NHK特集「巨樹が眠る神秘の森」を観た
「金とく 北陸スペシャル「巨樹が眠る神秘の森」」なる番組を観た。
滅多に映画など観ない小生も観た映画『劔岳 点の記』が、入場者数百万を超える盛況ぶりで、その関連の番組なのかと思ったが、関係なかった。
ま、小生の中では、富山つながりで観たのである。
番組内容は、下記:
立山黒部アルペンルートの玄関口に位置する美女平。標高1000m、冬は積雪4mを超える豪雪地帯に、立山杉の巨樹の森が広がっている。どっしりとした太い幹と弓なりに曲がる枝は、まさに豪雪が作り出した造形美。また、雪の重みで地面についた枝が地中に根をはり成長していくという独特の繁殖方法は、過酷な環境を生き抜く知恵だ。番組では、雪解けの5月から新緑の6月にかけて、巨樹の森が最も命を輝かせる姿をお伝えする。
「NHK総合「金とく 巨樹が眠る神秘の森」を見ました。 久安つれづれ日誌」のサイトの方も書いておられるが、ナレーションは女優の石田ひかりさん。
この春までのNHK朝の連続ドラマでも、女性として女優としての成長ぶりを見せてくれて、惚れ直したところだが、彼女は、近年(あるいは以前から?)ナレーションの仕事を少なからずこなされていることは知っていたし、彼女のナレーションで何かの特集番組を観た(聴いた)こともある。
でも、「巨樹が眠る神秘の森」で彼女が起用されるということは、ちょっと予想外だった。
「立山杉 QUALIA」のサイト主の方のように、テレビで観て感動するだけじゃダメで、やはり実際に観に行く行動力が自分にほしいが、まあ、とにかく、テレビで観た感激の一端だけでも、メモしておきたい。
美女平の森は、「日本の森50選」の一つでもある(「全国森林浴の森100選に選ばれ」ているらしい)。
「美女平原生林には、樹齢1000年を超える立山杉やブナの巨木がそびえた」っているから選ばれたのだろう。
杉の巨樹というと、屋久島の縄文杉を誰しも思い浮かべるだろう。
が、美女平は、れっきとした本土・富山にある森なのである。
→ 一本の巨大な幹から何本もの枝というか幹というべきかが、生えている。
海の中の島ではない。
登山道の道もあるが、今はバスでも目的地に行ける。立山ケーブルもある。「美女平駅前には美女杉」があったりする。
← このような奇妙な樹木の形になっているのは、美女平の原生林を研究している、元新潟大学教授の平英彰さんによると…。
そう、この美女杉こそ、「女人禁制の霊山から伝説が生まれ美女平の名前の由来になっている立山杉」なのである。
「女人禁制を霊山とされた立山に、若峡国(現福井県)小浜の止宇呂尼という女僧の連れてきた壮女が、山の神の怒りに触れてスギにされたという伝説が残ってい」るのだという。
→ 江戸時代、加賀藩の手により伐採され、残った幹を土台にして、何本もの幹が新たに生えたという。
断っておくが、スギだけじゃなく、ブナも見られる森ということで有名でもある。
美女平のスギ(など)の森が今日まで、樹齢数百年、幹回り数メートルの巨樹(百本以上を確認。番組では、当局の調査により、「幹回り6mを超える巨樹が147本もある」ことが確認されたと伝えていた)を含め、鬱蒼たる姿を残しているのは、江戸時代、加賀藩が一帯への立ち入りを厳しく禁制したことが大きい。
当局だけが、必要に応じ、特に冬の間に伐採したという。
雪の原を利用して伐採した木を山から移動したらしい。
ついでながら、「美女平駅 - Wikipedia」によると、「美女平駅(びじょだいらえき)は、富山県中新川郡立山町にある立山黒部貫光立山ケーブルカーの駅」。
かつては、ホテルもあったらしいが、今は、新駅舎が完成して間もないものの、ちょっと寂しい駅らしい。
→ 美女平で立山杉が繁茂し、育つのは、「伏条更新」というメカニズムのせいだという。
美女杉のことは上で書いたが、「「美女平」報告書」によると、「代表的な巨木に、一般公募で名前(愛称)がついた」とか。
← 「伏条更新」とは、(番組で図解を示して説明してくれていたが)「天然スギの伏条更新:芦生スギ天然林の例」によると、大きな幹の下部から沢山の枝が出、「これらがやがて、地面に接地し、新たな若木となる」というもの。
「出迎え杉」「子育て杉」「天涯杉」「根曲がり杉」「火炎杉」などである。
それぞれの名前の由来などは、同上頁を覗いてみてほしい。
こんな巨樹が眠る神秘の森に、夜と言わず昼でも迷い込んでしまったら、「誰もいない森の中の倒木の音」など聴けるのだろうか。
(09/07/27 作)
| 固定リンク
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 今夜の仕事はすこぶる暇(2025.08.20)
- 今日は箸の日…15年以上使い続けてる菜箸を公開(2025.08.05)
- 海の中は賑やかな会話にあふれている(2025.06.23)
- 「時を刻む湖(水月湖)」再読(2025.06.10)
- ハン・ガン著『少年が来る』から<吉本>へ(2025.05.23)
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 失われた30年が40年になるのは確定か(2025.12.07)
- 大好きなパワーズの本を前に寝落ち(2025.12.05)
- ショーペンハウエルに絡む夢で目覚めた(2025.12.04)
- 久々黒猫の姿に遭遇(2025.12.02)
- 『リミタリアニズム 』とは何ぞや(2025.12.01)
「富山情報」カテゴリの記事
- 夏と云えば怪談?(2025.08.12)
- 富山オクトーバーフェストのお陰?(2025.08.11)
- 富山や石川に線状降水帯の恐れ(2025.08.07)
- 「水」ほど不思議な物質はない(2025.07.31)
- 紫陽花の雨に惹かれて雨宿り(2025.06.27)
「富山散歩」カテゴリの記事
- 大好きなパワーズの本を前に寝落ち(2025.12.05)
- 立山連峰初冠雪見逃す!(2025.10.31)
- 「水」ほど不思議な物質はない(2025.07.31)
- 失われた40年になりそう(2025.06.16)
- 「植物」をやめた植物たちの驚きの生態(2025.05.26)
「テレビ情報」カテゴリの記事
- 夢の一場面に過ぎない?(2025.06.13)
- 木乃伊は見知らぬ世界を彷徨う(2025.03.19)
- ひたすら好奇心(2025.01.09)
- 吾輩は庭仕事で咆哮してる(2024.07.23)
- 「えびすこ」の語源や由来(2024.06.10)















コメント