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2009/05/17

久しぶりの辻邦生著『海峡の霧』

 辻邦生著の『海峡の霧』(新潮社刊)を久しぶりに読んだ。
 調べてみたら、8年と半年ほど前
 
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→ 昨日(15日)、蕾が生っていることに気づき、今日の朝、今のうちに撮っておこうと思ったら、一晩で<花>開いていてびっくり。清楚で気品ある風情…。

 ネットでのささやかな(執筆)活動を始めて2年めの年だが、それより、小生が辻邦生の、特に随筆に魅了されて7年目を迎えていたというべきか。
 94年の3月に首切りに遭って、ハローワークに通いつつ、図書館とプール、読書と毎日原稿用紙10枚の創作といった日課を淡々とこなしていた時期に、辻邦生の随筆集に出合ったのだった。

 何に惹かれたかは、初めて『海峡の霧』を読んだ時に簡単なエッセイ(感想文)を書いているので、それに譲る

 実は、そんな小文を書いていたことをすっかり忘れていて、『海峡の霧』についての情報を集めようとネット検索して自分の雑文を<見つけた>のだった。
 我ながら情けない。

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← ところが、午後遅めに庭に出てみたら、もっと豪奢な花に変貌していた。蛹が蝶へ、乙女が婀娜な女へ!

 辻文学に出合い付き合い始めて15年、『海峡の霧』を初めて読んだ時からでも8年余り。
 小生ほどの年齢となると長い歳月とは言えないだろうが、それでもそれなりの人生経験もした。
 それ以上に一昨年から筆の萎えを強く自覚するようになっている。

 その原因が那辺にあるかは、いつか探り出したいと思っている。
 萎えて渇いた心(と体)で改めて読む辻ワールドで、以前以上に眩しく遠く感じられる自分が居て、寂しいものである。
                                   (09/05/17 作)

[画像の花は、「ジャーマンアイリス」だそうです。教えてくれた方、ありがとうございます。知っている人は知ってるんですね。凄いなー。 (09/05/18 追記)]

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