バイクとの再会?
3年前の今日、小生は二十歳から(約3年のブランクはあるが)29年ほど乗り続けてきたオートバイ(バイク)と別れた日である。
その間、ずっとオートバイを所有し、ほぼ毎日、乗っていた。
3年前の今日、最後に所有していた600ccのスクーターを売り払い、バイクには乗らなくなった。
← 紫露草 (むらさきつゆくさ)が、また、庭先で咲き出していた。大概の花は、とっくに咲き、萎れ、涸れているというのに。
そのバイクと何の因果か分からないが、今月からまた仕事(バイト)上の都合(生活苦!)とはいえ、また縁を持つことになった。
縁りを戻したわけである。
といって、別にバイクを買ったわけじゃなく、会社のバイクを使って仕事をしているだけなのだが。
自分にとっては、オートバイ(バイク)との別れは辛いものがあったが、小生の周りには誰一人、ライダーは居らず、気持ちを通じ合えることもなかった。
一人、好きなピザなどを自棄食いして、別れの宴を張ったものだ。
ついでながら書いておくと、今日8月19日は、本当に公式に「バイクの日」でもある。
別にこの日を期してバイクを降りたわけではないのだが、駄洒落好きな小生らしい、偶然と言えるのかもしれない。
以下、せっかくなので(?)、3年前のオートバイとの別れを綴った一文を転記しておく。
→ 同じ花をちょっと斜め横から撮ってみた。早いものは、梅雨前…五月の連休の頃から咲き始めていたっけ。息の長い花だ。
「オートバイとの別れ」(2006/08/19)
今日、8月19日は、語呂合わせではないが、バイクの日である。
って、念のために書いておくが、実は8月19日は、本当に「バイクの日」なのである。
なんたって、内閣府が制定した権威ある日なのだ。
なんでも、「バイクの楽しさや利便性を再認識し、二輪車事故を減らすことなどを目的に、内閣府が制定」したのだという。
(ついでに念のために断っておくと、今日は…予想されるように、「俳句の日」でもある! でも、「歯育の日」(歯の教育の日)とか、「ハイクの日」(ヒッチハイクを奨励する日)とか、歯が抜けて「歯、逝く」の日とか、いろいろ考えられる……。)
さて、今日は小生にとって記念すべき日となった。といっても、悲しい記念日なのだが。
実はバイクを手放したのだ。車検が切れていたこともあり、ここのところ乗っていないのだが、車検を受ける必要に迫られている現実を前に、このところバイクをどうするか、散々迷ってきた。
小生がバイクの免許を取ったのは、1974年の夏。学生生活を送っていた仙台でのこと。当時、宮城県では(多分、全国共通だろうが)オートバイの免許は小型・中型・大型に分けられていて、小生はまずは小型に挑戦した。
イタズラでも乗ったことの無い小生、少々苦労はしたが晴れて免許を取得。
即座に中古の125ccバイクを買った。半年後の冬、大型に挑戦、一発合格!
以来、上京した78年の春から81年の春までの3年間の中断を覗くと、ずっとバイクと生活を共にしてきた。共に歩いてくれる人生のパートナーには一度も巡り合えなかっただけに、オートバイは小生の人生のパートナーといって過言ではない。
ずっと苦楽を共にしてきたのだ。
免許を取って今年で32年。乗った期間は29年間だ。
オートバイ生活に付いては機会を改めて書くことにしたい(書きたいことが多すぎるので。真冬の吹雪の関越自動車道での遭難未遂事件がメインだろう)。
バイクを手放す決断に至った理由は少なからずある。
列挙しておくと:
年のせいか、通勤以外にバイクを使わなくなった。
バイクを止める場所が自宅から遠く、そもそもバイクに乗ること自体が一仕事という実情が続いていた。
タクシーでの違反は10年前にあったきりだが、オートバイでの違反(スピード)が5年前にあった。もう、免許証を汚したくない!
経済的に所有が困難になった。
都内(に限らないが)では、場所によってオートバイでも駐車違反に問われることが多くなってきている(でも、オートバイ用の駐車場は極まれ。しかも、貧乏人の小生、仮にあっても所定の駐車場(オートバイの場合は駐輪場?)に止めるのは負担感が強い。
オートバイに乗っていることが母への精神的な負担になっている(特にバイクでの帰省は往路・復路共に心配の種だったようだ)。
よって、オートバイでの帰省は数年前より止めている。
そもそも大型バイクを選んだのは、帰省ツーリングを楽しむためだった!
ある意味、最後の理由が一番、大きい。体に不都合を覚え、車椅子生活の母なので、余計な心配をかけたくないのだ。殊勝? 気分的には、正直なところ、乗るのを止めたのは、これまでにかけた心配の罪滅ぼしの念に近いかもしれない。
今は自転車通勤も考えている。バスと電車を使って通勤しているが、通勤時間が掛かりすぎる。バイクを通勤の手段に使っていたのは、バイクだと往復で正味40分弱。それがバスと電車だと往復で1時間半ほど。
タクシーの仕事は今は不況、そして小生自身の能力のなさもあって、労働生産性が低い。つまり、長時間労働なのに給料は…書けない!!
