杉の木が倒れた
その時は仕事があったので、バイト先へ。その日の朝、バイトが終わっても、すぐには作業に取り掛かれない。
まずは、父のための食事の用意や食事、片付け。
そして、父をデイサービスに送り出す。
この日(金曜日)は燃えるゴミを出す日で、我が家の前にあるゴミ置き場に近所の方たちがポツポツといらっしゃる。その方たちに、我が家の<事件>現場を(無理矢理!)見てもらう。
そのたび、犠牲になった方たちと、しばし、台風談義。
杉の木は根っ子からではなく、なんと中途で折れている。
→ 残った杉の木の幹。これだけでも、高さは5メートルほど。上掲の杉の露わになった幹の具合からも、決して芯から腐っていたわけではないことが分かる。
上のほうの枝葉が風に煽られ、捻(ねじ)られるようにして捥(も)がれ千切られたようだ。
我が家と隣家との間が、細い路地のようになっていて、そこを風が吹きぬけようとする。
ちょうどトンネルを抜ける風のように。
その風が、杉の枝葉を揺さぶり続け、こういった惨状に繋がったものと察せられる。
画像からも分かると思うが、幹(芯)は必ずしも死んでしまったいるようでもない。未だ余命はそれなりにありそうな木である。
折れ残った幹だけでも高さは5メートル以上ある。全体では十メートル以上あったものか。
この防風林としての杉並木にはもっと巨大な杉がある。
しかも、隣家はおろか車道に面して!
防風林として五十年ほど前に植えられた木々の一本なので、我が家の台所のすぐ脇に立っている。
家が建ったころは、わが町(村)に家は疎らで、砺波市(富山県)で有名な「散居村」もどきな屋敷林(主に杉の木)が家の周りを廻るように植えられていた。
しかし、段々、家々が密集してきて、軽自動車がやっと通れる位の細い道を挟んで我が家の隣りにも、家が建った。
倒壊した杉の木は、我が家の台所どころか、あやうく隣家の居間の出窓や壁などをも破損させるところだった。
ギリギリ、セーフ。
倒壊は困ったこととしても、実害がなかったことは、不幸中の幸いだったわけである。
母は病院だし、父はデイサービスということで、誰の世話もする必要がなくなったので、朝の九時過ぎから心置きなく倒れた杉の木の撤去作業に取り掛かることに。
それにしても、よくも我が家の台所や隣家の居間の出窓に倒れ掛からなかったものだ。隣家の植木鉢も一つも破損されていない。
調べてみたところ、我が家の裏庭の、裏道(隣家との境の道)に沿う際(きわ)に防風林として植えられている杉並木の間に植えられている背丈が1メートルから2メートルほどの樹木たちの上に杉の木が乗っかるように倒れている。
つまり、低木の木々がクッションみたいに機能したわけである。
← 九日の午前中一杯での懸命の枝葉の伐採作業の結果、ほぼ幹だけの形に。あまりに重過ぎて、移動させることもできず、隣家の了解を得て、撤去は後日に。哀れなのは、犠牲(クッション)となった潅木たち。添え木などしてメンテナンスしてあげないと。ということで、十日は倒れ掛かった杉の重みで折れたり曲がったり、斜めに傾いた低木たちをメンテナンス。まあ、応急手当しかできなかったが。
杉の木が折れた翌日は、細い道に倒れ掛かっている木の枝葉などを断ち切ったりすることに三時間。
その翌日は、ほとんど幹だけになった杉の木の、太い枝を切り落としたり、杉の倒壊で犠牲になった低木たちのメンテナンス。
いずれも、一人きりの作業で、汗だくとなった。
上記したように、車道に面して、今回倒れた木よりもっと大きな杉の木が立っている。
今日(十日)、つくづくと眺め上げてきたのだが、なんとなく、斜めになっているような。
少なくともピサの斜塔より傾きはきつそう。
鬱蒼たる杉の枝葉は電線に接しつつある。
なんだか、嫌な予感のようなものが。
今度、このたびのような強風が吹き荒れたら、一体、どうなることやら。
その前に、何とかしないといけない…のか。
時間との戦い?
…それにしても、倒れた杉の木は、どうしたものか。枝葉はともかく、太い幹は、何か活用法がないものか…?
(09/10/10 作)
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