« 「スキー靴の思い出」は何処へ? | トップページ | 祈りの果てにあるものは… »

2009/12/21

久々に本格派の生物の本を読んだ

 高校時代、生物の授業で、細胞(など)について勉強した。
 何処まで理解したかはちょっとあやしいものだが、ただ肉眼では見極められない微細な世界で生きる細胞という存在、生き物への畏敬の念だけは抱かされた。

Biological_cell

→ 真核生物の構造。 (画像は、「ミトコンドリア - Wikipedia」より)

 真核細胞の細胞壁や細胞膜の中の、液胞やミトコンドリアや小胞体、葉緑体、ゴルジ体などの器官に驚異の感を覚えるばかりだった。

 細胞が、単細胞の原生生物になり、やがて多細胞の原生生物になり…。
 人間の体は60兆もの細胞で成る…。
 あるいは、 ATP(アデノシン三リン酸)の働きでエネルギーを発生させる、このことで生命活動が可能になる…。
 エネルギー代謝とミトコンドリアの関係。
 酸素呼吸の場。

 …というわけで、久々に生物に関して本格的な本を読んで、小生、いささか興奮気味なのである。

|

« 「スキー靴の思い出」は何処へ? | トップページ | 祈りの果てにあるものは… »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

科学一般」カテゴリの記事

お知らせ」カテゴリの記事

コメント

うわぁ!これはぜひ読んでみたい本
ですねえ!!
ご紹介ありがとうございます!!
.....
んがあ...お、お値段が....(T_T)
-------
(リンク先の書評も読みました)
はは、「シロ難」の本ですかあ...
「偶然と必然」、
序文の途中で投げ出して
もう20年ちかくツンドク中ですわい。
\(^o^)/

投稿: Kimball | 2009/12/23 19:40

Kimball さん

読み応えのある本でした。
とりあえず、借りて読むのもいいかも。
細胞の成り立ちの分析や理解は、DNAの解析に匹敵する研究だと感じました。

文系の頭さえない小生にはやや難しかったけど、苦労するに値する本なのは断言できます。

Kimball さんなら楽勝ですよ。楽しめます。

投稿: やいっち | 2009/12/24 20:09

私は2年前、ミジンコの目が一つしかないことを知りました。
http://www.geocities.jp/goleshiiriin/Faces/FacesFile1050.htm

ミジンコレベルの大きさだからいいようなものの、
3センチ位あって一つ目だとちょっと怖いものがあります。
ちっちゃくてよかった^^。

私がハマった生物の本は「眼の誕生」です。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4794214782/hatena-hamazou-22/

「40億年前に誕生した生命は、34億年もの時をかけて
ようやくクラゲやカイメンに進化した。
だが5億4300万年前、生物は突如として爆発的に進化し、
わずか500万年で多様な形態を持つに至った。
なぜ生物は爆発的に進化したのか。
その謎を解く鍵は『眼』にあった」

まさに進化のビッグバン、機会があればぜひ読んでみてくださいネ、超オススメです。

でも、この本、もし表紙の写真が違っていたら私の目に留まることもなく、
買うどころか、手にとってみることもなかったでしょう。

数年前、「人間失格」や「蟹工船」などの文庫本の表紙を人気アニメ作家の絵にしたら
ちょっとしたブームになるくらいの売れ方をした、と話題になりました。
ええ~?表紙が変わっただけでぇ?、と思っていましたが、
この『目の誕生』で、このブームがありなんだとわかりました。

逆を言うと、表紙が目に留まらなかったことで、
私はすごく損もしてる(これまでも、これからも)ってことですね。

ちなみにこの本の原題は『In the Blink of an Eye』(目のまたたき)、
表紙がよくてもタイトルがこれだとやはり手に取らなかったと思います。
よくぞ『眼の誕生』と訳してくれました、という感じです。

表紙やタイトルで売れ方が違ってくると思うと、
つくづく本を売る、ってたいへんで難しいんだなぁと思います。

私が買ったのは発売から3週間後でしたがもう2刷になっていました。
この手の本にしては好評を得ていたのではないでしょうか。

ビッグバンと言えば、今年の春、巨大な天体が発見され
「ヒミコ」と名づけられましたネ。
http://www.47news.jp/CN/200904/CN2009042301000730.html

わずか8億年後、とか、大きさが5万5千光年とか、
スケールが大きいにもほどがある、というくらいのビッグな話ですね。

2009年も今日で終わりですが最後の最後まで話題が横道にそれてしまいました。

来る年もよろしくお願いいたします。

よいお年をお迎えください。遠い長崎から皆様のご健康を願っております。

投稿: ひらりんこ | 2009/12/31 20:34

ひらりんこさん

ミジンコの話、面白いねー。
その単眼に魅せられたのか、ミジンコと聞くと、ジャズミュージシャン(且つミジンコ研究家)の坂田明を連想します:
http://store.shopping.yahoo.co.jp/7andy/d0094440.html

やはり、ひらりんこさんは読書家ですよ。

そのアンドリュー・パーカー著の「眼の誕生」は、小生も読みました。そう、題名に惹かれて。
実際、読んで面白かった:
http://atky.cocolog-nifty.com/manyo/2006/11/post_3e15.html