よって余暇の時間は乏しい。その少ない時間の大半は仕事の疲れを抜くことに費やされる。とてもじゃないが、余暇を外出その他で楽しむという余裕はない。
その上、このところのバス・電車通勤で、尚更、余暇が削られている!
さて、バイクのことをまともに書くと、紙面が幾らあっても足りない。
それに、バイクがないと、翼が捥がれたような、片腕が無くなったような、人生のパートナー(少なくとも生活の足だった)と分かれてしまったような気分で、ちょっと落ち込み気味で、そのうち、折を見て、あれこれ書いてみたい。
今は、これでお終い!
これが我が8・19(バイク)の日の顛末なのだった。
今夜は自棄酒ならぬ自棄ピザで祝杯だ!
[実は、本当にMサイズのピザを注文し、まるごと食べました!]
(以上、転記)
← 昨日も載せた写真だが、どんな鳥か分からなかったので、少し拡大した画像を載せる。日向ぼっこ…、気持ち良さそう! …ただ、今日18日は、真夏の太陽の日差しが戻ったので、さすがにこうはいかなかったのではなかろうか。
オートバイ関連拙稿:
「雪の関越道あわや遭難事件」
| 固定リンク
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 人間はカンガルーでもある(2023.12.07)
- 連休中は薪ストーブ使わず(2023.12.05)
- 薪ストーブの薪は高い!(2023.12.04)
- 思い付きは危ない(2023.12.03)
- 指紋認証は止めた!(2023.11.29)
「思い出話」カテゴリの記事
- 横川の釜めし今も健在(2023.11.15)
- あんな衝撃の場面に遭遇しようとは!(2023.11.05)
- 富山…中秋の名月は望めず(2023.09.29)
- 扇風機点けっ放しを繰り返す(2023.09.28)
- 古井文学への遅すぎる接近(2023.09.20)
「駄洒落・戯文・駄文」カテゴリの記事
- 「昼行燈2」を夜になって書いた(2023.09.16)
- 新しいスマホで野鳥を撮る(2023.09.14)
- 光は闇を深くする(2023.09.10)
- パソコンの買い替え(2023.08.20)
- 沈湎する日常(2023.02.23)
「オートバイエッセイ・レポート」カテゴリの記事
- 横川の釜めし今も健在(2023.11.15)
- 海の青、空の青、白い雲、船影…(2023.09.30)
- 富山…中秋の名月は望めず(2023.09.29)
- 新しいスマホで野鳥を撮る(2023.09.14)
- 庭仕事や書店やツーリング(2023.09.11)
「旧稿を温めます」カテゴリの記事
- 指紋認証は止めた!(2023.11.29)
- 沈湎する日常(2023.02.23)
- 無生物か非生物か(2020.05.20)
- 吉川訳「失われた時を求めて」読了(2019.12.14)
- フォートリエとヴォルスに魅入られて(2018.08.21)
「富山散歩」カテゴリの記事
- 謎の星影…ひと際明るい星は木星か(2023.11.01)
- 覆水盆に返らず(2023.10.05)
- 「H2Aロケット47号機、打ち上げ成功」にホッとする(2023.09.07)
- センサーが目指すのは“ゾウ”の鼻(2023.08.11)
- 「創校150周年記念運動会」だけ(2023.08.08)
「写真日記」カテゴリの記事
- 人間はカンガルーでもある(2023.12.07)
- 薪ストーブの薪は高い!(2023.12.04)
- 思い付きは危ない(2023.12.03)
- 指紋認証は止めた!(2023.11.29)
- 敢えて茫漠たる液晶画面に向かう(2023.11.28)
コメント
弥一氏、バイク、とくれば、やはり雪の関越自動車道における一件ですね。
あのレポートは展開がスリリングで、また旅情もあり、実に読み応えがありました。
僕は長らく乗った4wd車を三年ほど前に売却して以来、自転車のみの生活で、意外にもそれは便利で快適なものなのですが、たまには漕がずに動くバイクにも跨りたくなります。
今は原付免許しかないので、選択肢はカブかスクーターくらいだろうけれど、それでも愉しいでしょうね。自転車では往けぬ峠などを越えてみたいものです。
弥一氏も近頃(業務用とはいえ)バイクと復縁されたとのこと、これを機会にふたたびツーリングを楽しめるようになればいいですねえ。
投稿: 石清水ゲイリー | 2009/08/19 10:06
石清水ゲイリーさん
愛用していた車(やバイク)を手放すのは、やはり、一つの決断ですね。
今、知ったのは、石清水ゲイリーと小生が、ほぼ同じ頃に愛車を手放したらしいこと。
以来、自転車が日常の足に。
今も、デパートなどへ行くにも図書館へ行くにも、スーパーでの買物も、自転車頼り。
それはそれとして、やはり、バイクに跨り、やや遠い地を旅してみたいと感じます。
投稿: やいっち | 2009/08/19 18:05