくなってしまった。
 なので、本を借りても、読む時間が取れるとも思えないのだが、まあ、座右に、枕頭に本があるだけで、嬉しい。まさに睡眠導入剤か精神安定剤になってしまっている ? !

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← 「竜宮から使者現る?」 「黒部市の黒部川河口付近で15日朝、散歩中の男性がリュウグウノツカイ=写真=が打ち上げられているのを発見し、魚津水族館に持ち込んだ」という(情報は、「asahi.com竜宮から使者現る? 黒部川河口-マイタウン富山」より)。体長約4メートル! ローカルに留まらず夕方のNHKニュースでも採り上げられていて、結構、話題になったようだ。「リュウグウノツカイ - Wikipedia」によると、「外洋の中層で、群れを作らず単独で生息する深海魚」ということで、浜辺に打ち上げられること自体、稀だという。

 今日、借りてきたのは、丸谷才一が新たに訳したという、ジェイムズ・ジョイス/著の『若い芸術家の肖像』である。本書は我が愛惜の書で、新潮文庫版では(これも丸谷才一の訳)これまで3回、読んでいる。新訳で気分も新たに読め…たらいいなー。

 新たに借りてきたCDは、マイルス・デイビスと神埼愛のフルートと、中村紘子のショパン。これらも、仮眠を取る際に掛けるのだが、やはり寝入る前の、気持ちいいオルゴールになりそう。

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→ 図書館へ行ったら、その帰り、富山市大手町にて試験運転中のセントラムに接近遭遇した。「TEST RUN」の文字が胴体にも先頭の液晶表示板にも誇らしげに表示されていた。富山には市電が走っているのだが、「このセントラムは富山市環状線化事業路線だとかで、要するにこれまでの市電を環状線にしてしまおうということ」のようだ。いずれは、駅北方面のポートラムとも繋がるのだろうか。富山市は、コンパクトな街作りを目指していて、市街地への人口の集中、車に頼らない人の移動システムの実現を図っているとか。

                                (09/12/17 作)

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