「初期宇宙に謎の巨大天体 「ヒミコ」と命名」は初耳。興味津々です:
http://www.47news.jp/CN/200904/CN2009042301000730.html
通常はある程度の年数を経て、我が銀河系のように直径10万光年ほどになるはずが、宇宙が誕生して間もない段階で5万光年以上の大きさというのは、謎ですね。

宇宙論は、今、爆発的に理論が発展している段階。これまでの理解が根底から覆る可能性もあります。
というより、分かっていないことがあまりに多いし、理論の候補が百家争鳴といった実状のようです。
昨年から稼動した装置が、そろそろ実験結果を出す時期に近づいているような。
超ひも理論の正当性が裏付けられるか、世界が固唾を呑んでいるとも聞きます。


>よいお年をお迎えください。遠い長崎から皆様のご健康を願っております。

こちらこそ、こんな地味なサイトをにぎわせてくれて、とても感謝しています。
せっかくのコメントにビビッドに応えられないもどかしさを覚えつつも、でも、読んでくれる人が居ると感じるのはとても嬉しいもの。

ひらりんこさんこそ、よいお年を迎えてくださいね。
勿論、ここを覗いてくれる誰にとっても、よい年となればと思っています。

投稿: やいっち | 2010/01/01 13:49

『眼の誕生』読みましたか!まさに目からウロコ的な本ですよね!
ちなみにこのタイトルが原題通り『目のまたたき』だったら
やいっちさんの目に留まっていたでしょうか。

タイトルを決めるのは相当な思考とエネルギーを要するのでしょうね。
やいっちさんはブログのタイトル、だいぶ考えましたか?

この『眼の誕生』を読むとつくづく翻訳の大変さを感じずにはいられません。
専門用語はもちろんですが、今は絶滅してしまっている生物の名前が多く、
原文では英語表記だったはずの中国人の学者の名前がちゃんと漢字で翻訳されています。

ちょっと気になったのが55ページに出てくる生物学者アルベルト・シモネッタ。
小さい「ッ」があってよかった。
Mr.シモネタとかシモネタ博士では威厳が感じられませんからね。

それとカラーページの図2ですが、
「遠くに焦点を合わせて見つめると中央に立体像が浮かぶ」という
立体視画像がありますが、全っ然浮かびません。

坂田明さんのDVDすっごいおもしろそうですネ!!!
収録タイトル見るだけでワクワクドキドキしてきます。
でも、か、か、か、か、価格が、たたたた高過ぎるぅーーーっ!
図書館のDVDコーナーにあるか、探してみようと思います。

先月は南極で上下逆さまになった蜃気楼が見られましたが
http://www.sakigake.jp/p/akita/news_photo.jsp?kc=20091216l&img=1

今日は新聞に『南極観測隊、隕石4個発見!』の見出しが!
http://www.47news.jp/CN/201001/CN2010010501000127.html

気負いこんで読んでみましたが、こ、小指の先ほどの大きさ!?
これは隕石発見、でなく、隕石のかけら発見、でいいんじゃないでしょうか(^_^;)

コメントへの返事などいつでもいいですYO^^
やいっちさんも忙しい身ですし、年末からの大雪でいろいろ大変だと思います。
返事も短くていいですから無理しないでください。
私の方こそ、やいっちさんに返事をもらったはずなのに日記を探せなくて
そのままになっちゃってます。
探し出して返事書き込みます、しばしお待ちをm(__)m

投稿: ひらりんこ | 2010/01/06 22:49

ひらりんこさん

レスが遅くてごめんなさい。
日記に書いているように、仮眠を取る時間も侭ならない日常なんです。
読書も音楽も、仮眠を取れる! と判断した際、ほとんど睡眠薬代わりに楽しむ程度だし。

でも、音楽と読書は欠かせない!
書く楽しみも!

でも、コメントは楽しみです。
せっかく書いても何の反応もなく、ナシのツブテだと、寂しいし、がっかりですからね。
文章の中身じゃなくても、写真についての突っこみでも大歓迎です。


死にそうになった日にも、読書は欠かさなかったし、忘年会で酔っ払った日も、帰宅して水をがぶ飲みし、何頁かは読んでから眠ることを自分に許したのでした。


ブログの日記の題名は、少しは考えますが、創作作品や祈りのエッセイと総称している、叙情性の度合いの高い随筆の場合は、より丁寧に付けるようにしています(読んでもらいたいから!)。
http://atky.cocolog-nifty.com/houjo/cat21056649/index.html


隕石は非常に貴重なもの。宇宙からの贈り物ですし、地球には数知れず突入してきますが、大半は大気圏で燃え尽きてしまう。
地上にまで到達するのは、稀も稀と聞きます。
小指ほどでも、研究者やマニアには宝石より大事。
宝石よりずっと希少です。
つめの先ほどの宝石でも値段が目の玉が飛び出るほどですから、隕石など、値段はつけられない希少価値があるのではないでしょうか。


坂田明さんは、とにかくユニークな方。
関心を持ってもらえただけでも、何となく嬉しい!

投稿: やいっち | 2010/01/07 13:25

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 久々に本格派の生物の本を読んだ:

« 「スキー靴の思い出」は何処へ? | トップページ | 祈りの果てにあるものは… »