母のお見舞いに行く。
今度の入院は長くて、懸念していた通り、とうとう自分では起き上がれなくなってしまっている母を目にする。
本人は起き上がろうとするし、自分でトイレに行こうとする。
しかし、介護の方や家族のものが手伝わないと、どうしようもない。
→ 今日は支払いのため病院へ、おカネの遣り繰りのため銀行(や郵便局)へ、買物のため幾つかの店へ、期限の来た本の返却のため市立図書館へなど、やたらと外出が多かった。その折、ある川で白い鳥を目撃。シラサギ? この川縁では天気のいい日は日向ぼっこする水鳥の姿をよく見かける。やけにのんびりしているように見受けられるが、水鳥って、カラスやハトと喧嘩したりしないのだろうか。
不肖なる息子の小生だが、ベッドの(上部の)リモコンを使っての起き上がり機能を使った上で、母の手を取り抱き起こす。
ほんのしばらくは、ベッドを背に、手すりに掴まりながら、上体を起こして食事したり、会話もどきをしたりする。
…というわけで、母の手を取る機会が折々あるようになった。
つなぎ合う手の感触…。
ふと、昔、手をつなぐことに絡む雑文を書いたことがあったなと思い出した。
全く、話の流れに繋がりはないのだが、ちょっと懐かしくて、読み返してみた。
今の自分とのあまりの違い!
ほんの数年前、こんな駄文を書くことが出来た…今の自分には到底、こんな語調の文章は書けない…、そんないろんな思いが交錯しての、読み返し…。
本稿を読んでもらっても、多分、そんな複雑な胸中など誰とも共有はできないだろうが、敢えて旧稿を転記して示す。
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