夾竹桃にも花が咲きます
← この木は、やたらと幹(枝?)が伸びるし、すぐに生い茂って、垣根から食み出すので、邪魔に感じると、バサバサ刈っていた。なので、花が咲く前に無惨に枝がカットされた状態になってしまうのだ。実際、五月の連休にコンクリート塀の角の破損作業をやった際に、枝分かれしている根元から何本も伐採したのだった。それにしても、正直、我が家の夾竹桃に白い花が咲くのを見たのは初めて…。気づかなかっただけ?
→ すると、夾竹桃の先の上空に白い雲。ジェット機雲だ。何故か知らないが、ジェット機雲を見かけると、その見えないはずの機影の行方を追ってしまう。雲が細い筋状に生まれ、青い空に刻まれていく。今日の富山は午前中に30度を超え、全国最高の31.9度を記録した! 小生も今日から、半袖に衣更え。洗濯物がよく渇く。
← その先には、名前の知らない木がある。結構、枝が伸びるし、葉も繁る元気な木。その木のすぐ傍を電線が通っている。昨年も、そよ風が吹くだけで電線に接触していたので、大胆に枝葉をカットしたものだ。が、今年もすでに電線に触れている。
→ なので午後から、アルミ製(?)の脚立のほぼ天辺近くまで登って、せっせと枝打ち作業。足場が心許ないので、木の枝の根元(昨年、剪定した枝の残骸)に片手で掴まりながら、もう片方の手でノコギリを動かす。せっかくなので、反対側の出張っている枝葉も切り落とした。内田康夫の作品・ 名探偵・浅見光彦シリーズの主人公である浅見光彦の被っている帽子(…小生のは、かなりディスカウント品のハットだが)にマスク、花粉症対策用ゴーグル(因縁の度の入っていない眼鏡)、首にはタオル、無論、長袖シャツに長靴、厚手のグローブを嵌めて、といういつもながらの、完全装備のスタイルで!
← 本来なら、切り落とした枝葉は、さらに切断して、燃えるゴミとして廃棄するところ。どうせすぐに枯れると分かっているのだが、それまでの間だけでも、日除けになってもらおうと、例の裏庭に植えた。写真で枝葉が斜めになっているのがそれ。切り落とされた枝葉も、やれやれこれでお払い箱かと思っていたのが、<挿し木>モドキにされるとは、夢にも思わなかっただろう。それにしても、挿し木に適する樹木って、どんな種類なのか。…というか、その前にこの木の名前は?
→ 例のコンクリート塀の角を破壊した辺り。コンクリート片を無器用に積みあげて、築山の泥が崩れたり流れ出さないよう、ブロックしている。そのコンクリート片の透き間から、待望の雑草が生えてきた。今日も枝打ちのあと、雑草刈りを一時間ほどやった。嫌われモノの雑草だけど、この透き間からなら大歓迎。徐々にでも自然っぽく見えるようになることを願っているのだ。…だけど、肝腎の竜の髭は相変わらず根付いていない。失敗に終わるのだろうか。
(09/06/02 作)
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コメント
夾竹桃、今が見頃ですね。
この花を見ると
原爆許すまじ
♪故郷の町焼かれ 身寄りの骨埋めし焼土に
今は白い花咲く ああ許すまじ原爆を
三度許すまじ原爆を われらの地に♪
歌詞の白い花が夾竹桃、原爆投下後50年は草木も生えないだろうといわれていましたが、強い花
排気ガスにも強いので、よく街路樹に使われていますね。
毒性も強いです。敷地内に植えるとすごっく大きくなって
やっかいです。花はきれいですね。
投稿: さと | 2009/06/04 20:07
もうキョウチクトウが咲く頃になったのですね。そう言えば、キョウチクトウの枝を切ったものをいぶして殺人を、というトリックがミステリーにありました。青酸カリより毒性が強いということです。半世紀は草も生えないと言われた広島にいちはやく咲いた花だったのですね。知りませんでした。
枝打ちされた樹ですが、この写真だけではよくわからないのですが、葉っぱからみるとユリノキではないかと思います。樹高の高いことからも可能性は大きいと思います。ユリノキで検索して、葉っぱのアップや樹皮に特徴のある幹の部分などで比較してみてください。そうそう黄色い花が咲いていません(でした)か?。
投稿: かぐら川 | 2009/06/04 22:35
さとさん
夾竹桃、東京では折々、見かけていました。
http://atky.cocolog-nifty.com/bushou/2007/06/post_fa34.html
排気ガスに強いということで、ツツジなどと並んで、街路樹に使われるってのは、微妙な感じですが、まあ、見て楽しめればいいのか。
情けないことに、原爆(の詩)との因縁は、忘失していました:
http://www.kyouchikutou.jp/kyouchikutou.html
毒性が強いという話は聞いたことがあります。
大切に、慎重に扱わないといけないですね。
投稿: やいっち | 2009/06/05 00:33
かぐら川さん
夾竹桃の毒のこと。
確か、テレビドラマで見ました。
「ドクター小石の事件カルテ5・毒炎(金曜プレステージ)」で!
「毒性の強い夾竹桃を燃やして煙を吸わせることで、体内に痕跡を残さず殺すことができる」って。
ドクター小石を演じている役者の橋爪功が好きなので、彼が出るドラマは欠かさず見る。
星由里子とか伊藤かずえも出ていたし。
ただ、ドラマとはいえ、病院内で医者の小石がタバコを吸うって設定が気に喰わない!
さとさんに、広島と夾竹桃のこと、教えていただきました。
夾竹桃、調べると奥が深い植物だと気づかされました。
枝打ちした木は、ユリノキ!
あとで、ネットで調べてみます。
花が咲く? 小生が気づかないだけなのかもしれない。
これも、葉っぱなどと併せ、観察してみます。
投稿: やいっち | 2009/06/05 01:27